ナレッジグラフとは?
「ナレッジグラフとは一体どういったものか」このような悩みをお持ちの方が多いようです。
本記事では、このナレッジグラフについて解説します。
この記事を読めば、ナレッジグラフの重要性やナレッジグラフに情報提供する方法だけでなく、ナレッジパネルの情報を修正する方法についてもわかるようになります。
ナレッジパネルはSEO対策にもつながるので、自社サイトへの検索流入を増やしたいサイト運営者は、ナレッジグラフへの情報提供を積極的に行っていきましょう。
ナレッジグラフとは
ナレッジグラフとは、「ナレッジパネル(検索結果の画面右側に表示されているボックス状の情報枠)に掲載する情報を収集し、知識としてグラフ状に蓄積するGoogle検索エンジンの機能の1つ」です。
たとえば、Google検索エンジンの検索窓に「大谷翔平」という検索キーワードを入力して検索した場合、検索エンジンは日々Web上に転がっている「大谷翔平」に関する情報を自動で収集しているため、「プロ野球選手」「右投げ左打ち」「MLBロサンゼルスエンゼルス所属」といった概要を検索結果の右側に表示します。
また、次のような基本情報も掲載されます。
・本人の写真
・出身 岩手県水沢市
・生年月日 1994年7月5日 28歳
・年棒 550万アメリカ合衆国ドル
・身長 193cm
・体重 95㎏
・家族 両親、大谷加代子、大谷徹 / 兄弟姉妹、大谷龍太
・成績 通算戦績や登板回数、勝敗、防御率
・他の人はこちらも検索 イチロー、柳田悠岐
上記ナレッジパネルには、「大谷翔平」選手に関する情報が数多く散りばめられていますが、これを属性データと言います。
属性データは、エンティティ(実世界に存在する物すべて)を形作る構成要素であり、こうしたエンティティの集合体がナレッジグラフです。
そのため、ナレッジグラフは「1つの情報に関連する情報がクモの巣のように張り巡らされたネットワークで連結している状態」になっています。いわば、情報同士が繋がりを持っている知識のネットワークだと言えます。
今回は、「大谷翔平」という人物を数あるエンティティの一例として取り上げていますが、もちろん人物のほかに場所や作品、物事の詳細がナレッジパネルに掲載される場合もあります。
ここまで、ナレッジグラフがGoogle特有の機能であるかのように話を進めていましたが、実はそうではありません。
そもそも、ナレッジグラフは「数億以上の情報を知識としてデータベース化したもの」全般を指しています。始まりは1960年代で、当時から先行研究が行われていました。
それがいつしか、Googleのナレッジグラフ自体がナレッジグラフと呼ばれるようになり、近年ではAIの実用的な基盤技術として使われています。
このように、ナレッジグラフはGoogle検索エンジンにしか備わっていない機能と思われることが多いですが、実は数十年前から使われてきた手法なのです。
そのため、厳密に言えばナレッジグラフとGoogleのナレッジグラフは意味合いが異なります。
Googleのナレッジグラフとは、「ユーザーの求める情報を知識のデータベースとしてまとめるのに必要な機能のこと」です。
ユーザーの抱える疑問を解決するという最終的な目標達成のため、検索文に対していつでも正しい回答を返せるようになることを目的として2012年にリリースされました。
そんなナレッジグラフは、Wikipediaを始めとするWeb上の情報やGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報をもとに構築されています。その際、関連性の高い言葉同士の結び付きを重要視しています。
検索エンジンがナレッジグラフを構築すれば、1つの情報に関連する情報が数多く蓄積されるため、ユーザーが調べ物をしやすくなります。
先ほど例に挙げた「大谷翔平」選手の場合、関連性のある情報として挙げられるのは、同じく日本人メジャーリーガーの「イチロー」選手でしょう。両者は、「日本人」「野球」「MLB」など共通点が多く関連性が高いと言えます。
セマンティック検索の実現に欠かせない
こうしたナレッジグラフやエンティティは、セマンティック検索(ユーザーの検索意図を汲み立って最適な検索結果を表示する検索エンジンの技術)の実現に役立ちます。
なぜなら、ユーザーが実世界の物について調べる時に、どんな検索キーワードを入力するのかが分かれば、Google検索エンジンはいつでも正しい回答を返せるからです。
たとえば、Google検索エンジンを使って検索窓に「レモン」とカタカナで入力すると検索結果とナレッジパネルには「果物のレモン」が表示されます。
しかし、表記の仕方を変えて「Lemon」とローマ字で入力すると歌手「米津玄師」の楽曲が表示されます。
このように、セマンティック検索は色々な解釈ができる検索キーワードに対して正確に回答する仕組みとして、検索エンジンの中で機能しています。
逆に、「米津玄師」の曲について知りたくて「Lemon」と入力したのにもかかわらず、「果物のレモン」が検索結果やナレッジパネルに表示されてしまった場合、ユーザーは検索エンジンに対して使いにくさを感じます。
当然ながら、Googleはユーザーにこうした使いにくさを感じてもらいたいと思っていません。
むしろ、ユーザーに使いやすいと感じてもらえるようにセマンティック検索を実現しようとしています。
Googleがセマンティック検索を達成するために行っているのは、大きく分けて次の2点です。
・Web上に転がっている情報の収集
・ナレッジグラフやエンティティにおいて、知識のネットワークを広げていくこと
こうした取り組みに代表されるように、私たちユーザーが普段インターネットを使って何気なく調べ物をしている背景には、Googleによる企業努力が続けられていたのです。
ナレッジグラフの重要性
ナレッジグラフは、「実世界の物についての情報を収集する」というGoogleの方針から見て重要性が高いです。
なぜなら、ユーザーの検索文に対して正しい回答をするためには、無数の情報を蓄積している必要があるためです。
たとえば、あなたが会社の認知度や知名度を上げて会社の存在を多くの人に広めたいと思っている場合、ナレッジグラフの中に情報が貯まっていなければなりません。
自社サイトの内部施策だけでは足りない段階にまで来ています。
このようにナレッジグラフは、検索エンジンがユーザーの質問に対していつでも正しい回答をするために必要です。
ナレッジグラフはSEO対策として有効
ナレッジグラフ内に知識のネットワークが数多く張り巡らされていることで、SEO対策にもなります。
検索エンジンがナレッジグラフの情報をもとに、ユーザーの求める情報をまとめて表示する際、自社に関する情報がナレッジパネルに掲載されれば、ユーザーが自社サイトに検索流入する可能性が高まります。
これまではSEO対策というと、真っ先に浮かぶのが検索順位の上位表示化であり、目先の検索順位を上げるために内部施策や外部施策を実施することこそが最も有効な手立てだと考えられてきました。
しかし、いまSEO対策をするうえで一番大切なのは「ナレッジグラフに情報を提供すること」です。
ナレッジグラフに情報を提供すれば、自社に関する情報がGoogle検索結果の至る所に表示されるようになり、多くの検索ユーザーの目に付くようになります。
色々なところで注目を集めることができれば、自社の存在が世に知れ渡り検索順位もしだいに上位に表示されるようになります。
上手くいけば、集客効果を見込めるだけでなく、最終的にはCV(コンバージョン)増加も期待できます。
このように、ナレッジグラフに自社に関する情報を提供すれば、SEO効果を期待できます。
SEO対策を行うことで、今すぐにでも成果を上げたい方は、自社サイトの情報がナレッジパネルで使われるように、まずはナレッジグラフに情報提供するところから始めましょう。
ナレッジグラフに情報を提供するためには?
ナレッジグラフへ情報提供できるのはGoogleだけです。
検索エンジンを使っている側であるユーザーの私たちにはできません。そのため、検索エンジンに自社に関する情報をナレッジグラフ内に蓄積してもらえるように対策を講じる必要があります。
ナレッジグラフに情報を提供する際には、次の5つを実践しましょう。
・Googleビジネスプロフィールに登録する
・構造化データを使う
・Wikipediaページを作成する
・SNSのプロフィールを充実させる
・サイテーションを増やす
以下では、詳しく解説します。
Googleビジネスプロフィールに登録する
ナレッジグラフに情報提供したい方は、まずGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録するところから始めましょう。
なぜなら、登録することで、Google検索やGoogleマップに掲載されるお店の情報を管理することができるからです。
ここで言うGoogleビジネスプロフィールとは、「Googleが無料で提供するお店の情報管理ツールのこと」で、誰でも簡単に登録できます。
店舗情報を入力する際には、企業名や所在地、営業時間などを記載します。
また、時々間違われることがありますが、Googleビジネスプロフィール=ナレッジパネルではないので注意が必要です。
実店舗を構えていて、ナレッジグラフに自社に関する情報を提供したい方は、Googleビジネスプロフィールに今すぐ登録しましょう。
構造化データを使う
ナレッジグラフへの情報提供は、構造化データを使うことでもできます。
ここで言う構造化データとは、「WebページのHTML情報を検索エンジンに理解してもらうためにマークアップ(タグ付け)するもの」です。
クローラーに文字列の意味を認識してもらうことで、自社に関する情報がナレッジグラフ内に蓄積しやすくなります。
逆に、検索エンジンはWebサイト上の文字情報からも情報収集しますが、構造化データよりも自然文のような非構造化データの方が圧倒的に認識しにくいです。
また、HTMLに記述した構造化データは、検索結果ではリッチスニペット(リッチリザルト)として表示されます。通常の表示よりも目立って表示されるため、ユーザーの目を引きやすくクリック率の向上を見込めます。
このように構造化データを使えば、自社に関する情報が検索エンジンのクローラーに認識されやすくなるため、ナレッジグラフへの情報提供に効果的です。
ナレッジグラフに情報提供したい方は、自社サイトのWebページに構造化データをタグ付けしましょう。
Wikipediaページを作成する
Wikipediaに登録すれば、ナレッジグラフに情報提供できます。
なぜなら、ナレッジグラフはナレッジパネルを表示する際に参考にしている情報の何割かをWikipediaから集めているからです。
そのため、Wikipediaページを作成して更新すれば、自社に関する情報がナレッジグラフにエンティティとして蓄積されます。
このように、ナレッジグラフはWikipediaを情報源の1つとしており、ナレッジグラフの構築にWikipediaが役立ちます。
そのため、互いに情報を提供し合うGoogleとWikipediaは友好的な関係を築くほどの間柄です。
Googleは、資金提供などを通じてWikipediaを支援しています。
実際、非営利団体Wikipedia財団は2010年2月17日にGoogleから200万ドルの寄付を受けました。
このように、GoogleとWikipediaは切っても切り離せない密接な関係にあります。
そのため、ナレッジグラフに情報提供したければ、Wikipediaページを作成して自社に関する情報を掲載することが求められます。
Wikipediaページの作成と更新は誰でも無料で行うことができるので、ナレッジグラフに情報提供したい方は登録してみましょう。
オウンドメディアやSNSのプロフィールを充実させる
オウンドメディアやSNSのプロフィールを充実させることで、ナレッジグラフに情報提供できます。
なぜなら、Googleは発信されている内容だけでなく、発信者の情報もナレッジグラフの構築に役立てているからです。
たとえば、Webメディアの場合、監修者や執筆者の情報を記載することが求められます。「情報を発信している人がどういった人物なのか」をGoogleに知らせることでサイトの透明性が高くなります。
このことは、Googleが重要視しているE-E-A-Tの観点から見ても大切です。
SNSもWebメディアと同様に、情報の発信者について記載しておくことで、Googleの検索エンジンに自社の存在をアピールできます。
ナレッジグラフに情報提供したい方は、自社サイトやX(旧Twitter)/FacebookなどのSNSプロフィールを充実させましょう。
サイテーションを増やす
サイテーション(外部サイトからの引用や言及)を増やすこともナレッジグラフへの情報提供になります。
なぜなら、Googleはサイテーションもナレッジグラフを構築するうえで欠かせない情報源の1つだと考えているからです。
たとえば、ある著名な人物が一時期よく多方面で話題に上がる場合、Googleはその人物が特定の分野に関連しているとみなし、ナレッジグラフを構築しようとします。
その際、関連性の高い事柄についてのエンティティが同時に形成されることも知っておいて損はないです。ではサイテーションを増やすには一体どうしたら良いのでしょうか。
サイテーションを獲得する方法は、大きく分けて次の3つです。
・サイト名や商品/サービスをわかりやすくする
・ブログやSNSを活用して認知拡大を図る
・広告を出稿する
このように、サイテーションを獲得すれば、それだけで十分ナレッジグラフへの情報提供になります。
ナレッジグラフに情報提供したい方は、サイテーションを増やしましょう。
ナレッジパネルとは
ナレッジパネル(ナレッジグラフカードと呼ばれることもある)とは、「Googleで検索キーワードを入力したときに、検索順位とは別に検索結果の画面右側に表示される情報枠のこと」です。
PCでは検索結果の右側に表示されますが、スマートフォンでは画面の上部や中段に表示されます。
ボックス状の形をしていて目立つため、検索ユーザーからの注目を集められます。
集客効果を実感したい人は、ナレッジパネルに自社に関する情報が掲載されるように、ナレッジグラフに情報提供することをおすすめします。
そんなナレッジパネルは、よくナレッジグラフと混同されますが、少し違います。
ナレッジグラフ
数億以上の情報を知識としてデータベース化したもの。
ナレッジパネル
ナレッジグラフから取得された情報をもとに作られる情報の組み合わせ。
このように、ナレッジパネルはナレッジグラフと名前が似ているため混同されやすいですが、意味が微妙に異なるためしっかり区別しておきましょう。
強調スニペットとの違い
ナレッジパネルは、強調スニペットとも混同されます。
ここで言う強調スニペットとは、「ユーザーが行った質問形式の検索に対して返答される回答のこと」です。
ナレッジパネルは検索結果の右側に表示されますが、強調スニペットは検索結果の最上部に表示されます。
また、実在する記事の抜粋であり、ナレッジパネルのように収集した情報を組み合わせているわけではありません。そして、「内容の変更を提案できるかどうか」という違いもあります。
まとめると次の通りです。
強調スニペット
実在する記事の抜粋。内容の変更を提案できない。
ナレッジパネル
情報の組み合わせ。内容の変更を提案できる。
両者は、ユーザーの求める情報を推測して表示するという点において共通していますが、情報の引用元など異なる点もあります。
このように、ナレッジパネルと強調スニペットはボックス状の見た目と目立つ配置が似ているため混同されやすいですが、意味がまったく異なるためしっかり区別しておきましょう。
ナレッジパネルの表示例
ナレッジパネルとは一体どういったものか分かったところで、続いてナレッジパネルの表示例を見ていきましょう。
ナレッジパネルには、検索キーワードの人物や企業/ブランド、駅、店舗、作品/コンテンツ(アニメや書籍、漫画、映画)などの詳細が記載されます。
ここでは、「ナレッジパネルが実際にどういった形で表示されるのか」をカテゴリーごとに詳しく解説します。次の通りです。
人物
人物の概要は人によって異なります。
たとえば、日本のサッカー選手「本田圭佑」の場合、出生地や生年月日に加え、背番号や監督歴/指導歴が記載されています。
しかし、幕末の志士「坂本龍馬」のように歴史上の人物の場合は、すでに亡くなっているため暗殺された年月日や埋葬地が記載されます。
企業/ブランド
「トヨタ」のように、企業名で検索をかけたときに表示されるナレッジパネルには、最新の株価や本部所在地、CEO、従業員数、創設者、子会社などが記載されています。
駅
「大阪駅」のように、駅名で検索をかけたときに表示されるナレッジパネルには、写真やGoogleマップ、イベント予定、質問と回答、混雑する時間帯、口コミなどが記載されています。
店舗
「ガスト 品川」のように、飲食店の名称と地名で検索をかけると、「ガスト 東品川店」の情報が出てきます。
表示されるナレッジパネルには、所在地や営業時間に加えて、電話番号や混雑する時間帯、「お手頃」「ファミリーレストラン」といったサービスの特徴などが記載されています。
また、最近では「オンラインで注文」するボタンも設置されているので、注文したいタイミングですぐに出前を取れるようになっていて非常に便利です。
作品/コンテンツ
「ドラえもん」のように、キャラクター名で検索をかけたときに表示されるナレッジパネルには、テレビ番組や過去に放映された映画の情報に加え、作者名や声優の名前などが記載されています。
ナレッジパネルの情報を修正する方法
ナレッジグラフは、Googleのアルゴリズムによって自動で生成されているため修正できませんが、ナレッジパネルであれば修正を提案できます。
修正方法は、次の2つの場合によって異なります。
・掲載情報の権利者である場合
・掲載情報の権利者でない場合
以下では、詳しく解説します。
掲載情報の権利者である場合
掲載情報の権利者である場合は、次の6つの手順を踏みましょう。
1.Google検索の画面を開く。
2.Googleアカウントにログインする。
3.「ウェブとアプリのアクティビティ」が有効になっているかどうかを確認する。
4.ナレッジパネル内にある「情報の修正を提案」をクリックする。
5.変更したい箇所を根拠となるWebサイトのURLを添えて記載します。
6.「送信」をクリックする。
以上で、掲載情報の権利者である場合のナレッジパネルの修正提案が完了しました。
結果が返ってくるまでに、最大3日ほどかかります。情報が更新されるまで「審査待ち」しましょう。
なお、ナレッジパネル内に4つ目の手順「情報の修正を提案」が表示されていない方は、「Googleの認証」を受ける必要があります。
そのためには、次の6つの手順を踏まなければなりません。
1.Google検索の画面を開く。
2.Googleアカウントにログインする。
このとき、Googleビジネスプロフィールに登録済みのGoogleアカウントでログインする必要があります。Googleアカウントを持っていない、あるいはGoogleビジネスプロフィールに登録していない人は登録しましょう。
3.ナレッジパネル内にある「このナレッジパネルに対して申し立てを行う」をクリックします。
4.機能情報を確認する。
5.エンティティの正式な代表者として認証してもらうために、次のどれかにログインしましょう。
まだ、どれにも登録していない方は、どれでも良いのでログインを行いましょう。
・X(旧Twitter)
・YouTube
6.エンティティを管理できるようになる。
以上で、Googleからの認証を受けるときの流れが完了しました。
掲載情報の権利者でない場合
掲載情報の権利者でない場合も、次の3つの手順を踏めば内容を変更するようGoogleに提案することができます。
1.ナレッジパネルの下部に表示されている「フィードバック」をクリックする。
2.修正したい箇所を選択する。
3.最後は、「不正確」「情報が古くなった」「未完成」「議論がある」「その他」の中から発生している問題を選びます。
その際、任意で理由も添えられるようになっているため、何か書きたいことがある方は自由に記述しましょう。
以上で、掲載情報の権利者でない場合のナレッジパネルの修正提案が完了です。
このように、ナレッジパネルは掲載情報の権利者であってもなくても修正できる場合があります。
しかし、あくまでも提案である点に注意が必要です。Googleに修正を依頼できるだけなので、内容が絶対に変更されるとは言えません。
変更されない場合もありますが、「情報が間違っている」「もっとわかりやすくできる」と思うのであれば、修正を提案してみましょう。
まとめ
今回は、ナレッジグラフについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
ナレッジグラフとは、「ナレッジパネルに掲載する情報を収集し、知識としてグラフ状に蓄積するGoogle検索エンジンの機能の1つ」です。
ユーザーの検索文に対して正しい回答をするためには、無数の情報を蓄積している必要があるため、Google検索エンジンはWikipediaを始めとする色々な方面からエンティティの情報を収集しています。
また、ナレッジグラフは自社サイトに関する情報が構築されることで、SEO対策にもなるため、近年その重要性がますます高まってきています。
自社に関する情報がナレッジパネルに掲載されれば、最終的に集客効果やCV(コンバージョン)増加を見込めるので対策が必要です。
ナレッジグラフに情報を提供する際には、次の5つを実践しましょう。
・Googleビジネスプロフィールに登録する
・構造化データを使う
・Wikipediaページを作成する
・SNSのプロフィールを充実させる
・サイテーションを増やす
ナレッジパネルとは、「Googleで検索キーワードを入力したときに、検索結果の画面右側に表示される情報枠のこと」です。
強調スニペットと混同されやすいですが、意味がまったく異なります。強調スニペットは実在する記事の抜粋であり、内容の変更を提案できないのに対し、Web上の情報の組み合わせであるナレッジパネルは内容の変更を提案できます。
そんなナレッジパネルは、Googleに修正を提案できます。ただし、掲載情報の権利者である場合とでない場合で手順が異なるので注意が必要です。
掲載情報の権利者である場合は、Googleの認証を受けたうえで、情報の修正を提案し、審査を受けましょう。
掲載情報の権利者でない場合は、「フィードバック」をクリックして、修正したい箇所を選択し、発生している問題を選びましょう。
あくまでも修正なので変更されないことがありますが、ナレッジパネルに掲載されている情報が「間違っている」「もっとわかりやすくできる」と思うのであれば、修正を提案してみましょう。
ナレッジパネルは、SEO対策にもつながるので、自社サイトへの検索流入を増やしたいサイト運営者は、ナレッジグラフに情報提供を積極的に行ってみてはいかがでしょうか。
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