内部リンクとは?SEO対策で上位表示をするために重要な施策
この記事をご覧のみなさんは、SEO内部施策の一つである「内部リンク」をご存知でしょうか?
一度は耳にしたことがあっても詳しくは分かっておらず、お困りの方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、この「内部リンク」についてご紹介いたします。
その際、「内部リンク」最適化がもたらすSEO効果やチェックリスト、リンクの貼り方も交えて解説させていただきます。
内部リンクとは?
内部リンクとは「自社サイト内のWebページ同士をつなぐリンクのこと」です。
Google検索エンジンなどのクローラーは、リンクをたどってサイト間を行き交います。
そもそもWebサイトのリンク対策は2種類に分類されます。以下の通りです。
1.内部リンク
2.外部リンク(被リンク)
したがって内部リンクは、2種類からなるリンク対策の一つであると同時に、同一サイト内の別のページから受けるリンクだと言えます。
一方で外部リンク(被リンク)とは、自社サイトと他社サイトをつなぐリンクを指します。また、サイト外の別のページから受けるリンクだとも言えます。
このように内部リンクと外部リンクはどちらも、別のページから受けるリンクという点で共通していますが、自サイトの「内」か「外」という大きな違いがあります。
また、内部リンクは外部リンクとは違って、リンク先への許可取りや依頼をせずとも、好きなタイミングで気軽に内部リンクの見直しや修正を行うことができます。両者を区別しておきましょう。
内部リンクのSEO効果
内部リンクとは何かが明らかになったところで、続いて「内部リンクの最適化がもたらすSEO効果」を見ていきましょう。
主に4つあります。以下の通りです。
ページ同士の関連性が高くなり、サイト全体の評価が上がる
リンク先とリンク元コンテンツの関連性が高いと、ユーザーは求める情報に辿り着きやすくなります。
離脱率が低くなる
ユーザーの知りたい情報が網羅されていれば、サイト滞在時間は自然と長くなります。
クローラーがサイトを巡回しやすくなる
Webサイトがクローラーによって回遊されやすくなります。
検索エンジンからインデックス登録されやすくなる
検索エンジンからサイトとしていち早く認識されれば、データベース化されていないことによって引き起こされる検索結果に表示されない事態も防げます。
このように内部リンクを最適化させることによって、複数のSEO効果を見込めます。
その上、Googleを始めとする検索エンジンからWebサイトを高く評価され、検索順位が上がる可能性が高まります。
逆に、以下のページから受けるリンクはSEO効果が期待できません。それだけでなく、ペナルティの対象にもなり得ます。
・質の低いページ
・関連性の低いページ
・不自然に大量のリンクを設置したページ
・過剰な量のアンカーテキストを設置したページ
検索順位を上げてWebサイトを上位表示させたいサイト運営者は、間違った貼り方をしないように気を付けましょう。
内部リンクのチェックリスト
内部リンクを設置する際のチェックリストは主に7つあります。以下の通りです。
URLの正規化をしているか
URL正規化とは、検索エンジンに評価してもらいたいURLを統一することを言います。
その際、canonicalタグ(検索エンジンから重複ページと認識されることを避けるためにhead内に記述するタグ)を設定することで、重複コンテンツの解消とリンクの評価の集約をできます。
そもそも検索エンジンは、URLの表記としてwww.の有無やindex.htmlの有無、http://やhttps://など暗号化の有無、パラメーターの有無が違うだけでコンテンツが同一の別ページと認識してしまうため、その原因でコンテンツの評価が分散したり、ミラーコンテンツと解釈されてペナルティを受けてしまったりするケースもあります。
他にも、スマホとPCのURLが混在していると重複コンテンツとみなされ、インデックス登録されにくくなってしまう恐れがあります。気を付けるようにしましょう。
このようにURL正規化とは、そのように解釈されるのを防ぐために、検索エンジンに評価してもらいたいURLを統一することを言います。
アンカーテキストがリンク先のページ内容を明らかにしているか
Webサイトを巡回する検索エンジンのクローラーによって高く評価してもらうためには、以下の2点を心掛ける必要があります。
1.リンク元のアンカーテキストとリンク先の内容を一致させ、整合性を持たせる。
2.適切なSEOキーワードを文中に含ませ、テキストをわかりやすく簡潔なものにする。
alt属性を設定しているか
alt属性を設定することで、テキスト情報でないと読み取れないGoogleのクローラーにもバナー(画像)リンクの意図を正確に認識してもらえます。
通常、非テキストコンテンツの代替テキストのWebアクセシビリティ対応として、特に高齢者や視覚に障害のある方向けに活用されるalt属性は、正しく記述することでコンテンツの情報を適切に伝えることができるだけでなく、検索エンジンのクローラーに画像の情報を伝えてSEO効果をもたらします。
HTMLサイトマップを活用しているか
内部リンクをすべて貼り、サイト構造を一覧表示させます。
サイドおよびフッターのリンクにHTMLサイトマップへのリンクを配置することで、自分の探しているコンテンツがどこにあるのかユーザーがひと目でわかります。
評価を上げたい重要なWebページに内部リンクを集中させているか
Googleにとってリンクが集まっているページほど優先度が高いです。
そのため、評価を上げたいWebページに内部リンクを多く設置するようにしましょう。
関連性が高く、質の高いページへリンクさせているか
Googleは良質で関連性の高いページへの内部リンクを高く評価して上位表示させようとします。
しかし、あまりにもWebページの質が低かったり関連性が高くなかったりすると、かえってサイトの評価が下がってしまいます。注意しましょう。
サイトの専門性を高められているか
サイト全体のテーマを絞っていると、ページ同士の関連性が高くなります。
したがってGoogleは、専門性の高いサイトを評価します。
内部リンクの貼り方
以下では、内部リンクの有効な貼り方と設置する場所をご紹介いたします。
パンくずリスト
現在ユーザーが閲覧しているWebページが、そのホームページ内のどの位置にあるかを、各階層ごとにリスト表示させたもの。
Webページの上部に位置している場合が多く、「>」(大なり記号)が使われて以下のように表示されます。
「トップ>製品情報>製品A>オプション」
そんなパンくずリストには設置することでいくつかメリットがあります。
一つ目に、検索エンジンのクローラーがサイト内を効率よく巡回できることです。
二つ目に、ユーザーの利便性が向上する点です。
このようにパンくずリストは、ユーザーと検索エンジンの両方に利点があると言えます。しかし、パンくずリストを設定する際に注意すべき点があります。
それはWebページ同士に関連性を持たせ、サイトの構造をわかりやすくするという点です。
グローバルメニューナビ
グローバルナビはグローバルナビゲーションの略称で、Webサイト全体で共通して表示されるナビゲーションのことです。
グローバルメニューと呼ばれることもあります。
案内リンクの役割を果たすグローバルメニューナビは一般的に、便利なショートカット機能として活用されています。ユーザーが求めるコンテンツを含むWebページへと導きます。
サイトマップ
そもそもサイトマップは、HTMLサイトマップとXMLサイトマップの2種類に分類されます。
両者はWebページの構造を分かりやすく伝えるという点で共通していますが、アプローチする対象が異なります。
HTMLサイトマップがユーザー向けであるのに対して、XMLサイトマップは検索エンジン向けだと言えます。
HTMLサイトマップとは、WEBサイトの各ページへリンクを貼った案内図のようなものです。各ページへのリンク集がリスト形式で記述されています。
HTMLサイトマップを設置することで、ユーザーの離脱率も下げられます。
そして、目当てのページを迷うことなく簡単に見つけ出せるようになるため、ユーザーの利便性を向上させられます。
しかし、クローラーによるサイト巡回の効率を高めるのに役立つXMLサイトマップのようなSEO効果はほとんどありません。
そのため、SEO効果を得たい方はXMLサイトマップを設置することが求められます。
アンカーテキスト
リンクを設定したテキストのことです。SEO内部施策を講じるときに必須の技術で、WebサイトのユーザビリティやSEOの効果を高める上で重要な役割を担っています。
ユーザとクローラーの両方にリンク先のページ情報を伝える働きがあります。
コンテンツページ
関連性の高いページへ内部リンクを貼ります。
コンテンツのサイド・フッター部分
コンテンツと関連性の高いページへ内部リンクを貼ります。
まとめ
今回はSEO内部施策の一つである内部リンクについて紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
このように内部リンクの最適化は、SEO対策の中でも特に重要度が高いと言えます。なぜならページ単体だけではなく、サイト全体の評価の向上に関わっているからです。
Webサイトを上位表示させたいとお考えの方は、是非この機会に内部リンクの最適化をしましょう。
その際にはサイトの構造をわかりやすくすると同時に、サイトを利用する側の視点に立つことが求められます。
また、クローラビリティ(クローラーの巡回しやすさ)とユーザビリティ(ユーザーの使いやすさ)を両方とも向上させることにより、回遊率(サイトに訪問者がどれだけページを閲覧したかを表す指標)を高めることができます。
内部リンクを最適化させてSEO効果を実感したいという方は、今回ご紹介したチェックリストを活用してみて下さい。
適切な設置場所に内部リンクを正しく貼れば、WebサイトがGoogleに高く評価されて検索順位の上位に表示される可能性が高まります。
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