検索意図の背景を読み解くKnow・Do・Buy・Go
SEOを行う上で、ユーザーの検索意図を意識することは必要不可欠です。
それを探る際に把握しておきたいのが、Know・Do・Buy・Goというクエリの分類です。
今回は、インテントやクエリなど、Google検索でよく聞くSEO用語の説明や活用のポイントをご紹介します。
基礎知識としてのインテントとクエリ
Know・Do・Buy・Goの解説に入る前に、簡単な基礎知識をご紹介します。インテントとクエリについて、ある程度知っておきましょう。
インテントとは?
冒頭にも出てきた検索意図という言葉。SEO上は「インテント(intent)」と呼ばれるものです。意味は、「ユーザーが何を必要として検索を行ったのかを示す言葉」と理解しておきましょう。
具体例を挙げてみます。たとえば、「SEO 検索意図」と検索した人は、「SEOで検索意図はどのように活用すればいいのか」を知りたいと推察できます。
この場合、「SEOでの検索意図は悩みの明確化と先読みが重要」のような記事があれば、答えにたどり着けはずです。
Googleは、ユーザーインテントを検索アルゴリズムの分析に生かしていると考えられています。つまり、ユーザーのインデントを理解し、適切な対応を行うことがSEO施策のポイントになるのです。
クエリとは?
インテントを理解するために欠かせないのが「クエリ(query)」です。「検索クエリ」と呼ばれることもあります。これは、ユーザーが検索のために使った単語やフレーズのことです。たとえば前述の「SEO 検索意図」もクエリのひとつです。
ユーザーのインテントを読み解くには、このクエリを分析することからはじめる必要があります。クエリの例と、そこにあるインテントをいくつか紹介します。
・「seoとは 簡単に」
SEOについて知りたいが、専門用語ばかりのサイトが多く分かりにくいので、ざっくりと解説してくれるページを探している。
・「seo記事とは」
SEO施策を進めていく際に、SEOに特化した記事や、その書き方があると知ったので、より深掘りしようとしている。
・「seo会社」
SEO施策を検討しているが、自分で賄うのではなく外注したいと考えおり、そのための情報収集をしている。
・「seo対策 2020」
SEOについてある程度は把握しているものの、知識が古いのでアップデートしようとしている。
このように、クエリによってインテントはまったく異なります。そのため、提示すべき情報も大きく変わることが分かるはずです。ユーザーファーストのSEOを目指す際には、クエリとインテントをセットで抑えるようにしましょう。
クエリの大まかな分類
ここからはよりクエリについて詳しく解説をしていきます。
まず、検索におけるクエリは以下の3つに分類されると言われています。
・案内型(ナビゲーションクエリ)
・情報型(インフォメーショナルクエリ)
・取引型(トランザクショナルクエリ)
それぞれについて詳しく解説します。
案内型(ナビゲーションクエリ)
すでにアクセスしたいサイトが決まっているときに用いるクエリです。たとえば、Amazonで買い物をしたいと思っている人であれば、「Amazon ログイン」というクエリを使います。インテントも非常に分かりやすいのが特徴です。
情報型(インフォメーショナルクエリ)
Google検索でもっとも多く使われるであろうクエリです。「SEOとは」など、知りたいことがあって、その答えが掲載されているページを探すのに用いられます。インテントは素直に「知りたい」で間違いありません。
取引型(トランザクショナルクエリ)
前2つに比べると少し複雑なクエリです。たとえば「商品名 rakuten」で検索する人は、Rakutenでその商品を購入しようと考えているように思えます。ただし、単に価格を調べているだけの可能性もあるので注意しましょう。
Googleが提唱する4つのクエリ
Googleの公式資料「マーケターが知るべき4つの瞬間」によると、ユーザーの検索インテント(意図)は、以下の4つのクエリによって分けられるとされています。
・Know
・Go
・Do
・Buy
キーワード選定の際や、コンテンツ制作の際には、これらを適切に分類し、クエリを解決できる内容を作ることが大切です。
それによって、SEOにも良い影響が期待できます。
Know~知りたい~
「情報について知りたい」という意図を示すクエリです。情報型(インフォメーショナルクエリ)とほぼ同様と考えて問題ありません。たとえば言葉の意味を調べているような状態がこれに当たります。
Knowクエリについては、行動からもっとも遠い検索と捉えられています。「とりあえず検索してみた」程度の動機ですから、コンバージョンにはほぼ結びつきません。
そのため、商品販売ページなどに、このクエリをSEOキーワードとして設定するのは避けましょう。
ただし、検索の大部分はKnowクエリでもあります。オウンドメディアなどは、こうしたクエリからのサイト流入を狙って作られているものがほとんどです。最終的に、後述するクエリに発展するよう、サイトづくりを行うことが重要です。
Go~行きたい~
「○○へ行きたい」「○○のサイトを見たい」という意図を示すクエリです。案内型(ナビゲーションクエリ)に分類されます。
たとえば「水族館 東京」という検索は、東京の水族館を探していることが分かります。そのため検索結果には、東京の水族館を一覧で掲載しているようなサイトが上位表示される傾向にあります。
また、「Microsoft ホームページ」といった検索は、「Microsoftのホームページを見たい」という意図が読み取れます。そのため、Microsoftのホームページが検索トップに表示されます。
このように、Goクエリは目的がはっきりしているのが特徴です。そのため「指名検索」と呼ばれることもあります。
Do~やってみたい~
「行動をしたい」という意図を示すクエリです。「ヨガ はじめ方」「腹筋 コツ」といったキーワードが入ります。
取引型(トランザクショナルクエリ)への分類が多いですが、キーワードによっては案内型(ナビゲーションクエリ)になることもあります。たとえば「ボルタリング 都内」といった検索は、Do(やってみたい)でありながらも、Go(行きたい)の側面も多いクエリです。
なお、Doクエリで検索する人には、将来的な行動意欲が見受けられますから、Knowクエリよりも高いコンバージョン率が期待できます。実際の利用客を獲得するチャンスにもなるでしょう。
SEOコンテンツを作る際はもちろん、リアル店舗などのホームページでは、ぜひ狙っていきたいクエリのひとつです。
Buy~買いたい~
商品・サービス購入のための比較検討や下調べの意図を示すクエリです。取引型(トランザクショナルクエリ)に分類されます。
「買いたい」という意図が見えるDoクエリにも近いのですが、“買い物”に特化しているため別にくくられています。
商品名+レビュー、口コミ、比較といったキーワードでの検索が多く、購入の下調べに検索が使われていると予測されます。
物販ページなどにアクセスを促すことができれば、売上アップにも直結するでしょう。コンバージョンにも非常に近いクエリなので、ぜひ対策をしましょう。
SEO対策でキーワード選定やアクセス解析に必要なツールとは?
まとめ
自分が作っているコンテンツがどのクエリに分類されるのか、そしてその検索意図を満たせているのかを意識することは、SEOの上で非常に重要です。
Know・Do・Buy・Goは基本的な分類ですから、確実に把握しておきましょう。
そのうえで、運営するサイトやページにどのようなコピーや本文、写真を掲載するのかを戦略的に考えてみてください。
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