SEO対策をする中で、WEBの担当者やマーケティングに携わる方であれば【ロングテールSEO】という言葉について、聞くことは多いのではないでしょうか。
ロングテールSEOとは、ロングテールキーワードで検索するユーザーの意図を理解して、検索される数は少ないけど、質の高いアクセスが集まるキーワードを幅広く施策するSEOのことです。
ロングテールSEOは、多くのセッション数やページビュー数、コンバージョン数の獲得ができて、安定的な検索順位が維持できるSEO対策とも言えるでしょう。
もう少し簡単に説明すると、【ニッチで競合の少ないキーワードでSEO対策をすること】と言えば、一般の方にもわかりやすいでしょうか。
SEOに詳しくない方が陥るケースで、検索の数も多く有名なビッグキーワードだけを選定することがあります。
しかし、ビッグキーワードは、狙ったキーワードが上位表示された場合には、サイトへの集客や流入の効果も絶大ですが、そこにたどり着くまでの道のりは厳しいものがあります。
ビッグキーワードのSEO対策が厳しいと言われる理由
ビックキーワードは、検索順位が上昇するまでの時間(期間)が掛かることや外部施策(被リンクの追加)を外注した場合のコストが高いことなど、SEO対策をするうえで厳しい理由はたくさんあります。また、一番のリスクになるのは、下記の4,5,6の3項目のところです。
特に、ビックキーワードのみが上位に表示されている状態というのは、そのキーワードに予測不能なことが起きた時には、順位が下がって集客することができなくなってしまうということを意味しています。
SEOの知識が浅い方は、とにかくビッグキーワードを選定しがちで、その他のミドルやスモールキーワードをおろそかにしてしまいます。
Google検索エンジンのアルゴリズムが変更しアップデートされるといった、こちらではどうしようもできない外的要因に対して、ビッグキーワードだけを対象にしている状態は、WEBマーケティングの観点から、リスクが高く望ましいSEO対策とは言えない状況です。
ビッグキーワードはSEOの難易度が高い
1.検索順位が上昇するまでの時間(期間)が大幅に掛かる。
2.サイト自体の内容や規模による傾向が強いので、上位に表示される保証はない。
3.外部施策(被リンクの追加)をSEO業者に外注した場合のコストが割高になる。
4.業種、業界によっては、時期(季節)によりキーワードの検索される需要が減ってアクセス数が少なくなる。
5.Google検索エンジンがアルゴリズムを変更した場合に検索順位が下降するリスクがある。
6.トップページなどひとつのWEBページに依存するので、特定したコンテンツの検索順位だけが下がる可能性がある。
Google検索エンジンのアップデートに強いのはロングテールSEOか?
前項で説明したような、ビッグキーワードが抱えるリスクを回避するためには、ロングテールキーワードを選定して安定したアクセス数を獲得する、ロングテールSEOが効果的です。
ロングテールSEOで狙っていくキーワードは、他のサイトとの競合性が少なく、SEO対策の難易度が低いキーワードが対象になるので、短い時間(期間)で上位に表示させることができます。
また、ロングテールキーワードの特徴として、検索するユーザーの目的が明確になっているため、最終的にコンバージョンへつながりやすいことにあります。
多くのキーワードの検索順位を上げることで、ビックキーワードの検索需要が変わって少なくなったり、アルゴリズムの変更や急なアップデートがあった場合でも、多数のキーワードがアクセス数を補うことになるため、流入が減少するリスクを回避できます。
結果として、ロングテールSEOは、外的要因による急なアルゴリズムの変更にも強く安定的なアクセス数を確保できる、WEB集客では欠かすことができない施策になっています。
一部のビックキーワードからのアクセス数よりも、アクセス数の少ないキーワードを数多く積み重ねた方が検索の数で上回ることも、ロングテールSEOの大きな特徴と言えるでしょう。
ロングテールSEOのメリットとデメリット
ロングテールSEOを施策する場合は、関連するキーワードにあったコンテンツを新しいWEBページに数多く作成していきます。
それぞれのページごとに、狙ったキーワードを盛り込んでコンテンツを作り続けるため、WEBページの数が増えてサイト全体のボリュームが増加することになります。
ここからは、ロングテールSEOのメリットとデメリットについて、いくつかのポイントを紹介させてもらいます。
ロングテールSEOのメリット
1.アクセスのほとんどはロングテールキーワードから生まれる。
2.最終的に高いコンバージョン率が出せる。
3.他のサイトと競合になることが少ないので、検索順位を上げやすい。
4.各コンテンツごとのサイト集客になるため、急なアルゴリズムの変化による順位の変動が少ない。
ロングテールSEOのデメリット
1.長年継続していると似たようなコンテンツが多くなりがちになる。
2.コンテンツを作成するアイデアが続かず、次第に情報のネタ枯れになってくる。
3.ビッグキーワード(単ワード)だけでは、検索順位を上げにくい。
4.全体のWEBページの数が多くなるので、サイト内の情報の管理が大変になる。
ロングテールSEOの対策方法【解説】
STEP1:ユーザーの検索ニーズを分析して把握する
Google検索エンジンのキーワードプランナーや無料のキーワードチェックツールを使って、どんなキーワードで検索されているのか現状を分析し、把握します。
例として、「コンテンツマーケティング」で検索すると「コンテンツマーケティングとは」「コンテンツマーケティング 企業」「コンテンツマーケティング 種類」「コンテンツマーケティング SEO違い」といった、コンテンツマーケティングに関連した複数のキーワードで検索されていることがわかります。
株式会社セレクト・ワンでも、その他の候補から「コンテンツマーケティング 導入」のキーワードを対象にして、タイトルと記事内に盛り込んだコンテンツを公開しています。
STEP2:狙ったキーワードを盛り込んでコンテンツを作成する
ロングテールSEOは、対象にしたキーワードを盛り込んでコンテンツを作成していきます。
この施策は、最近になってよく言われる【ユーザーが欲する良質なコンテンツを作成する。】作業になります。
コンテンツを作成する時は、titleタグやh1タグなどに、対象にしたキーワードが含まれるように作成していきます。
このあたりの詳細は、以前のオススメ情報の中で書かせてもらった「コンテンツマーケティングで上位表示をねらう記事の書き方とは?」に内容が説明してあります。
STEP3:とにかく継続の繰り返しをする
ユーザーの検索ニーズを分析して、良質なコンテンツの作成を繰り返す、この作業をとにかく継続していきます。
コンテンツを作成するときのアイデアは、コンテンツマーケティングを運用していくうえで枯れてくることもありますが、できるだけ多くの情報を収集して、色んなタイトルを付けた関連するページを増やしていくことが重要です。
また、有益な情報を盛り込んだコンテンツを作成しページに反映することで、WEBページ内部のボリュームが増えて、サイト自体の規模も大きく育っていきます。
結果として、当初に設定したロングテールキーワードで検索順位を上げることができれば、外的要因にも強く安定的なSEO対策につながっていきます。
SEO対策でキーワード選定やアクセス解析に必要なツールとは?
おわりに
今回は、アルゴリズムの変動に強い、ロングテールを狙うSEO対策について説明をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
ロングテールSEOで重要なことは、ユーザーにとって読みやすく自然なカタチでコンテンツを増やしていくということです。
対象になるキーワードを詰め込みすぎることで、おかしな文章や内容になっていれば、サイトの離脱率や直帰率は上がって、ユーザーからの反響や支持も得られません。
まずは、ユーザーの立場を考えながら、Google検索エンジンからも評価を得られるように心がけて運用していくことが必要です。
ロングテールSEOは、自社のサイトに継続且つ安定的にアクセス数を増やして、集客効果を発揮できるオススメのSEO対策です。
このページをご覧になった方は、外部施策(被リンクの追加)など大きな外注コストを掛けなくても安定した効果を発揮する、ロングテールSEOに取り組んで見てはいかがでしょうか。
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