SEO対策とは検索エンジンから評価され、検索順位を高めるための対策です。
ユーザーの多くは検索結果で上位表示されるサイトを優先して閲覧しますから、アクセス数を増やしたい、その先の成果に繋げたいのならSEO対策は欠かせない対策になります。
ただ、SEO対策は闇雲に実践しても結果には繋がりません。
ここではSEO対策とは何なのか、必要性と評価基準、対策のポイントをご紹介しましょう。
SEO対策とは?
SEO対策とは「検索エンジン最適化」とも呼ばれ、検索エンジンにサイトを最適化させて上位表示を目指す、ための対策です。では、SEO対策の必要性や本質について深掘りしてみます。
SEO対策の必要性
サイトの運営者には様々な思惑があると思います。
情報サイトであれば読者に情報を届けたい、企業サイトであれば自社や商品の宣伝をしたい、ECサイト(通販サイト)であればその場での購入に繋げたい、など。
しかし、どのような思惑、目的であれまずは「アクセス数」を増やすことが欠かせません。
では、どうすればアクセス数を増やせるのか。
答えは簡単で、サイトを検索結果で上位表示させればいいのです。
2017年、アメリカの調査会社「Internet Marketing Ninjas」が検索結果とクリック率(アクセス率)を調査したところ、1位のサイトが21.12%なのに対して、10位は1.64%でした。
検索結果は1ページに10位ずつ表示されますから、同じページでもこれほど差があるわけです。
これがもし2ページ目、3ページ目ともなれば……アクセス数は絶望的でしょう。
Googleの評価基準
では、そもそも検索エンジンの評価基準とはどのようなものなのか。
日本ではGoogleが圧倒的なシェアを誇るので、ここではGoogleの評価基準を参考に進めます。
これまでGoogleでは評価の透明性を保つため、詳しい評価基準を明かしてきませんでした。
それでも、「品質評価ガイドライン」において明らかになっている評価基準はあります。
それが「E-A-T」と「YMYL」の2つの基準です。
「E-A-T」とはExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったものになります。
「YMYL」とは「Your Money or Your Life」の略で、「人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のあるページ」という意味あいです。
これらの詳しい定義までは発表されていませんが、Googleは「ユーザーに誠実で、信頼できるサイト」「ユーザーに利益を与えるサイト」を求めているのではと推察できます。
SEO対策の基本ポイント
Googleの評価基準からSEO対策とは、ユーザーファーストを意識したコンテンツ制作である、とその本質が見えてきました。では、より具体的な対策についてご説明しましょう。
最適なキーワードを選定
SEO対策においてまず行われるのが「キーワードの選定」です。
というのも、検索されるキーワードにはユーザーの「検索意図」、つまり「ニーズ(欲求)」が隠れています。このニーズを把握しておかないと、コンテンツ制作の指針が立たないのです。
では、どのようにして最適なキーワードを決めるのか。
1.コンテンツに関連するキーワードを書き出す
2.各キーワードの検索ボリュームを確認する
3.キーワードごとの検索意図を想定する
いきなりキーワードを書き出すのは難しいので、まずはメインとなるキーワードをいくつか決めて、そこからGoogleのサジェスト機能を利用して関連キーワードを探すといいでしょう。
キーワードをある程度書き出せたら、次は各キーワードの検索ボリュームを確認していきます。検索ボリュームが多いものほどニーズも大きいので、多くのアクセス数が期待できるわけです。
なお、検索ボリュームの確認は「Googleキーワードプランナー」を使うとできます。
検索ボリュームのあるキーワードをピックアップできたら、最後に検索意図を想定します。上位表示されるサイトは検索意図に沿ったものが多いので、実際に検索してみるのもアリです。
独自性の高いコンテンツを制作
狙うキーワードが決まったら、いよいよコンテンツを制作していきます。
ここで重要となるのがコンテンツの「独自性」と「正確性」です。
今日ではインターネット上に無数の情報が流れています。そのため、ありきたりな情報やどこかで見たことがあるようなコンテンツはユーザーの目にはまずとまりません。
Googleの評価基準からも、よくあるコンテンツでは高い評価は得られないでしょう。
ただし、いくら独自性があっても、その情報が不正確だとサイト全体の信頼に関わります。では、どのように情報の正確性を担保すればいいのか。
・数値やデータに関しての出典を記載する
・情報は公式または公的なものから引用する
基本的にこの2点を抑えていれば、およそ正確な情報であると言えます。
しかし、医療や法律など表現の難しい分野に関しては、その分野の専門家に校正を依頼したり、そもそもコンテンツ制作に参加してもらったり、とよりシビアな対応が必要です。
情報には責任を持つのを前提に、独自性のあるコンテンツを目指してみてください。
アクセス数と順位のモニタリング
よく勘違いされるのですが、SEO対策はコンテンツを公開したら終わりではありません。
むしろ、コンテンツを公開してからが本当のSEO対策が始まります。
では、公開後に何を行うのかですが、主に「アクセス数」と「順位」のモニタリングです。
Googleの評価基準はその多くが謎に包まれています。様々な研究者や企業が検証を行い、「これが効果的なのでは?」と予測を立てていますが、効果があるかは定かではありません。
実際にコンテンツを公開してみないと、順位がどうなるかは分からないのです。
だからこそ、公開してからもモニタリングし、その結果に応じてコンテンツにテコ入れを加えていきます。たとえ順調にアクセス数が伸びていても、より良くなるよう模索はすべきです。
なお、モニタリングは「Google アナリティクス」を使うと細かく情報を集められます。
まとめ
今回は、SEO対策とはどのようなものか、その本質と基本的な対策についてまとめました。
Googleの共同創始者 Larry Page氏は「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズに一致するものを返すエンジンである」と理念を示しています。
このことからも、SEO対策の本質が「ユーザーファースト」にあるのは確かでしょう。
世間ではSEO対策の様々な小技が取り上げられていますが、まずはユーザーファーストを意識したコンテンツを制作する。その上でSEO対策についても取り組むのがいいです。
検索順位に反映されるには時間がかかるので、焦らず一歩ずつ試してみてください。
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