コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違いとは?
WEBマーケティングに携わる方であれば、コンテンツマーケティングとオウンドメディアのふたつの言葉は、最近になってよく耳にする業界用語だと思います。
また、コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違いについては、混同して使われることも多く、一般の企業の方達には馴染みが薄いようです。
今回は、コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違いについて、WEBマーケティングやSEO対策に取り組む初心者の方向けに紹介をさせていただきます。
WEB広告とは違うコンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、多様性のあるネットメディアを活用して、ユーザーに役立つ有益なコンテンツ(記事)を顕在ユーザーや潜在ユーザーに提供して、将来の見込み顧客の獲得と購買意欲の促進で、売り上げの向上を目指すマーケティング手法のことを言います。
もう少し詳しく、コンテンツマーケティングの流れと企業が得られるメリットについて解説させていただきます。
コンテンツマーケティングって、どんなマーケティング手法のこと?
コンテンツマーケティングの流れ
1.企業が提供している商品、サービスの情報の中から、ユーザーにとって価値が高く有益なコンテンツ(記事)を提供します。
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2.有益な情報は、顕在的なニーズを持ったユーザーだけを対象にするのではなく、潜在的なニーズを持ったユーザーからの信頼も獲得します。
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3.ユーザーから信頼を得た後は、顕在ユーザーと潜在ユーザーの双方から商品、サービスを購入してもらい、リピーターやファンになってもらいます。
コンテンツマーケティングで企業が得られるメリット
1.すべてのユーザー層(顕在ユーザー、潜在ユーザー、リピートユーザー)の囲い込みができます。
2.すべてのユーザー層(顕在ユーザー、潜在ユーザー、リピートユーザー)に対する購買行動の促進ができます。
3.企業やWEBサイト、商品、サービスのブランドの強化と確立ができます。
一般の広告媒体とは違うオウンドメディアとは?
オウンドメディアは、英語表記にするとOwn(所有)とMedia(メディア)で、一般的には企業が自社で運営し所有しているメディアことを言います。
もう少し詳しく説明させていただくと、自由に構築できるメディアのことで【自社の商品やサービスを強く推進することの無い、自ら情報を発信するためのメディア】と理解していただければわかりやすいでしょう。
また、オウンドメディアは、トリプルメディアの中の概念のひとつとしても知られています。
トリプルメディアの3つの概念
オウンドメディア(owned media)
自社運営:コンテンツ(記事)の発信をするメディア
見込み顧客に対して、より詳しく企業や商品、サービスの情報提供を行って魅力を伝えるメディアのことで、中長期的なサイト集客に適しています。
・オフィシャルサイト
・コーポレートサイト
・ブランドサイト
・サービスサイト
・キャンペーンサイト
・ECサイト
ペイドメディア(paid media)
広告:コンテンツ(記事)の仲介をするメディア
企業や商品、サービスのブランド強化を行って認知度を向上させるメディアのことで、短期的なサイト集客に適しています。
・バナー広告
・動画広告
・テレビCM
・新聞広告
・看板広告
アーンドメディア(earned media)
ソーシャルメディア:コンテンツ(記事)の拡散をするメディア
企業や商品、サービスの評判や信頼を上げるためのメディアのことで、既存顧客をファンとして形成させるために適しています。
・X(旧Twitter)
・Line
・クチコミサイト
オウンドメディアの事例で解説すると、オフィシャルサイト、コーポレートサイト、ブランドサイト、サービスサイト、キャンペーンサイト、ECサイトなどを指すことが多いですが、自社の広報誌やパンフレットなど紙媒体もオウンドメディアとも言えますので、自社が運営するすべてのメディアが含まれると言えます。
また、オウンドメディアの基本的な役割は【ペルソナにとって、興味がある有益なコンテンツのみを提供すること】で、通常の日記やブログのような本業と関連性のないコンテンツ(記事)の提供を行うものではありません。
ペルソナとは?
ペルソナとは、企業や商品、サービスの典型的なターゲットになるユーザー像のことで、ペルソナの設定はマーケティングや企画立案において活用される概念です。
コンテンツマーケティングの中にオウンドメディアが含まれる
コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違いは、そもそも【戦略・手法】と【メディア・媒体】の違いにあります。
コンテンツマーケティングは、マーケティング【戦略・手法】を指して、オウンドメディアは【メディア・媒体】を指していますので、このふたつは競合するようなものではありません。
オウンドメディアは、あくまでコンテンツマーケティングを運用する際に、その中に含まれるものと理解してもらえれば良いでしょう。
オウンドメディアを運用する目的を明確にする
オウンドメディアは、コンテンツマーケティング【戦略・手法】を実践するための【メディア・媒体】ということで、コンテンツマーケティングの中に含まれる一部ということがわかりました。
そのためこの二つは、同じ目的をもっているということが言えるでしょう。
最後に、オウンドメディア【メディア・媒体】を運用する目的について掘り下げて紹介させていただきます。
ユーザーの獲得
オウンドメディアを運用する一番の目的は、顕在ユーザー、潜在ユーザーを獲得して、最終的にはリピートユーザーまで増やすことにあります。
自社が運営するメディアを通じて、継続的に情報を発信し続けることで、ユーザーからの認知度が向上して商品やサービスを広く知ってもらえます。
また、ユーザーが抱える疑問や悩みにこたえるような有益なコンテンツ(記事)を提供することができれば、顧客ロイヤルティを向上することにつながります。
顧客ロイヤリティが高まれば、自然にリピートユーザーが増える好循環なサイクルができて、競合他社との価格競争でも優位に立つことができます。
ブランディングの構築
近年、スマートフォンの普及やインターネットの通信技術が向上したことで、情報化社会は急速に進んできました。
溢れかえる情報の中から、自社の商品やサービスを選んでもらうためには、ブランド力を向上させて競合他社との差別化を図ることが重要です。
また、自社独自の付加価値を創造してブランド力をつけることは、企業経営や事業の運営にも好影響を及ぼします。
オウンドメディアの運用を通じて、数多くのユーザーから信頼を獲得することができればブランディングの構築が実現できます。
おわりに
今回は、コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違いについて、WEBマーケティングやSEO対策に取り組む初心者の方向けに紹介をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
コンテンツマーケティング【戦略・手法】とオウンドメディア【メディア・媒体】のふたつは一体であり、良質なコンテンツ(記事)を定期に配信することで、新規の顧客獲得や見込み顧客の獲得へとつながっていきます。
そのため、コンテンツマーケティングを継続し運用していくことこそが重要であり、中長期で続けていくことによって、ユーザーと企業の双方にメリットや効果が生まれてきます。
この記事をご覧になった方は、コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違いと活用方法を理解したうえで、今後の取り組みの中でお役立てください。
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