ホームページのリニューアルを成功させるポイントとは?
この記事をご覧のみなさんは、ホームページのリニューアルを成功させるポイントをご存知でしょうか?
そもそもホームページ制作(Website design)とは、文字通りWebサイトを作ることです。
ここで指すWebサイトには、パソコン上のサイトだけでなく、携帯サイトやスマートフォンサイトも含まれます。
ホームページのリニューアルをどうすれば成功させられるか分からず、お困りの方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、「ホームページのリニューアルを成功させるポイント」についてご紹介いたします。
その際、リニューアルの目的や進め方、費用の相場、リニューアル時の注意点やリニューアル後に取るべき対応についても交えて解説させていただきます。
リニューアルの目的とは
ホームページのリニューアルは「現状のサイトが抱える問題点を解消することで得られるメリットのため」に行います。
サイトが抱える問題点は幾つかあります。以下の通りです。
デザインが古かったり良くなかったりすると、クリック率が低くなり、同時にユーザーの離脱率が高くなってしまいます。
また、ホームページの機能が古くて使いづらいと、KPI(重要業績評価指標)が頭打ち状態になってしまいます。
そのため、サイト内にその時々のトレンドを意識的に取り込むことが大切です。
同様に、ページが増えたことでコンテンツの構成が複雑化してしまうこともホームページが抱える課題の一つだと言えます。
このように一部の改修ではなく、ホームページ全体を見直す必要が出てきたら、リニューアルを行いましょう。
ホームページをリニューアルすることで、売上や問い合わせ数、資料請求数を始めとするコンバージョン数、アクセス数、PV数、デザイン性、機能性を高められます。
リニューアルによるメリットを実感したいとお考えのサイト運営者は、ホームページを刷新しましょう。
実際に、ホームページのリニューアルに取り掛かる際に有効な手段は幾つかあります。以下の通りです。
CMS(コンテンツ管理システム)を導入する
プログラミング言語を使ってソースコードを作成するよりも、ホームページの更新や編集を柔軟に行うことができます。
中でもWordPressは一番有名なCMSの一種で、HTMLやCSSの専門知識が無くてもホームページを作成することができます。しかし、オープンソースのホームページ制作ソフトは、長く放置しているとセキュリティ上の注意が必要です。
ホームページと連携してソーシャルメディアを活性化させる
Webメディアだけを運営するよりも、同時にソーシャルメディアも活用することで相乗効果を期待できます。
例)ブログ、SNS(Twitter、Instagram、Facebook、TikTok、YouTube)、スマートフォンなど
モバイルフレンドリー化によるスマートフォン対応をする
モバイルフレンドリー(Mobile friendly)とは、2015年4月21日に 全世界で実装されたモバイルを基準としたGoogleによるアルゴリズムのことです。モバイルフレンドリーアップデートとも呼ばれます。
そもそもモバイルフレンドリー化が進められているのは、スマートフォンで検索を行うユーザーが増えてきたことが背景にあります。
時代の移り変わりとともに、Webページのニーズも変化するようになりました。特長は以下の通りです。
・世界中すべての言語の検索順位に影響する。
・Webサイトではなくページ単位で適用される。
・スマートフォンでの検索順位にのみ適用される。
そんなモバイルフレンドリーは、「スマートフォンでの閲覧に適しているWebページを高く評価する仕組み」を指します。
そのため、Webサイトがモバイルフレンドリー化(スマートフォン対応)していないと、検索順位が低下してしまう恐れがあります。
実際に、Webページがスマートフォン対応しているかどうかを検証する「モバイルフレンドリーテスト」と呼ばれる無料のツールがあります。こうしたツールも活用していきながら、改善に繋げていきましょう。
特に、検索順位を下げたくないサイト運営者は、モバイルフレンドリー化を済ませるようにしましょう。Webページを上位に表示させられると同時に、ユーザーの満足度を高めることができます。
また、ホームページをリニューアルすることであられるメリットは幾つかあります。以下の通りです。
企業のブランドイメージを向上させられる
ブランディング(Branding)とは、ブランドを構築するための組織的かつ長期的な取り組みのことです。そんなブランディングにはいくつかメリットがあります。以下の通りです。
・顧客のロイヤリティを獲得がリピート率の向上につながる。
・競合他社との差別化を図ることができる。
・消費者に認知されるようになる。
・商品やサービスを高い利益率に設定することができる。
このようにブランディングの構築に力を入れることで、あらゆる効果を期待することができます。
では、ブランディングを構築させるにはどうすればいいのでしょうか。以下の通りです。
前提として、世間に独自のイメージを浸透および定着させることが何よりも重要となります。
そのためには、次の3つの手順を踏む必要があります。
1.ブランドの現状を分析する
自社の強みを把握すると同時に弱みを改善しましょう。
2.核となるコンセプトを設計する
顧客にどんなイメージを持ってもらいたいかを明確にさせます。
3.コンセプトを具現化する
設定したコンセプトに沿って、実際に商品やサービスをプロモーションしていきましょう。
訴求したいターゲット層の集客や収益の増大をさせたい企業は、ブランディング戦略を行いましょう。
ホームページの機能性が向上させられる
UX(ユーザーが商品やサービスを通じて得られる体験のこと)を高めるために、EFO(Entry Form Optimization)を導入したり、プッシュ通知への対応をしたりすることが求められます。
コンテンツを再構成できる
コンテンツの量が増えてくると構成が崩れてしまい、サイトが見づらいものになってしまうことがあります。そこで、今まで作り上げてきたすべてのコンテンツを再構成することにより、ホームページを見やすくて使いやすいものへと変えられます。
一度作ったコンテンツを見直して、さらに価値の高いものへと昇華させられるのはリニューアルの醍醐味だと言えます。
SEO施策の土台作りができる
ホームページのリニューアルが直接的なSEO効果を生み出すわけではありません。
しかし、ホームページを刷新することで、ユーザビリティとクローラビリティの両方を高められるため、リニューアルはSEO施策の土台だと言えます。
そのため最終的には、ホームページのリニューアルがサイトの検索順位を決定する一つの重要な要素となります。
リニューアルの進め方について
ホームページをリニューアルする目的が明らかになったところで、続いて「ホームページのリニューアルの進め方」について見ていきましょう。
ホームページのリニューアルには8つの段階があります。以下の通りです。
現状の分析およびリニューアルコンセプトの策定
リニューアルしたいホームページの現状を分析する際には、GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleを始めとするツールを活用するようにしましょう。
Google Analyticsとは、Googleが無料で提供するWEBページのアクセス解析サービスのことです。
元々はGoogleが2005年に買収した、アメリカのWEB解析会社、Urchin社の技術を利用しています。
Googleアナリティクスを活用することで、Webサイトへのアクセス状況をユーザー属性や訪問ページ、広告効果、成果の達成率など、様々な視点から解析することができます。
代表的な5つの指標は以下の通りです。
・リアルタイム
・ユーザー
・集客
・行動
・コンバージョン
そんなGoogleアナリティクスを活用するメリットは幾つかあります。以下の通りです。
・高機能であるのにもかかわらず、無料で使用できる。
・ユーザーに関するあらゆる情報を可視化できる。
・他のツールとの連携ができる。
一方で、デメリットもあります。以下の通りです。
・確認項目が多く、初心者には分かりづらい部分がある。
・初期設定と機能の理解に手間がかかる。
・各ページでのアクションなどミクロ分析には不向き。
このようにGoogleアナリティクスは、マーケティング活動を効果的に行う際に役立つアクセス解析ツールだと言えます。
実際に多くの企業が導入していて、集計データを広告戦略の立案に活かしています。
効率よくマーケティング活動をしていきたいとお考えのサイト運営者は、Googleアナリティクスを活用してWebサイトの改善に繋げていきましょう。
Google Search Consoleとは、Googleウェブマスターツールのことです。
Googleが提供している無料ツールの1つであり、登録することで自社のWEBサイトの現状と、訪問するユーザーについてのすべてが分かるツールとなります。
また、2015年5月20日にGoogleは、従来のウェブマスターツール(Webmaster tools)から名称を変更させました。しかし、それに伴う大きな変化はなく、仕様や機能もGoogleウェブマスターツールとほとんど変わりありません。
そんなGoogle Search Consoleで分かる内容は大きく5つあります。以下の通りです。
1.どのページの閲覧が多いか、どんなキーワードでの流入が多いかがわかる。
2.自社のWEBサイトに向けられている外部リンク、サイト内の内部リンクがわかる。
3.WEBサイトにクローラーを呼ぶことができ、インデックス(index)を促進することができる。
4.どんなキーワードで表示されているか(検索クエリ)がわかる。
5.表示されている検索クエリから、どれぐらいのクリックがされたかCTR(クリック率)がわかる。
このようにサイト運営者は、自社が管理するWebサイトの認証をGoogleにしてもらうことで、あらゆる便利な機能を活用することができるようになります。
ツールを活用してサイトの現状が実証的に把握できたところで、次は理論的に自社を分析していきましょう。代表的な分析方法は2つ(4C分析と4P分析)あります。
・4C分析
Customer Value(顧客価値)、Customer Cost(顧客コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)
・4P分析
Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(宣伝)
どちらにも共通して「市場において競合他社との差別化をどのようにして図っていくか」という視点があります。
コンテンツマーケティングで使えるマーケティング戦略4P,4Cとは?
リニューアルのゴール設定
リニューアルを行うにあたって、あらかじめ目標を設定する必要があります。
制作業者の決定
選定基準は制作費用だけではありません。業務を委託する制作業者の強みは何か見極めましょう。
プランニング
KPIを達成するために、今後の計画や戦略を策定します。具体的にはサーバーやドメイン、システムの見直し、EFOの検討、サイトマップの作成を行います。
そもそもサーバー(Server)とは、クライアントからの要求に対して、それに応答したサービスを提供するコンピューターやプログラム、アプリケーションのことです。
そんなサーバーは大きく2種類に分類されます。以下の通りです。
・物理サーバー
共用サーバー(レンタルサーバー)と専用サーバーに分けられます。
・仮想サーバー
VPS(Virtual Private Server)とクラウドサーバーに分けられます。
上記は、コンピューターとしてのサーバーを意味しますが、ソフトウェアとしてのサーバーも存在します。ソフトウェアの便利な機能はインターネットを活用する上で欠かせません。
主なソフトウェアとしてのサーバーは以下の通りです。
・WEBサーバー
WEBサイトやブログを表示するのに必要です。
・メールサーバー
メールを送受信するのに必要です。
・ファイルサーバー
ネットワーク上でデータを共有したり、活用したりするのに必要です。
・データベースサーバー
データベース上のデータを送り返すのに必要です。
・DNSサーバー
IPアドレスとドメインを結びつけるのに必要です。
・アプリケーションサーバー
一度行ったプログラムからデータを引き出すのに必要です。
・FTPサーバー
Webサーバーとのファイルの送受信をするのに必要です。
このようにサーバーと一括りに言っても種類や用途によって様々で、インターネットを活用する上で欠かせない機能だと言えます。
そしてドメイン(domain)とは、全体の中に定義される部分領域のことで、インターネットに接続されるコンピューターの「住所」にあたります。
そのため、ホームページやブログを始めとするWEBサイトは「家」ということになります。
ホームページであれば、https://www.○○.com/の「○○.com」がドメイン名にあたり、
メールアドレスであれば、mail@○○.comの「○○.com」がドメイン名にあたります。
国内外で実際に使われているドメインの種類は多岐にわたり、用途によって使い分けられています。
また、EFOとはEntry Form Optimizationの略称で、お問い合わせフォームを改善、最適化して、ユーザーの離脱率を下げて送信率を上げる施策のことを言います。
そんな「エントリーフォーム最適化」は、「入力フォーム最適化」と呼ばれることもあります。
お問い合わせフォームや資料請求フォームなど、ユーザーに情報を入力してもらいたい場合に、設置している入力フォームの入力率を向上させるための施策のことです。
ターゲットとなるユーザーにとって使いやすいWebサイトを企業が追求することで、離脱率を減らし、コンバージョン率を向上につなげる施策です。
よくある離脱率の高いフォームの特徴として、入力ボタンが小さすぎたり、項目が多すぎたりするものが挙げられます。
こうした入力フォームの使いずらさに対して、ユーザーは小さなストレスを感じます。最終的にはこれが、離脱率を増やしてしまう要因となり得ます。
そのため、せっかく入力フォームまで辿り着いてくれた優良顧客によるコンバージョンを逃さないためにも、EFOをさらに進め、ユーザーが使いやすい入力フォームに改善していく必要があります。
また、SEO対策によって流入数を増やすよりも、EFOを進めてコンバージョン率を高めた方が、より効率的にコンバージョン数を増やすことができます。
このように、EFOは費用対効果の高い施策だと言えます。
お問い合わせフォームからユーザーの離脱を防ぐEFO対策とは?
ワイヤーフレーム制作
ワイヤーフレームとはWebページのレイアウトを決める設計図のことです。ホームページの階層図を作ることにより、サイト全体を俯瞰して捉えることができます。
デザイン制作
自社の商品やサービス、コンセプトに合った最適なデザインにすることが求められます。
コーディングおよびシステム構築
プログラミング言語を使ってソースコードを作成します。
納品
テストをして問題点が無いようであれば、作成したホームページを公開しましょう。
このようにホームページのリニューアルは、「現状の分析およびリニューアルコンセプトの策定→リニューアルのゴール設定→制作業者の選定→プランニング→ワイヤーフレーム制作→デザイン制作→コーディングおよびシステム構築→納品」という一連の流れで進みます。
この中でも特に重要なのはプランニングの段階です。
なぜなら、プランニングをしっかりと行うことで、その後のリニューアルに向けた業務を効率よく進められるからです。
費用の相場
以下では、「ホームページの作成やリニューアルをするのにどのくらい費用がかかるのか」をご紹介いたします。
ホームページの作成費用は、リニューアル費用の目安となります。そのためホームページをリニューアルする際には、作成費用の相場を参考にしてみてください。
そもそもホームページの作成費用は、サイトの種類によって変わります。ホームページの種類は多岐にわたります。
各企業がインターネット上において目指すべきあり方に応じて、運用していくホームページを使い分ける必要があります。おおよその相場料金は以下の通りです。
サイトの種類:費用の目安
・コーポレートサイトの場合(会社のWebサイト)
約10万円~約200万円以上まで
・ランディングページの場合(LP)
約10万円~約30万円ぐらい
・ECサイトの場合
約30万円~約200万円以上まで
・求人サイトの場合
約30万円~約200万円以上まで
・ブログサイトの場合
約30万円~約100万円以上まで
基本的に費用の目安は上記の通りです。しかし、記事の量やデザイン、追加機能によっても費用は変動します。
このようにホームページ作成費用の相場は幅広いです。そして、コンテンツ数や作業工程が多いサイトの作成ほど費用が高くなります。
また、ホームページを一から作る時と同様に、リニューアルにかかる費用も制作業者によって様々だと言えます。
リニューアル時の注意点
ホームページのリニューアルにかかる費用の相場が明らかになったところで、続いて「ホームページリニューアル時の注意点」について見ていきましょう。以下の通りです。
・トラブル回避のため、業者変更の際には権利関係を確認する。
・ドメイン変更のリスクを想定しておく。
・ドメインエイジを失う。
・新しいドメインを用意しなければならない。
・被リンクでのSEO効果を失う。
・ホームページの移動失敗によるデータの消失。
・ドメインの変更に伴う社内メール設定を行う。
・パンフレットや名刺を始めとする紙媒体を修正する。
・リダイレクト処理を行うことで旧ページのSEO効果を新ページに引き継ぐ。
そんなリダイレクトは2種類に分類されます。
301リダイレクト
301リダイレクト(301 redirect)とは、WEBページの転送をするためのコードです。
WEBサイトのURLが、一時的な変更ではなく恒久的に変更される場合に推奨されています。
301リダイレクトを設定することで、旧URLで移転前のWEBサイトに来た人を自動的に新URLのWEBサイトへ誘導することができます。
301リダイレクトは主に、ページ移転やサイトの引っ越しをする際に活用されます。
転送先のページに検索エンジンからの評価も受け渡す点で優れています。
このときGoogleの場合は、評価の受け渡しがなされるリダイレクト連鎖は10回までと制限されていますが、それ以上はサーチコンソールからエラーと見なされてしまいます。
また、301リダイレクトをトップページに設定したとしても、古いドメインが受けた評価を新しいドメインにそのまま受け渡すことはできません。そのため、ページ単位でリダイレクトを指定する必要があります。
そして、リダイレクト設定を削除したり期限が切れたりすると、別々のURLと見なされるようになり、評価も受け渡されなくなってしまいます。
ユーザーの利便性を向上させるためにも、少なくとも1年間は301の状態を保っておいた方が良いです。
サイト移転をする際の下準備としては、XMLサイトマップを活用すると有効です。なぜなら、Googleにページの存在をいち早く認識してもらうことに繋がるからです。
302リダイレクト
302リダイレクト(302 redirect)とは、WEBページの転送をするためのコードです。
302リダイレクトも301リダイレクトと同様にWEBページの転送をするためのコードですが、一時的な転送で恒久的な転送ではありません。
一時的に仮のWEBサイトに移行しますが、また、元のURLのWEBサイトに戻るという場合に302リダイレクトを使用します。このように302リダイレクトは長期的ではなく、短期的なサイト移転をする場合のリダイレクト方法だと言えます。
そのため、リダイレクトが設定される期間は大半が約1ヶ月になります。以下の場合に、302リダイレクトは活用されます。
・一時的にサイトメンテナンスを行うため、他のページへ誘導させたい。
・不具合が発生している古いドメインのページを修正したい。
・サイトをリニューアルして一新させたい。
また、301リダイレクトが移転先のサイトがインデックスされるのに対して、302リダイレクトは元のページがインデックスされるという特徴があります。
しかし、検索エンジンからの評価が受け渡される点においては、302リダイレクトは301リダイレクトと共通しています。
したがって、サイト運営者は移転する期間に応じて、301と302のリダイレクトを使い分けることが求められます。
URL正規化
URL正規化とは、検索エンジンに評価してもらいたいURLを統一することを言います。
そもそも検索エンジンは、URLの表記としてwww.の(有り無し)やindex.htmlなどの(有り無し)が違うだけでコンテンツが同一の別ページと認識してしまうため、その原因でコンテンツの評価が分散したり、ミラーコンテンツと解釈されてペナルティを受けてしまったりするケースもあります。
このようにURL正規化とは、そのように解釈されるのを防ぐために、検索エンジンに評価してもらいたいURLを統一することを言います。
そのためには、WEBページの正規化を行うためのHTMLタグであるcanonicalタグが必要です。
そもそもcanonicalという英単語は「標準的な」を意味していて、複数アクセスできてしまうURLの中から標準的なURLを指定します。
検索エンジンから重複ページと認識されることを避けるためにhead内に記述するタグだと言えます。
また、サイト内の重複コンテンツを放置したままでいると、Webサイト全体の評価が分散し、順位が降下してしまう恐れがあります。
canonicalタグを記述する際には幾つか注意点があります。以下の通りです。
・全て同じURLにしない。
・間違えるとサイトが検索結果に表示されなくなる。
そして設定した後は、正規URLに指定されていることをツールで確認することが求められます。
URL正規化をすることで、重複コンテンツの解消とリンクの評価の集約をしたいとお考えのサイト運営者は、canonicalタグを設定するようにしましょう。
ホームページをリニューアルする際には以上の点に気を付けましょう。
リニューアル後の対応
ホームページは一度リニューアルして終わりではありません。
その後の対応も欠かせません。なぜなら、目標とするKPIを達成させるためには適度なメンテナンスが欠かせないからです。リニューアル後に取るべき対応は以下の通りです。
・プレスリリースの出稿
・ソーシャルメディアの告知
・KPIをモニタリングすると同時に、PDCAサイクルを回す
・ユーザーへのヒアリング
・リダイレクト漏れが無いようにする。
リダイレクトの設定を正確に行うために、サイトマップの作成を行う必要があります。
そもそもサイトマップは、HTMLサイトマップとXMLサイトマップの2種類に分類されます。
両者は、Webページの構造を分かりやすく伝えるという点で共通していますが、アプローチする対象が異なります。
HTMLサイトマップがユーザー向けであるのに対して、XMLサイトマップは検索エンジン向けだと言えます。
HTMLサイトマップ
HTMLサイトマップ(HTML site map)とは、WEBサイトの各ページへリンクを貼った案内図のようなもののことです。各ページへのリンク集がリスト形式で記述されています。
また、HTMLサイトマップはhtmlで記述されていて、ユーザーにWEBサイト内を分かりやすく案内する役割を担います。
HTMLサイトマップを設置することで、ユーザーの離脱率も下げられます。そして、目当てのページを迷うことなく簡単に見つけ出せるようになるため、ユーザーの利便性を向上させられます。
しかし、クローラーによるサイト巡回の効率を高めるのに役立つXMLサイトマップのようなSEO効果はありません。
そのため、SEO効果を得たい方はXMLサイトマップを設置することが求められます。
このようにサイトマップの一種であるHTMLサイトマップは、ユーザーのサイト利便性を高めるには欠かせません。
XMLサイトマップ
一方、XMLサイトマップ(XML site map)とは、WEBサイト内のURLを記述するxml形式のファイルのことです。
XMLサイトマップを提供すると、検索エンジンのクローラーがWEBページをクロールしやすくなります。ユーザーが目にすることはありません。
このようにサイトマップの一種であるXMLサイトマップは、クローラーによるサイト巡回の効率を高めるには欠かせません。
手動での作成は手間がかかる上にミスをする恐れがあるため、サイトマップを作成する際にはWordPressの自動生成プラグインを活用しましょう。
ホームページの開設後、Googleに対してやるべき施策とは?
まとめ
今回は、「ホームページのリニューアルを成功させるポイント」について紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
ホームページのリニューアルを成功させる上で重要なポイントは3つあります。
1つ目に、「綿密なプランニングを練ること」です。
いきなりリニューアルに取り掛かっても、軌道修正を図るのが後々大変になります。
2つ目に、「コンテンツを再構成すること」です。
ホームページをリニューアルする際はすべて一新せず、一部を改修するようにしましょう。なぜなら、一から作り直すと時間とコストがとてつもなくかかってしまい、非効率だからです。
ホームページの階層構造をしっかりと作り上げれば、デザイン性・機能性の両面で優れたサイトへとリニューアルできます。
3つ目に、「なるべくドメインを変更しないこと」です。
ドメインを変更することで、自社のブランドイメージに合った新たなドメインを取得することはできます。しかし、極力変えない方が良いとされています。
なぜなら、変更することによって生じるデメリットが幾つか存在するからです。以下の通りです。
・ドメインエイジを失う。
・新しいドメインを用意しなければならない。
・被リンクでのSEO効果を失う。
・ホームページの移動失敗によるデータの消失。
大切なデータを消失しないためにも、データのバックアップはあらかじめ済ませておきましょう。
また、ドメインを変更した後はリダイレクトの処理を行いましょう。リダイレクト処理も完了させた後はGoogleにサイトマップを送信することで、新しいドメインを認知してもらいましょう。
そもそもホームページのリニューアルには時間とコストがかかります。これ以上手間をかけないためにも、ホームページのリニューアルを成功させる上で重要な3つのポイントを押さえておきましょう。
自社のブランドイメージを構築したり、サイトの機能性やデザイン性を高めたりすることを追求したいサイト運営者は、今回ご紹介したホームページのリニューアルを成功させるポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。
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