コンテンツマーケティングとネット広告の予算配分は適正か?
戦略的なマーケティング活動をするうえで、集客と費用対効果の観点から、ネット広告の予算配分で悩まれている方は多いのではないでしょうか。
ネット広告は、短期で集客を得るための即効性があるものが主流ですが、中長期で集客効果が得られるコンテンツマーケティングとの組み合わせを弊社は推奨しています。
今回は、コンテンツマーケティングとネット広告の予算配分について、事例を交えながら紹介をさせていただきます。
ネット広告とは?
ネット広告とは、インターネット広告の略称で、インターネットやSNS(X,旧Twitter,Facebook, Instagram ,LINEなど)を活用して、ユーザーに興味や関心を持たせて、商品・サービスを購入してもらうために宣伝する広告のことを言います。
また、ネット広告の別の呼び方としては、オンライン広告やWEB広告とも呼ばれています。
ネット広告の大きな特徴とメリットは、配信するターゲットのユーザーを絞って広告の出稿ができることです。
コンテンツマーケティングに相性の良いWEBプロモーションとは?
ネット広告の主な種類 7選
ここでは、多くの企業で利用されている、主なネット広告の種類や特徴について紹介させていただきます。
リスティング広告(検索連動型広告)
リスティング広告(検索連動型広告)とは、ネット広告の代表的な広告のことを言います。
この広告は、GoogleやYahoo!の検索結果の上や下などに表示されている広告で、課金方式は、1クリックごとのクリック課金です。
数多くあるネット広告の中でも、ニーズの高いユーザーにアプローチすることが可能で、即効性を求めるお客様には最もオススメの手法です。
また、通常の自然検索の表示(SEO対策で検索順位が上がるケース)と違って、検索結果の表示には広告のマークが付いているので、ひと目で広告であることがわかります。
純広告
純広告とは、ネット広告のひとつでバナー広告やテキスト広告のことを言います。
決められた枠をサイト内で一定期間の間に買い取りをして、画像やテキスト、動画などの情報を表示させます。
純広告は、露出効果が見込める広告で、潜在ユーザーにアプローチできるメリットがあります。
また、広告枠の価格は少し割高で、成果が有る無しにかかわらず費用が発生します。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、成果報酬型の広告で、アクションが発生した時だけに費用が発生する広告のことを言います。
広告がクリックされても費用は発生しませんが、ユーザーがコンバージョン(会員登録、カタログ請求、資料請求、見本、サンプル請求、購入、お問い合わせ)した時にだけ費用が発生します。
また、アフィリエイト広告は、不正表示や誇大広告が行われていないかのチェックを行う必要があります。
動画広告
動画広告とは、Youtubeなどの動画形式の広告のことを言います。
動画のため、純広告(バナー広告、テキスト広告)などと比べると商品・サービスの訴求が高く、ターゲティングユーザーの設定と広告の効果測定が可能で、費用対効果も計測することが可能です。
また、動画広告には主に3つの手法があります。
インストリーム広告
インストリーム広告とは、Youtubeなどの動画サイトで配信される、従来のバナー広告の枠よりも大きな画面で表示できる広告ことを言います。
インストリーム広告の特徴は、音、映像、文字を活用して、訴求したい内容をユーザーに効果的に伝えることができる手法です。
インバナー広告
インバナー広告とは、バナー広告枠に配信出来る動画広告のことで、別名でインディスプレイ広告とも呼ばれています。
インバナー広告(インディスプレイ広告)の特徴は、DSPなどを経由して、動画サイト以外の広告枠にも動画広告を配信することができる手法です。
インリード広告
インリード広告とは、サイトやアプリのコンテンツや記事の中に挿入される動画広告のことを言います。
インリード広告の特徴は、ニュース記事やSNSのタイムラインなど、メインコンテンツとの間に広告が配置されるため、ユーザーにストレスを与えにくく視認性が高いことです。
メール広告
メール広告とは、電子メールを利用しユーザーへ文字や画像、動画などを送信してプロモーションを行う広告のことを言います。
メール広告の特徴は、ユーザーが事前に登録をした情報に沿って配信をするため、見込みユーザーに対してプッシュ型のアプローチが行えます。
また費用は、メールを配信するユーザーの数でカウントするものとメール内のテキストに記載されたURLをクリックした数でカウントする2つの形態があります。
ネイティブ広告
ネイティブ広告とは、SNS、ニュースサイト、キュレーションメディアなどにおいて、記事と広告が自然に融合して表示される記事広告のことを言います。
もう少し簡単に説明をすると、ユーザーから見た際にWEBサイトの中に自然と表示されることから広告だとわかりにくい広告とも言えます。
最大の特徴は、広告が記事の中に溶け込んでいるため、ユーザーの鬱陶しさや煩わしさが軽減されるといったメリットがあります。
X(旧Twitter)広告
X広告とは、X(旧Twitter)に広告を掲載することができる手法を言います。
Xは、FacebookやInstagramと同じレベルで人気のあるSNSですが、他のSNSよりも拡散性が高いといった大きな特徴があります。
新規ユーザーを獲得することが目的であればXで、既存ユーザーをフォロワーすることが目的であれば、FacebookやInstagramの方が適しています。
ネット広告の予算配分を見直した事例
次は、株式会社セレクト・ワンが推奨している、リスティング広告にコンテンツマーケティング(コンテンツSEO)を組み合わせた活用方法を紹介させていただきます。
予算変更の前
広告種類:リスティング広告
その他マーケティング:特になし
広告予算:60万円(月額)
運用費用:リスティング広告60万円
集客スパン:短期
見通し:競合企業のサイトが増えて、入札単価も高騰し、コンバージョンが悪化している。
今後の予算傾向:増やしていくことを検討しなければならない。
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予算変更の後
広告種類:リスティング広告
その他マーケティング:コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)
広告予算:60万円(月額)
運用費用: リスティング広告30万円、コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)30万円
集客スパン:短期、中期、長期
見通し:コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)の導入で検索結果からの自然流入を確保する。
今後の予算傾向:自然流入が継続し安定してきたところで、徐々に減らすことが出来る。
コンテンツマーケティングとインバウンドマーケティングの関係とは?
おわりに
今回は、コンテンツマーケティングとネット広告の予算配分について、事例を交えながら紹介をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
特にリスティング広告は、即効性があってセッション数やページビュー数はすぐに稼げますが、近年の傾向として、競合企業のサイトも増えて入札単価も高騰し、コンバージョン率が悪化しつつあります。
この傾向は、さらに加速することが予測されるため、今のうちから中長期での集客を目的にした、コンテンツマーケティングを併用した運用を推奨しています。
コンテンツマーケティングは、リスティング広告のようなネット広告とは違って、費用の掛け捨てでは無く、サイト内部にコンテンツ(記事)が蓄積することで資産に変わっていく特徴を持っています。
また、サイトの中に蓄積した良質なコンテンツは、安定的に自然検索(検索エンジン)からの流入をもたらしてくれます。
コンテンツマーケティングは、継続し情報を提供していくことで、全体の広告予算まで削減できる画期的なマーケティングの手法です。
この記事をご覧になった方は、ネット広告の予算配分の参考にしていただいて、中長期の集客に強いコンテンツマーケティングの導入を検討して見てはいかがでしょうか。
【株式会社セレクト・ワン】
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