コンテンツマーケティングで活用するPDCAサイクルとは?
WEB広告やSEO対策に携わる企業の方であれば、PDCAを活用して業務を進めることはよくあります。
しかし、一般の企業の方は、PDCAを漠然と活用していたり、何となく言葉やイメージだけで理解していることが多いのではないでしょうか。
今回は、PDCAのメリットやデメリット、コンテンツマーケティングの運用で活用したいPDCAとは?の観点から紹介をさせていただきます。
PDCAとは?
ここでは、PDCAとはどのようなものか?について紹介させていただきます。
PDCAは、様々な業界や事業分野において活用されていて、企業の事業活動を効率よく推進していくための手法のひとつです。
また、PDCAは別名として、PDCAサイクルとも呼ばれています。PDCAの文字の意味は、Pは、Plan(計画)、Dは、Do(実行)、Cは、Check(評価)、Aは、Action(改善)の4つの頭文字をとって、それぞれを意味しています。
PDCAは、4つの項目に対して順次に実行することで、より円滑に効率よく事業活動が推進していきます。
それぞれの言葉だけを見ると、おおよその役割やイメージはつきますが、この記事ではPDCAの特性とも言えるメリットやデメリットについて紹介させていただきます。
PDCAのメリット
まず、はじめにPDCAサイクルを運用することで得られるメリットについて挙げてみたいと思います。
1.作業が自動化できて業務の効率化が図れる。
2.社内の業務の一元化が図れる。
3.他の業務にスタッフを移行できる。
4.自社の実施すべきことが明確になる。
5.各段階で何が必要か、正確な情報を把握できる。
6.各段階で自社の問題点や弱点が把握できる。
7.Check段階で問題が発生した場合に迅速に対応ができる。
8.問題や様々な事項が複数のスタッフ同士で共有できる。
PDCAのデメリット
次に、PDCAサイクルを運用することで発生するデメリットについて紹介させていただきます。
1.社内の業務の切り替えが発生する。
2.過去の業務を見直すため、未来と過去の区別が煩雑になる。
3.途中の経過を盲信してしまうと効果を発揮できなくなる。
4.社内のスキームを統一化しなければならない。
5.社内スタッフの意識を高めなければならない。
6.社内スキームを切り替えるのに時間がかかる。
コンテンツマーケティングとPDCAの関係
ここでは、コンテンツマーケティングとPDCAサイクルの関係について紹介させていただきます。
コンテンツマーケティングとは、ターゲットにする潜在ユーザーに対して、有益なコンテンツ(記事)の情報を発信することで、新規ユーザーを引き寄せ獲得し、最終的には商品・サービスを購入してもらうことを目的としたマーケティング手法です。
従来のWEB広告のようなコストの掛け捨てではなく、サイトの中にコンテンツ(記事)が蓄積されることで資産に変わる特徴を持っています。
このコンテンツマーケティングを実践する場合には、PDCAサイクルを上手に活用することが必要です。
Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の項目ごとに、コンテンツマーケティングで該当する内容をあてはめて、計画、実行、評価、改善と順番通りに進行していきます。
その後、コンテンツマーケティングを運用していくうえで、問題が発生したり、効果が発揮できなかったりした場合には、このPDCAサイクルの手法に沿って課題を抽出していきます。
新たに課題が見つかった場合には、ターゲットにするユーザーの設定変更や記事の見直しを行ったり、サイトの最適化を実施して、ユーザビリティを考慮しながら総合的に改善策を講じていきます。
コンテンツマーケティングって、どんなマーケティング手法のこと?
コンテンツマーケティングのPDCAが機能しないケース
ここでは、コンテンツマーケティングのPDCAが機能しないケースについて紹介させていただきます。
PDCAの運用ではポイントになりますので、この機会に確認のうえ把握しておきましょう。
ペルソナ,KPI,KGIの設定が甘い
コンテンツマーケティングは、ペルソナやKPI,KGIの設定を行わず間違った運用をすると成果につながらないばかりか、ただ無駄な時間が過ぎていきます。
よくあるのは、ユーザーに望まれていない質の悪いコンテンツを大量に作成し続けているようなケースがこれに該当します。
反響が悪いコンテンツは、放置することなくリライトを繰り返し検証を重ねることで、ユーザーにとって有益なコンテンツに変えることができます。
ユーザー像や目標設定を確実に行うことで、どの時点の指標と数値でCheck(評価)をしてAction(改善)を起こすのかが明確になってきます。
PDCAを運用するサイクルが短い
コンテンツマーケティングは、リスティング広告やその他のネット広告の様に短期間で成果を図れるものではありません。成果を得るまでには、一定の時間を要する中長期型のマーケティング手法です。
よくあるのは、成果を急ぐあまりに十分なDo(実行)ができていない時点で、Check(評価)を行ってAction(改善)を起こすケースです。
このように性急な運用では、間違ったPlan(計画)に戻り実行する、意味がなく無用なサイクルに陥ってしまいます。
確実なデータが計測され一定の数値が蓄積できるまで、少しの猶予をもって運用をすることが重要です。
コンテンツマーケティングにおけるPDCAの活用方法
最後に、コンテンツマーケティングでPDCAサイクルを活用する方法について紹介させていただきます。
Plan(計画):ペルソナの設定【STEP1】
コンテンツマーケティングを導入する場合には、ペルソナの設定を行います
はじめに、ターゲットとなるユーザー像を設定します。
性別、年齢、学歴、仕事、所得、家族構成、地域、趣味、特技など、できるだけ詳細なペルソナ像であればあるほど、コンテンツ(記事)の立案やデザイン案などの計画が立てやすくなります。
コンテンツマーケティングを実践していくうえで、ペルソナを設定するということは、最初に行う重要な内容です。
Do(実行):デザインやコンテンツを構築【STEP2】
ペルソナの設定が済んだ後は、コンテンツマーケティングの運用を開始します
ペルソナの設定が完了して、デザインやコンテンツ(記事)の作成が済んだら、ターゲットにするユーザーに対し設定した条件に沿って、コンテンツマーケティングを開始していきます。
Check(評価):KPIの設定【STEP3】
コンテンツマーケティングを運用した後の評価にKPIの設定を行います
コンテンツマーケティングだけでなく、すべてのマーケティングで重要になるのは、KPIの設定です。
このKPIの設定は、コンテンツマーケティングの目的や目標によっても変わってきます。
コンテンツマーケティングを導入する前のセッション数やページビュー数、資料請求のダウンロード回数、メールでのお問い合わせ回数などの解析データとコンテンツマーケティングを実践した後の解析データを比較対照します。
Action(改善):改善策の設定【STEP4】
コンテンツマーケティングを運用した後の改善策を立案します
コンテンツマーケティングを運用した後は、これまでに収集した様々な解析データをもとに改善策を立てていきます。
コンテンツ(記事)が充実しているか、デザインカラーやフォントデザインは適切か、ユーザーのニーズを充分に満たしているか、など全体的な見直しをかけていきます。
また、お問い合わせ導線(TEL,FAXやメール,LINE,チャット)は、的確に設置されているか、カタログダウンロードの操作方法は解りやすく説明されているか、直帰率や離脱率が高いコンテンツ(記事)はサイト内のどこにあるか、コンテンツSEOの要素は確実に盛り込まれているか、などあらゆる角度から確認して改善策を立てていきます。
コンテンツマーケティングは、KPIと同様にKGIの設定が必要なのか?
おわりに
今回は、PDCAのメリットやデメリット、コンテンツマーケティングとPDCAの関係など、弊社の実績と事例を元に紹介をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
PDCAサイクルには多くのメリットがありますが、株式会社セレクト・ワンが考える最大のメリットは、自社が行っている事業活動の目標や目的がより明確化されることです。
PDCAの手法は、多くの業界や企業で幅広く活用されており、高い成果を上げていることから、コンテンツマーケティングにおいても採用すべきと言えるでしょう。
また、コンテンツマーケティングのPDCAは、項目ごとに当てはめて見ると可視化し易く、課題の抽出から改善策の立案までスムーズに行うことができます。
これからコンテンツマーケティングの導入を検討している方、既にコンテンツSEOを運用しているけど効果が出ていない方など、もう一度このPDCAサイクルを活用して、コンテンツマーケティングに取り組んでみてはいかがでしょうか。
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