SEO対策とは?その本質と基本的な方法
SEO対策とは検索エンジンから評価され、検索順位を高めるための対策です。
ユーザーの多くは検索結果で上位表示されるサイトを優先して閲覧しますから、アクセス数を増やしたい、その先の成果に繋げたいのならSEO対策は欠かせない対策になります。
ただ、SEO対策は闇雲に実践しても結果には繋がりません。ここではSEO対策とは何なのか、対策のポイント、具体的な手順について解説します。
SEO対策とは?
まずはSEO対策の概要から。検索エンジンのはじまりからSEOの登場と変遷、SEOの必要性などについて説明します。
非常に基本的なことではあるものの、いずれもSEOを知る上での基礎であり、理解をしておくことで施策の目的や意義が明確になるはずです。
Googleをはじめとする検索エンジンの基礎知識
SEOにおけるSearch Engine、つまり検索エンジンにはさまざまな種類があります。「Google検索」をはじめ、有名なところでは「Yahoo!検索」や「Bing検索」が挙げられます。
このなかで、世界的にも日本国内でもダントツのシェアを誇るのがGoogle検索。2020年7月の世界調査では、39カ国においてトップシェアを占めています。
日本でもGoogle検索は人気です。同時期の調査によると。Google検索を利用している国内ユーザーは全体の7割以上になりました。
次点でYahoo!検索となっていますが、こちらや2割に満たない程度。いかにGoogle検索が利用されているかを示す数字です。
ちなみに、2位のYahoo!についてはサービス自体こそ違うものの、2010年の提携後からは検索エンジンの核となる部分にはGoogleの検索アルゴリズムを使っています。
それぞれのシェアを合わせると合計は9割以上。このことを踏まえると。SEO対策とは実際のところ、Google検索対策であることが分かります。
検索エンジンの仕組み:Googleの場合
検索エンジンを理解するためには、3つの要素を押さえておく必要があります。
まずは「クローリング」です。これは、クローラーと呼ばれるGoogleのロボットプログラムが、Webを巡回しながらサイトやページの情報を集める作業を指します。
Googleは、クローリングによって新しいページの存在や、既存ページの更新を認識します。つまり、クローラーがページへとアクセスしてくれなければ、サイトの存在自体がGoogleに認識してもらえません。
2つめが「インデックス」です。クローラーによって収集されたWebページの情報は、Googleのデータベースへと登録されます。この作業のことをインデックスと呼びます。
最後が「ランキング」です。ユーザーが検索を行うと、Googleはこれまでにインデックスされたページ情報を基に、最適な結果を返そうとします。
この際には、独自のアルゴリズムによって検索結果の順位付け(ランキング)が行われます。ランキングで使われる要素は200以上。さらに、日々改善もされているため、評価基準は非常に複雑です。
Googleは上記の「クローリング」「インデックス」を繰り返し、いかにユーザーに対して有益な「ランキング」を検索結果へ反映できるかを重視しています。
SEO実施においては、この一連の流れと仕組みを理解しておくことが大切です。
コアアルゴリズムアップデート(コアアップデート)
Googleはランキングのアルゴリズムを日々アップデートしています。
それに加えて、年に数回の頻度で大規模な「コアアルゴリズムアップデート」を実施します。
アップデートが実施されると、その内容に基づいてこれまでの検索順位が大きく変動する可能性があります。そのため、SEO対策を行う場合には、どのような見直しが行われたのかなどをチェックするのがおすすめです。
SEOの登場と手法の変遷
SEOは1990年代半ばのインターネット黎明期に、すでに登場しています。
サイトの所有者が検索エンジンのデータベースへ直接URLを送信する行為からはじまり、そこからクローラー対策としてのサイト更新なども行われました。
間もなくすると検索エンジンのアルゴリズムを分析・研究するSEO会社も登場するなど、大きな注目を浴びます。
一方、当時からすでに検索エンジンとして大きなシェアを誇っていたYahoo!やGoogleは、SEO会社による施策への対策に迫られます。これは。現代で言うところのブラックハットSEOの横行が主な理由です。
しかし、どれだけ検索エンジン側が対応をしても、SEO会社側はその上をいくテクニックで対抗します。つまり、アルゴリズムのアップデートと手法の巧妙化による、いたちごっこが続きます。
しかし現在、ブラックハットSEOは効果に対してリスクが大きい(Googleからのペナルティなど)とされ、だんだんと使われなくなってきている傾向にあります。
それよりも、王道であるホワイトハットSEOに正面から取り組むことが、結果としてSEOが持つ多くのメリットを享受できるという考え方が一般的になってきました。
Google側としても、ユーザビリティーとユーザーエクスペリエンスを向上させ方向性でSEOを行うことを推奨しています。
ブラックハットSEOの隆盛と衰退
前項で登場したブラックハットSEOについて、もう少し詳しく解説します。
これは、低品質なコンテンツであっても、手法次第では検索順位を上昇できるとされるSEO対策です。
内容は、Googleがペナルティと判定するものから、アルゴリズムの穴をつくものまでさまざまあります。以下は、その代表的な手法です。
・大量の被リンクを設置する
・コピーコンテンツを作成する
・画面上には映らない隠しテキストやリンクを設置する
・ワードサラダ(キーワードの不自然な詰め込み)
・検索エンジンだけに表示されるページを設置する
上記のなかで、もっとも多いのが「被リンクの設置」です。Googleは元々、サイトの評価を被リンクの数と質で判定していたという経緯があります。
つまり、「リンクをたくさんもらっているサイトだから、ここには有益な情報が集まっているだろう」という考え方です。実際に、当時はこうした評価基準がまだ確率されていなかったとこもあり、Googleは多くのユーザーから「使いやすい」と評判になりました。
しかし、アルゴリズム自体は非常にシンプルであったため、この仕組みはSEO会社に簡単にハックされてしまいます。
その結果、自作自演のリンクを大量に設置することで検索上位を獲得できることが常識となり、サイト運営者はコンテンツの内容よりも、被リンクの設置にコストをかけるようになってしまいました。
この状況を打開すべく、Google側が取った行動が「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」です。
前者では特にコピーコンテンツなどの低品質なサイトを取り締まり、後者で自作自演や有料の被リンクを取り締まるよう、コアアルゴリズムを更新しました。
Googleのアップデートによって、ブラックハットSEOを展開していたSEO業者は、多大な被害を受けたと言われています。
実際に、倒産したところも少なくありません。なお、現在もコアアルゴリズムアップデートは定期的に行われており、不正なSEOへの対策が強化され続けています。
ホワイトハットSEOへの遷移
ブラックハットSEOが下火になるなか、現在も注目されているのがホワイトハットSEOです。
「どんな手段を使ってでも検索順位が上がればいい」という考え方のブラックハットSEOに対し、ホワイトハットSEOは「ユーザーにとって有意義な情報をわかりやすく掲載したコンテンツを作り、Googleに正しく評価してもらおう」という、言わば正攻法のSEOです。
ペンギン・パンダアップデートによって低品質なサイトが検索上位から消えるなか、1ページ目に浮上してきたページもありました。
これらの多くは、ユーザーの役に立つ情報が豊富に用意された、「高品質」なコンテンツでした。まじめにページ作りに励んでいた努力が、アルゴリズムアップデートによって報われた事例とも言えます。
そして、SEO業界にとって、これは将来の指針とも言えるべき変化でした。
「ブラックハットはもうGoogleには通じない。しかし、Googleはきちんとコンテンツの質を評価できる段階に進んでいる」。それに気づいたSEO業者のなかには、ブラックハットSEOからホワイトハットSEOへと舵を切り替えたところも少なくありません。
コンテンツSEOへの注目
ホワイトハットSEOのなかでも、近年主流となっているのがコンテンツSEOです。ホワイトハットSEOは、ユーザーに有益な情報を届けることを手段とします。
その内容として、良質なコンテンツを定期的に作成し続けるのがコンテンツSEOです。
SEOはもとより、Webマーケティングの業界において、コンテンツSEOは非常に注目が集まっている。
むしろ、それなしにGoogleから評価を受け得るのは難しく、検索流入拡大も困難である、とさえ言われています。
後述しますが、コンテンツSEOでは検索キーワードに対するコンテンツを作り、整えることが大切です。
そのためには、ユーザーの検索意図(インテント)や潜在ニーズをより深く理解することも求められます。
つまり、コンテンツSEOを行うということは自身の顧客に向き合い、理解し、それに応じたコミュニケーションをWeb上で行うこととも言えます。
そう考えると、単なるSEOというよりは、企業のブランディングやマーケティングに近い印象も受けるでしょう。
SEO対策(コンテンツSEO)とコンテンツマーケティングの違いとは?
時代に合わせたアルゴリズムの変化
検索エンジンとSEOの関係を理解する上で知っておきたいのが、モバイルフレンドリーアップデートです。
これは、スマートフォンなどのモバイル端末の普及が、検索アルゴリズムに影響を与えた事例のひとつです。
従来、GoogleはPC表示とモバイル表示で順位付けの基準を変える、ということはしてきませんでした。
その理由は、当時はまだPCを使ってインターネット検索をするユーザーがほとんどだったからです。そのためモバイル検索は、あくまでもおまけのような立ち位置でした。
しかし前述したとおり、現在はスマートフォンの普及率が日本国内では80%を超えているような状況です。
モバイル検索の数も一昔前に比べれば圧倒的に増えており、現在はむしろ、パソコンからの検索数を追い越してすらいます。Googleはこの状況を鑑みて、モバイルフレンドリーアップデートを2015年に実施。スマートフォンなどを用いたスマートフォンには、モバイルフレンドリーなサイトを上位表示させよう、という仕組みが導入されました。
このように、GoogleのアップデートはブラックSEOに対抗するためのものだけでなく、現在のユーザーの状況を踏まえ、時代に合った変更を行うためのものでもあります。
実際に、モバイルフレンドリーアップデートによって、スマホ対応のサイトは急激に増えました。それにより、ユーザーの利便性も向上したはずです。Googleのアルゴリズムアップデートには、このようにインターネット上の常識を覆すほどの力があるのです。
SEO対策の必要性とメリット・デメリット
サイトの運営者にはさまざまな思惑があると思います。情報サイトであれば読者に情報を届けたい、企業サイトであれば自社や商品の宣伝をしたい、ECサイト(通販サイト)であればその場での購入に繋げたい、などでしょう。
しかし、どのような思惑、目的であれまずは「アクセス数」を増やすことが欠かせません。
では、どうすればアクセス数を増やせるのか。答えは簡単で、サイトを検索結果で上位表示させればいいのです。
2017年、アメリカの調査会社「Internet Marketing Ninjas」が検索結果とクリック率(アクセス率)を調査したところ、1位のサイトが21.12%なのに対して、10位は1.64%でした。
検索結果は1ページに10位ずつ表示されますから、同じページでもこれほど差があるわけです。これがもし2ページ目、3ページ目ともなれば……アクセス数は絶望的でしょう。
メリット1.ユーザーのためのコンテンツが制作できる
SEO対策はGoogle検索における検索順位アップです。しかし、アクセスまでは集められたとしても、そこから目標となるコンバージョンまでつながらなくては意味がありません。
そこで意識すべきなのが、コンテンツの質です。
上質なコンテンツはGoogleに評価されます。その結果、ランキングも上昇するでしょう。そして、実際に検索ユーザーが自然流入でアクセスした際に、問い合わせや購入といったコンバージョンを生む可能性も高まります。
このように、Googleに評価されることをマイルストーンに置いて作られたコンテンツは、自然とユーザーにとって有益な内容になります。
その後、顧客になってくる可能性も高まります。これこそが、SEO対策を行う本質であり、最大のメリットと言えるでしょう。
メリット2.リスティング広告などとの費用の違い
SEO対策は原則、自社のみで行えるものです。もちろん、コンサルタントやコンテンツ制作会社を利用すればその料金はかかりますが、自分たちだけで取り組めば料金はかかりません。
一方、リスティングなどの広告は、打てば打つだけコストが高くなる傾向にあります。
それで集客に成功すれば問題ありません。しかし、思った以上の効果がなかった場合には、赤字になってしまいます。
メリット3.ストック型資産として長期の集客効果が得られる
SEOを目的に制作したコンテンツは、内容に問題がなければそのままサイトに存在し続けます。
また、新規のコンテンツも年月とともに増えていくでしょう。こうして作られたサイトは、さまざまな情報の集合体です。特定分野に関する豊富な知見が整理されて掲載されているわけですから、Googleが評価しないわけはありません。
一度作ったコンテンツは消さない限り検索に表示され続けます。そのため、長期的な集客も期待できるでしょう。
広告と違い、料金もかからず半永久的に掲載し続けられるという点は、コンテンツSEOの大きなメリットのひとつと言えます。
メリット4.ターゲットを見据えた集客ができる
SEO対策でははじめに対策キーワードの選定を行います。この理由は、検索意図を踏まえたターゲティングを行うためです。
たとえばテレビCMや屋外看板は、広告を目にする人を絞り込めません。テレビをつけていた人やその道を通る人全員へ、広告を提示することになります。
一方、Webマーケティングでは「どんな人が見るページなのか?」を考えます。その上で、ユーザーはどのようなコンテンツが求められているのか、どのような訴求が刺さるのかを検討します。
SEOで行うのはまさに後者の方法です。検索ユーザーが打ち込んだキーワードから検索意図を読み取り、その解決になるコンテンツを提示しながらアクセスにつなげます。
つまりこれは、自社の商品やサービスに興味を持つユーザーが検索するであろうキーワードを対策すれば、見込み客の誘導につながるということです。
アクセスする人の属性が絞り込めていれば、より密なアピールも可能となり、コンバージョンにもつなげやすくなります。
メリット5.検索上位によるブランド力の向上が期待できる
副次的なメリットではあるものの、見逃せないのがブランド力向上です。
検索順位が上がるということは、それだけ露出が増えるということ。これは顧客との接触回数が増えることでもあり、ザイオン効果(※1)が発揮される可能性が高まります。
もちろん認知度も向上し、ブランド力向上につながるでしょう。
※1 顧客との接触回数が増えることで印象がよくなるという心理現象
デメリット1.成果が出るまでに時間がかかる
SEOは最低でも半年程度の経過観測が必要とされています。その理由は、Googleがコンテンツを評価するまでにある程度の時間がかかるためです。
なお、成果が見えていない状況であっても対策を続ける必要があるため、中長期的な目標に向かって施策を行う体力も求められます。
また、コンテンツSEOの場合には制作期間も考えなくてはなりません。急がば回れとも言うように、単にコンテンツを量産しても効果はあがりません。
まずは何を目標として、誰をターゲットにして、どのようなスケジュールで施策を進めていくかをじっくり考える必要があります。
デメリット2.成果が確実に出るとは限らない
SEO対策のなかでも、コンテンツSEOは正しく行うことでほぼ間違いなくサイト全体へよい影響を与えます。
しかし、必ずしも期待していた以上の成果が得られるとは限りません。
SEOは競合ありきの側面が強く、それ次第で求められる内容も大きく異なります。ある程度のニッチなキーワードであれば、いくつかコンテンツをアップするだけですぐに1ページ目へ掲載されることもあるでしょう。
一方、競合が多い分野だと、どれだけ良いコンテンツを作っても、すでに競合がそれ以上の質・量のコンテンツをアップしている可能性があります。この場合、やはり成果は出にくいと言わざるを得ません。
そのため、実際にSEO対策を計画する場合は、競合の状況を踏まえながら、目標を達成できそうなキーワードから攻めていくといった方法もよく採られます。
狙いやすいキーワードで上位表示を積み重ねていき、最終的に大きなキーワードでの上位表示を目指すというのが王道のパターンです。
SEO対策の基本ポイント
SEOの概要が分かった後は、より具体的なポイントを抑えていきましょう。もっとも重要なのが、Googleの評価基準を知ることです。
Googleが何を評価しているのかが分かれば、コンテンツの制作・運用時に必要な施策が見えてきます。
そのほか、コアアルゴリズムアップデートやSEOの種類(内部・外部)についても解説します。
Googleの評価基準を知る
日本ではGoogleが圧倒的なシェアを誇るので、ここではGoogleの評価基準を参考に進めます。
これまでGoogleでは評価の透明性を保つため、詳しい評価基準を明かしてきませんでした。それでも、「検索品質評価ガイドライン」において明らかになっている評価基準はあります。
それが「E-E-A-T」と「YMYL」の2つの基準です。
「E-E-A-T」とはExperience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったものになります。
「YMYL」とは「Your Money or Your Life」の略で、「人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のあるページ」という意味あいです。
これらの詳しい定義までは発表されていませんが、Googleは「ユーザーに誠実で、信頼できるサイト」「ユーザーに利益を与えるサイト」を求めているのではと推察できます。
以下から、それぞれの詳しい内容を解説します。
検索品質評価ガイドライン
Googleは検索エンジンによる品質評価方法を、外部の品質評価者に向けて説明するために「検索品質評価ガイドライン」という資料を用意しています。
ガイドラインには、Googleがページを評価する上で何を重視しているかの概要が記されています。SEOを行う上では、必読の資料と言えるでしょう。
ただし、日本語訳はなくすべて英語での表記であること、かつ内容は150ページ以上にも及び、1年に数回のペースで更新がなされています。たとえば2019年には3回ものアップデートが行われました。そのため、すべてを細かく把握する場合には、英語力が求められます。
検索品質評価ガイドライン:General Guidelines (Google Search Quality Rating Guidelines)
とは言え、重要なのはその大まかなポイントを抑えることです。以下で説明する「E-E-A-T」や「YMYL」、「Needs Met」はとくに意識すべき評価基準です。
E-E-A-T
E-E-A-Tは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)という単語の頭文字をとった造語です。
端的に表すなら、「事実がわかりやすく書かれたコンテンツかどうか」を、Googleが評価する際に用いられる指標です。
・Experience:コンテンツを作成した人が、実際に経験または体験しているか
・Expertise:コンテンツがいかに専門的な知識によって作成されているか
・Authoritativeness:専門的な外部サイトからの被リンク、受賞・推選などの評価があるか
・Trustworthiness:掲載された情報の信頼性が担保されているか
SEOを意識したコンテンツを制作する際には、上記の3点が満たされていることが重要です。
そのためには、テーマに特化したり、オリジナリティを重視したりと、いくつかの工夫をこらす必要があります。
なお、E-E-A-TはSEO対策であると同時に、コンテンツの質を高めるという意味でも非常に大切です。
ユーザーの立場からすれば、権威ある専門家によって書かれた信頼性の高い記事というのは非常に有益なものです。
もちろん、必ずしも受賞歴などの権威性が必要というわけではありません。
たとえば専門性はリサーチなどでも十分に補える領域です。信頼性についても、一次ソースを確認するなど情報の裏取りをしっかり行い、出典として記載するなどすれば評価の対象となります。
YMYL
「YMYL(Your Money or Your Life)」は、人の幸せや健康、経済的な安定・安全に影響を与える領域を示す言葉です。以下は、その一例です。
テーマ | 具体例 |
金融 | 年金、保険、税金、投資、借金、クレジットなど |
医療 | 健康、病気、メンタルヘルス、薬、栄養など |
法律 | 裁判、離婚、遺言書の作成など |
ニュース | 国政、災害情報など |
たとえば金融は、人の生活や人生に対して大きな影響を与えるジャンルとして捉えられています。
それにもかかわらず、クレジットカードの使用方法について触れているコンテンツに誤情報が掲載されていたとしたら、それを鵜呑みにした読者には何らかの悪影響が及ぶ可能性があると考えられるでしょう。こうした事態が起こらないよう、GoogleはYMYLに対してより厳しい評価基準を設けているのです。
なお、YMYLはコアアルゴリズムアップデートの度にその動向が注目される分野です。
2017年12月に行われた「医療や健康に関連する検索結果の改善」は、いわゆる「WELQ問題」が発端となったアップデートであり、この頃からさらに基準が厳しくなったと考える専門家も少なくありません。
では、YMYLに対応するには、具体的に何をすればよいのでしょうか? ここで重要になるのが、前述のE-E-A-Tです。
専門生・権威性・信頼性が揃ったコンテンツについては、YMYL領域であっても正しく評価がなされます。むしろ、競合が入りにくい分野だからこそ、品質の高いコンテンツを用意することで上位表示を目指せるとも言えるでしょう。
Needs Met
前述のE-E-A-TおよびYMYLは、コンテンツの品質を評価するために設けられた基準です。
一方、Needs Metは、検索意図に対してそのコンテンツがどれくらいニーズを満たせるかを推し量る基準として機能します。
ここで重要になるのが、検索意図(インテント)とクエリです。たとえば、「SEOとは」という検索キーワード(クエリ)は、「SEOについての情報を知りたい」という検索意図が想像できます。
一方、「SEO会社」というクエリは、「外注するSEO会社を探している」などの検索意図と予想できるのです。
なお、Googleはクエリを以下の4つに大別しています。
・Know:知りたい
・Go:行きたい
・Do:やってみたい
・Buy:買いたい
たとえば、「札幌 歴史」というクエリは「札幌の歴史を知りたい」という検索意図があるので、分類としては「Know」に当たります。
一方、「札幌 時計台」の場合は、「時計台に行ってみたい」に当たるので「Go」に分類されるでしょう。
Needs Metは、ユーザーからのクエリを上記の4つに分類した上で、そのキーワードが示す「意味の解釈」「意図との合致」から、コンテンツを評価します。
さらに、ページ品質や説明の分かりやすさなどを踏まえて、最終的な検索結果に落とし込むのです。
少し難しい説明になりましたが、完結に言うのであれば「ユーザーが欲しい情報が揃っていて、かつ品質が高く分かりやすいコンテンツ」をGoogleは評価する、と考えておきましょう。
SEOの肝は検索意図の把握
コンテンツSEOはもちろん、ほぼすべての施策において必要となるのが検索意図の把握です。
検索意図はインテントとも呼ばれるもの。検索ユーザーが何を思い検索をして、どのような悩みを解決しようとしているかを表す言葉です。具体例で考えてみましょう。
たとえば「マウス 比較」という検索キーワードに含まれる検索意図は、「マウスを購入したいけど、何を選べばいいのか分からない」といったものです。
一方、「マウス (製品名)」で検索している人は、すでに購入したい商品は決まっていて、そのスペックや価格を調べたいという検索意図があると予想できます。
このように、検索キーワードが少し変わるだけで、そこに含まれるユーザーのニーズは大きく異なります。
コンテンツ制作やページ改修の際には、それぞれの検索意図を踏まえて、どのような回答を提示すればよいかを考えることが重要です。
検索意図を探す方法
検索意図を探すには、具体的に以下の方法があります。
・上位表示ページの参照
・バーティカル検索・ユニバーサル検索
・共起語調査
・サジェストキーワード調査
・関連キーワード調査
・PPC広告調査
・Q&Aサービス調査 など
複数のコンテンツを作成する場合には、上記の方法を使いさまざまな検索意図を調べます。
その上で、潜在ニーズになり得るものもキーワード候補として控えていきましょう。
なお、このなかでもっとも多く用いられるのは「上位表示ページの参照」です。検索キーワードに対して上位表示されているサイトは、ある意味でGoogleが高評価しているサイトとも言い換えられます。
そのコンテンツに含まれている内容を調査することは、Googleの評価基準を知るのに最適です。
SEO対策をはじめたばかりのうちは、さまざまな検索キーワードで上位表示されているサイトを参照するのがよい勉強になるでしょう。
SEO施策の種類
SEO施策には大きく分けて「コンテンツSEO」「内部SEO」「外部SEO」の3種類があります。それぞれの概要について解説します。
コンテンツSEO
現代のSEOでもっとも重要とされる部分です。考え方によっては、内部 SEOに分類される場合もあります。
繰り返しにはなりますが、読者の検索意図を読み取り、その解決策をE-E-A-Tを踏まえながら提示するコンテンツの作成が必要です。
以下から説明する内部SEOと外部SEOは、このコンテンツありきの対策です。
なお、コンテンツSEOの具体的な実施方法は、後述の「SEO対策の基本的な流れ」にて解説します。
内部SEO
コンテンツSEO以下の、もっとも基本的な対策として実施すべきなのが内部SEOです。具体的には、以下の要素の見直しや改修などを行います。
GoogleはAIなどを活用しコンテンツの内容を把握しようと試みています。しかし、必ずしもその内容を的確に掴めているわけではありません。そこで重要になるのが、titleやhタグ(とくにh1)です。
Googleはコンテンツを分析する際に、タイトルと見出しから大まかな内容を抽出します。
そのため、ここにどのようなキーワードが含まれているかは内部SEOおよびコンテンツSEOにおいて非常に重要です。
対策すべきキーワードがタイトルに含まれていなかったり、内容と関係のない見出しが含まれていたりする場合は、見直しを行いましょう。
meta要素とは、HTMLのheadタグ内に設置される「meta descriptionタグ」と「meta keywordsタグ」のことです。
現在ではSEOに影響がないことがGoogleによって明言されています。
しかし、とくに「meta descriptionタグ」については検索結果一覧に表示されるという観点から、疎かにできない要素です。
要約文を読んでアクセスするかしないかを判断するユーザーも少なくないため、適切な設定を見直しましょう。
なお、一時はタグへ過度なキーワードを詰め込むといった手法が採られていましたが、現在は逆効果とされています。スパム判定の要因となるので、それぞれを適切に設定するよう心がけましょう。
サイト内に張り巡らされたリンクのことを「内部リンク」と呼びます。
本来は、アクセスしたユーザーのサイト内回遊を促すために用いられますが、SEO対策としての要素も少なくはありません。
内部リンクが最適化されたサイトでは、Googleのクローラーが巡回しやすくなります。すると、より多くのコンテンツが検索エンジンにインデックスされやすくなり、サイト全体の評価が高まります。
URLはそこまで大きくはないものの、SEOへの影響が示されています。
具体的には、ページの内容が示された端的で分かりやすいURLを設定するという施策です。
ドメイン以外のURLの表記は、運営者が任意で変更できるので、新規ページ作成およびサイト改修の際には検討してみましょう。
近年のSEOでは、ユーザビリティーやUXが重要視される傾向にあります。ページ表示速度の改善もその一貫です。
具体的には、画像サイズやプログラムコードのサイズを圧縮したり、ブラウザキャッシュを用いたりといった方法があります。
外部SEO
外部SEOは、主にバックリンクの獲得が上げられます。
関連するテーマであり、かつ質の高いコンテンツからの被リンクは、サイトの評価を上げてくれます。
ただし、ブラックハットSEOの項でも触れたとおり、自作自演などの質の悪いバックリンクは逆効果です。
ペンギンアップデート以降は、こうした施策をしていたサイトが軒並みペナルティを受ける状況となりました。
現在の外部SEOは、あくまでも質の高いコンテンツ作成するのが一番重要です。
その上で、コンテンツを評価してくれたユーザーから自然に被リンクが集まることを目的に実施されます。
モバイルファーストインデックスへの対応
本来は内部SEOに含まれるものですが、近年重要度が増している「モバイルファーストインデックス」について、詳しく解説をします。
モバイルフレンドリーやモバイルファーストインデックスは、スマートフォンなどのモバイル端末が普及したことをきっかけに生まれたアルゴリズムです。
簡単に言うなら、「スマホで見たときに見やすいページを検索上位に引き上げる」といったものです。
対応すべきは、現在のサイトがモバイル対応されていない場合です。少し昔のホームページだと、スマホ表示とPC表示でURLが分かれており、コンテンツの内容が変わっているようなケースも見られます。この場合、現在はGoogleから良い評価を得られません。
モバイルフレンドリーテストで現在のサイトをチェック
自分のサイトがモバイルフレンドリーかを確認する方法として、Google提供の「モバイルフレンドリーテスト」があります。
URLを入力するだけで自動的に分析が行われ、問題点があれば指摘が行われます。
対応するにはレスポンシブデザインがおすすめ
モバイルフレンドリーなサイトへの改修方法として、レスポンシブデザインの導入が挙げられます。
これは、デバイスに依存しないサイトを制作する方法で、主にHTMLやCSSといったプログラミングコードで設定します。
なお、WordPressなどのテーマのなかには、レスポンシブデザインがはじめから採用されているものも少なくありません。
これからホームページを開設する、もしくはリニューアルするという場合は、レスポンシブ対応のテーマを採用するとよいでしょう。
ホームページはスマホ専用サイト、それともレスポンシブWEBデザイン?
SEO対策の基本的な流れ
SEO対策の基本ポイントを掴めたら、次は、いよいよコンテンツ制作を含むSEO対策に着手していきます。
大まかに3つのステップに分けてそれぞれの施策を解説します。
STEP1:キーワードの選定
SEO対策においてまず行われるのが「キーワードの選定」です。
すでにご紹介したとおり、検索されるキーワードにはユーザーの「検索意図」、つまり「ニーズ(欲求)」が隠れています。
このニーズを把握しておかないと、コンテンツ制作の指針が立たないのです。では、どのようにして最適なキーワードを決めればよいのでしょうか?
まずは、コンテンツに関連するキーワードを書き出してみることです。自分で想像できる範囲で構わないので、メインとなるものを探してみましょう。
また、「キーワードプランナー」などを用いるのがおすすめです。もしくは、無料で使える共起語検索ツールなども活用してみましょう。
例として、「沖縄」というキーワードで考えてみます。この場合には、以下のような関連キーワードが見つかります。
・天気
・観光
・旅行
・離島
・ホテル
・地図
・情報
・ツアー
ここでは、旅行関連のキーワードが数多く見つかりました。いずれもコンテンツとして成立しそうなものばかりです。
検索ボリュームのチェック
候補となるキーワードをある程度書き出せたら、次は各キーワードの検索ボリュームを確認していきます。
検索ボリュームが多いものほどニーズも大きいので、多くのアクセス数が期待できるわけです。
逆に、検索ボリュームが少ないものはニッチに分類されるので、対策としては後回しにしても構いません。
なお、検索ボリュームの確認は後述の「Googleキーワードプランナー」を使うとできます。
検索ボリュームのあるキーワードをピックアップできたら、最後にもう一度検索意図を想定します。
上位表示されるサイトは検索意図に沿ったものが多いので、実際に検索してみるのも一つの方法です。
キーワード選定はロングテールを意識する
対策キーワードを選定する際に注意したいのが、ビックキーワードのSEO対策に集中しすぎない、ということです。
ビッグキーワードとは、たとえば本記事でいうところの「SEO」です。
ビッグキーワードのSEOは上位表示までに時間がかかるほか、競合サイトも多く難易度が高くなります。また、外部施策も必須となるため、場合によってはコストがかかるケースもあります。
そのほかにも、業種や業界によっては季節的な需要に大幅な変化があったり、Googleのコアアルゴリズムアップデートによる影響が大きかったりというリスクも考えられます。
そこでおすすめしたいのが「ロングテールSEO」です。これは端的に言うと、「ニッチで競合の少ないキーワードでSEO対策を行う」ことです。
たとえば、「SEO」で検索上位が難しくても、「SEO 対策 費用」「SEO 検索意図 調べ方」といったミドル・スモールを含めたキーワードであれば、それに特化したコンテンツを作成することで上位表示が目指せる可能性があります。
そもそも、近年のインターネットユーザーは検索リテラシーが上がっていることもあり、ビックキーワードのみでの検索は多くありません。
むしろロングテールキーワードからのほうが、アクセスが多い傾向にもあります。キーワード選定の際は、いくつかの候補キーワードを並べて、ロングテールを狙えるよう心がけてみましょう。
STEP2:コンテンツの制作・改修
対策キーワードが確定した後は、コンテンツの制作・改修です。新規作成と改修、それぞれの方法をご紹介します。
新規の場合は独自性の高いコンテンツを制作する
新規でコンテンツを作る際に重要となるのがコンテンツの「独自性」と「正確性」です。すでにご紹介したE-E-A-Tの考え方にも通じるものです。
今日ではインターネット上に無数の情報が流れています。そのため、ありきたりな情報や、どこかで見たことがあるようなコンテンツはユーザーの目にはまずとまりません。
Googleの評価基準からも、よくあるコンテンツでは高い評価は得られないでしょう。
ただし、いくら独自性があっても、その情報が不正確だとサイト全体の信頼に関わります。では、どのように情報の正確性を担保すればいいのか。
・数値やデータに関しての出典を記載する
・情報は公式または公的なものから引用する
基本的にこの2点を抑えていれば、およそ正確な情報であると言えます。
しかし、医療や法律などのYMYL分野に関しては、その分野の専門家に校正を依頼したり、そもそもコンテンツ制作に参加してもらったり、とよりシビアな対応が必要です。情報には責任を持つのを前提に、独自性のあるコンテンツを目指してみてください。
改修の場合は検索意図を踏まえてリライト
すでにアップされているコンテンツが検索意図を満たしていなかったり、タグ等の設定に不具合があったりする場合は、その見直しを行います。
リライトをする際には、検索意図に従い必要な情報が盛り込まれているかを再度確認しましょう。
また、古い情報がそのままになっていることも少なくありません。現在のユーザーが求める内容のコンテンツに蘇らせるために、適切なリライトを行ってください。
なお、競合サイトと比べるのも効果的なチェック方法です。自身のサイトになくて、競合サイトにある情報が見つかったなら、その内容を新規に盛り込むようにしましょう。
とくに上位表示サイトはGoogleからのお墨付きとも言える状態ですので、独自性を保ちつつも参考にするのがおすすめです。
内部SEOの見直しも同時に実施
過去にアップしたコンテンツでありがちなのが、内部SEOの甘さです。
タイトルタグや見出しタグが適切に設定されていなかったり、リンク切れが起こっていたりといった状況で放置しているようなら、改修のタイミングで正しい設定に上書きしましょう。
ただし、URL最適化についてはすでに被リンクを受けている可能性もあるので注意が必要です。
SEO効果としてはそこまで高くないのでそのままにしても良いのですが、徹底して改修をするのであれば、リダイレクトなどの設定を行ってください。
STEP3:効果検証・対策
よく勘違いされるのですが、SEO対策はコンテンツを公開したら終わりではありません。
むしろ、コンテンツを公開してからが本当のSEO対策が始まります。では、公開後に何を行うのかですが、主に「アクセス数」と「順位」のモニタリングです。
Googleの評価基準はその多くが謎に包まれています。さまざまな研究者や企業が検証を行い、「これが効果的なのでは?」と予測を立てていますが、効果があるかは定かではありません。
実際にコンテンツを公開してみないと、順位がどうなるかは分からないのです。だからこそ、公開してからもモニタリングし、その結果に応じてコンテンツにテコ入れを加えていきます。たとえ順調にアクセス数が伸びていても、より良くなるよう模索はすべきです。
最終的には、この効果検証・対策を行った後で、再度STEP1から対策を講じていくことになります。その継続が、SEO対策には非常に大切です。
なお、モニタリングは「Google アナリティクス」を使うと細かく情報を集められます。
被リンクの分析と対策
効果検証・対策の際には、被リンクが集まっているコンテンツを分析することで、今後の制作に役立つ情報が得られる場合があります。
そのため、まずはサイト内のコンテンツのなかでもっとも多くの被リンクを集めているページと、被リンク先を調査しましょう。
特徴などを把握できれば、その内容を今後作成するコンテンツに盛り込むのがおすすめです。
ソーシャルでのシャアを分析
被リンクだけでなく、SNSでのシェア(拡散)についても分析をしてみてください。ソーシャルからの被リンクにはSEO効果はありません。
しかし、シェアによってサイトへのアクセスが集まること自体は喜ぶべき兆候です。なぜこのコンテンツが拡散されたのか? という点を注意深く調べて見ましょう。
ちなみに、ソーシャルメディアへ投稿された際の見た目はOGPと呼ばれる設定で変更できます。
アイキャッチ画像が目立つようにしたり、タイトルをSNS用に変更したりできるので、それぞれのコンテンツに合った設定を突き詰めましょう。
SEO対策で役立つツールの活用
最後に、本稿でも登場したSEO対策で役立つツールについてご紹介します。今回はGoogleが提供しているもののみに絞りました。
すべて無料で利用できるので、SEO対策をはじめる方はぜひご活用ください。
Google Search Console
サイトの健康状態の把握や改善ポイントのヒントとなるデータを集めるのに役立つ「Google Search Console」。
SEO対策を行う上では必須のツールです。具体的には、検索エンジンでの表示結果や、Googleに対してのピング送信(新規コンテンツのアップロードや更新をGoogleに教える機能)、サイトの問題把握といった用途で使われます。
Google Analytics
Google謹製のアクセス解析ツール。サイトのアクセス数や、訪問者の行動、使用デバイスなど、さまざまなデータを計測できます。
アクセス解析ツールにはさまざまなものがありますが、無料でここまで使えるのはGoogle Analyticsくらいでしょう。サイトを立ち上げたら、真っ先に設定すべきツールです。
Google キーワードプランナー
本来は、Google広告(旧Google Adwords)のユーザーが、キーワードを探したり、検索ボリュームを調査したりするのに利用するツールです。
しかし、SEO対策におけるキーワード選定でも有用ということで、多くの方が活用しています。
なお、単に検索ボリュームを検索できるだけでなく、競合のURLを入力して関連性の高いキーワードを抽出するといった用途も可能です。
Google(グーグル)トレンド
トレンド調査に活用できるツールです。グラフで検索数の増減が確認できるので、コンテンツ制作のスケジューリングなどにも役立ちます。
モバイルフレンドリーテスト
ウェブページがモバイルフレンドリーかどうかを確認できるサービスです。URLの入力、もしくはコードの直接入力で利用できます。
なお、前述のSearch Consoleでも同じようなチェックができるので、必要に応じて活用しましょう。
SEO対策でキーワード選定やアクセス解析に必要なツールとは?
まとめ
今回は、SEO対策とはどのようなものか、そのポイントや基本的な対策についてまとめました。
Googleの共同創始者 Larry Page氏は「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズに一致するものを返すエンジンである」と理念を示しています。
このことからも、SEO対策の本質が「ユーザーファースト」にあるのは確かでしょう。
世間ではSEO対策のさまざまな小技が取り上げられていますが、まずはユーザーファーストを意識したコンテンツを制作する。
その上でSEO対策についても取り組むのがいいです。検索順位に反映されるには時間がかかるので、焦らず一歩ずつ試してみてください。
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