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ローカル検索とは?定義と仕組みを解説

ローカル検索とは?定義と仕組みを解説

近頃、SEO対策を実施していると、「ローカル検索」という言葉を耳にすることが多くなりました。

しかし、一度は聞いたことがあっても、詳しい意味まできちんと理解できている方は意外と多くありません。そこで、今回はローカル検索について解説します。

 

この記事を読めば、「ローカル検索の順位がどうやって決まっているのか?」だけでなく、ローカル検索の結果を調べる方法もわかるようになります。

本記事では、順位を上げるのに有効なローカルSEO対策や広告の出し方なども紹介していますので、自社で経営している店舗に顧客を集客したいとお考えの方は、ぜひご覧ください。

 

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ローカル検索とは

 

ローカル検索とは「ユーザーが地域によって答えの異なるキーワードを調べる際に、場所や地名を含めて検索すると、その地域周辺の情報だけがピンポイントで検索結果に表示される検索」です。

たとえば、ユーザーが「和食レストラン 品川」と検索した時、品川にある和食レストランだけが表示されます。

一方、品川にない和食レストランはユーザーが欲している情報ではないため、当然ながら表示されません。

 

このとき、品川にいるユーザーが「品川」という地名を含めずに「和食レストラン」とだけ入力して検索しても、Googleにログインした状態でスマホの位置情報がオンになっていれば、検索結果には「品川の和食レストラン」が一覧で表示されます。ご安心ください。

このように、ユーザーの現在地・位置情報に応じて検索結果が変わるようになったのは、2014年にベニスアップデートやビジョンアップデートといったGoogleアルゴリズムのアップデートがされてからのことです。

 

そんなローカル検索において、特定のWebサイトを上位表示化させるための施策を「ローカルSEO」と呼びます。

そもそもローカル検索自体、通常の検索結果よりも目立つ上部に表示されるため、ユーザーからの注目を集めやすいのですが、ローカル検索の中でも上位に表示されていれば、より多くのユーザーに自社の存在を知らせること可能です。

そのため、自社サイトの認知拡大を目的とする企業がこぞってローカルSEO対策をしています。

 

通常検索やSEOとの違い

通常検索とは、「どの地域で検索しても同じ検索結果が表示される検索」を意味します。

SEOとは、「通常検索において、特定のWebサイトの検索順位を上位表示化させること」です。

この定義を見てわかるのは、通常検索がローカル検索と、SEOがローカルSEOと、それぞれ似た働きと異なる部分も併せ持つ用語であることでしょう。

通常検索とローカル検索は、どちらも「検索の仕方」ですが、「検索結果の範囲」が異なります。

 

通常検索は、検索結果の範囲が広い(日本全国が検索対象)のに対し、ローカル検索は広くありません(検索対象を特定の地域に絞っている)。

また、「上位表示化のために行なう施策」という点で共通しているSEOとローカルSEOも、やはり検索結果の範囲が異なります。

 

こうした違いがあるからこそ、通常検索は同じキーワードを入力すれば、どこにいても同じ検索結果が表示され、ローカル検索は同じキーワードであっても、違う場所で検索すれば、異なる検索結果が表示されるのです。

 

MEOとの違い

MEO(Map Engine Optimization)は、ローカルSEOの一部です。

ローカル検索が地図に関連した検索のこと全般を指すのに対し、MEOはGoogleマップの最適化に特化した施策と言えます。

そのため、MEOの施策とローカルSEOは、ほとんど同じものと見なして差し支えありません。

 

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ローカル検索結果の種類

 

ローカル検索の種類は大きく分けて2つあります。次の通りです。

 

・ローカルパック

・ナレッジパネル

 

以下では詳しく解説します。

 

ローカルパック

ローカルパックとは、「ユーザーが地域によって答えの異なるキーワードを場所や地名も含めて検索した時に、地図とともに表示される3つほどの検索結果の枠のこと」です。

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録されている店舗のビジネス情報をもとに作られます。表示されると多くの店舗集客を見込めます。

 

また、掲載無料ですので、店舗を経営されている方が活用しない手はありません。

ローカルパックに自社の店舗情報を掲載させたい方は、Googleビジネスプロフィールにビジネス情報を登録しましょう。

 

ナレッジパネル

ナレッジパネルとは、「場所や人物名、会社名などを検索した時に、検索結果の右側に表示される情報ボックスのこと」です。

Googleビジネスプロフィールに登録した情報やナレッジグラフと呼ばれるGoogleのデータベースをもとに自動的に作成されています。

 

表示されると、ユーザーが自社の概要をすぐに把握することができるようになります。

Wikipediaに掲載されるほどの知名度があれば掲載されますが、自動で作成されているがゆえに自分の手で削除したり修正したりすることはできないのでご注意ください。

 

ナレッジグラフとは?

 

ローカル検索の順位を決定する仕組み

 

ローカル検索の順位は、次の3要素をもとに決定づけられています。

 

・検索キーワードとの「関連性」

・検索地点からの店舗の「距離」

・ビジネスの「知名度」

 

以下では詳しく解説します。

 

検索キーワードとの「関連性」

Googleビジネスプロフィールに自社のビジネス情報を登録する際、その文言がユーザーの入力する検索キーワードと近しければ、Googleから高く評価され、上位表示されやすくなります。

逆に、Googleビジネスプロフィールに登録する情報の文言がユーザーの入力する検索キーワードと一致していなければ、上位に表示されません。

 

上位に表示されない場合は、「ユーザーがどんな検索キーワードを使って検索するか?」をもう一度想定し直すことが求められます。

そのうえで、Googleビジネスプロフィールのビジネス情報を編集して更新しましょう。

 

検索地点からの店舗の「距離」

ローカル検索結果には、ユーザーの現在地(位置情報)が反映されています。

ローカルパックを表示しているGoogleとしては、お店を探しているユーザーと顧客を集客したい店舗を繋げたいと思っています。

そのため、検索地点と距離が近い店舗のWebサイトは上位表示され、検索地点からの距離が遠い店舗のWebサイトは上位表示されにくくなります。

 

とはいえ、距離が遠くても、「関連性」や「知名度」が高ければ上位表示されることもあり、一概に言えないのも事実です。

自社のWebサイトを上位に表示させたい方は、Googleビジネスプロフィールに店舗の住所を登録しましょう。

 

ビジネスの「知名度」

知名度もGoogleがローカル検索の順位を決める際の判断材料となっています。

知名度が高ければ上位に表示されますが、知名度が低ければ上位表示されません。

このとき、Web上において「知名度」を測る指標となるのが「リンクの数」や「口コミ評価」です。

 

自社サイトをローカル検索で上位に表示させたい方は、発信するコンテンツの質を高め、量を増やしましょう。

また、「知名度」はオフラインにおいて「どれだけ有名か」も見られています。ローカルSEO以外にも対策が必要になってくることが予測されるためご注意ください。

 

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ローカル検索の順位チェックの重要性

 

ローカル検索の順位をチェックすべき理由は、「サイトが上位表示されていると、高い費用対効果を得られるから」です。

ローカル検索は、掲載されるために自社のビジネス情報を登録しなければいけませんが、掲載されること自体には費用がかかりません。

多少の手間はかかるものの、ひとたび上位表示されれば、より多くのユーザーの目に留まり、自社の認知拡大に繋がります。

 

逆に、上位に表示されていない場合は、きっとどこかに問題点があるはずです。順位アップに効果的なローカルSEO対策を実施してみてください。

このようにローカル検索は、順位の高さに比例して集客数・CV数がアップします。

実店舗に今よりも多くの顧客を集客してCV(コンバージョン)を増加させたい方は、順位チェックを欠かさず行いましょう。

 

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ローカル検索結果を調べる方法

 

ローカル検索の検索結果を調べる際は、次の2つのうちのどちらかを活用すると良いでしょう。

 

・Googleデベロッパーツールを活用する

・Google広告のツールを活用する

 

以下では、詳しく解説します。

 

Googleデベロッパーツールを活用する

まずGoogleマップを開き、検索結果を調査したい地域の緯度と経度を取得しましょう。

調査したい地域が「品川駅」の場合、緯度35.62905077896406, 経度139.7392696997882です。(取得したい地点で右クリックする)

次に、Google検索を使って、飲食店や宿泊施設といった地域性の高いキーワードを検索します。すると、ローカルパックには現在地周辺の飲食店や宿泊施設が表示されます。

 

しかし、今回は現在地周辺ではなく「品川駅」の検索結果を調査したいので、地域を変えなければなりません。

そこで、先ほど取得した緯度と経度を使うのですが、その際以下の操作を行ってください。

 

右クリック>「検証」>3点リーダーをクリック>「その他のツール」>「センサー」>場所「その他」

 

これらの操作を行なったうえで、緯度と経度の値をペーストしましょう。

更新すると、「品川駅」のローカル検索の検索結果が表示されます。

 

Google広告のツールを活用する

まずGoogle広告にログインします。続いて、以下の操作を行ってください。

 

「ツールと設定」>「広告プレビューと診断」

 

そのうえで、検索語句・地域・言語・デバイス・視聴者の5つを入力しましょう。

すると、あなたが選択した地域で検索結果がどのように表示されるかをプレビューできるようになります。

なお、Google広告のアカウントは無料で登録できます。検索結果を調査したいとお考えでアカウントを持っていない方は、今すぐ取得しましょう。

 

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順位を上げるのに有効なローカルSEO対策

 

順位を上げるのに有効なローカルSEO対策は基本の3つ「関連性」「距離」「知名度」だけではありません。次の5つも効果的です。

 

・ビジネス情報を登録する

・オーナー確認する

・良い口コミを集める

・WebサイトをSEO対策する(内部施策

被リンクや引用を増やす(外部施策

 

以下では、詳しく解説します。

 

ビジネス情報を登録する

ローカル検索の順位を上げたい方は、Googleビジネスプロフィールに自社が運営している店舗のビジネス情報を登録しましょう。ビジネス情報とは次のようなものです。

 

・店舗名

・ビジネスカテゴリー

・説明

・開業日

・電話番号

・WebサイトのURL

・所在地、エリア

・営業時間

 

オーナー確認する

Googleビジネスプロフィールのオーナー確認もしておくべきだと言えます。

なぜなら、行うことで検索結果に表示されやすくなり、悪い口コミやいたずらなど間違った情報にも対処できるようになるためです。

そんなオーナー確認をするには、まず「Googleマップで店舗名を検索」しましょう。次に、「ビジネスオーナーですか?」を選択してください。

 

すると、管理画面が出てくるので、「管理を開始」をクリックします。

電話・メール・ハガキの3つのうちのどれかで「ビジネスのオーナー確認」をしたら、5桁の確認コードを入力してください。

以上でオーナー確認完了です。ただし、以下のケースではオーナー確認ができないので、ご注意ください。

 

・他の誰かによって既に完了されているケース

・Googleビジネスプロフィールが登録できていないケース

 

良い口コミを集める

ローカル検索の順位には、「口コミ」も大きく関係しています。

なぜなら、来店時に口コミ評価を参考にする方が多いからです。そんな口コミは評価の高いWebサイトほど上位に表示されます。

一方、口コミ評価の低いWebサイトは上位に表示されません。

 

数を増やすことももちろん大切ですが、口コミはただ集めればよいというわけではないのです。

したがって、これから自社のWebサイトを上位に表示させたい方は、お客さんに直接お願いしたり、SNSを活用したりするなどして、良い口コミを集めるようにしましょう。

 

WebサイトをSEO対策する(内部施策)

SEO対策は通常検索だけでなく、ローカル検索にも有効です。

具体的な施策(内部施策)は下記の通りです。

 

タイトルタグの最適化

・見出しタグの設定

メタディスクリプションタグの設定

URL正規化

・構造化データの記述

内部リンク最適化

パンくずリストの設置

XMLサイトマップの送信 etc

 

ローカル検索で順位を上げたい方は、SEO対策も行うようにしましょう。

 

被リンクや引用を増やす(外部施策)

被リンクや引用(サイテーション)の多さもローカル検索の順位に影響します。

なぜなら、WebサイトやSNSなど多方面で言及されている店舗は、ユーザーからの関心が高いとGoogleからみなされるためです。

 

Webサイトにコンテンツを配信する際は、Googleから上位表示させるに値すると思われるように、質の高い記事を量産するようにしましょう。

こうした行いが最終的に、被リンクや引用の増加ひいてはローカル検索における上位表示化に繋がります。

 

ローカル検索に広告を出稿する方法

ローカル検索ではローカル検索広告と呼ばれる広告を出稿することもできます。

ローカル検索に広告を出稿するメリットは大きく分けて3つあります。次の通りです。

 

・競合他社よりも上位に表示される

・見込みのあるユーザーに訴求できる

・クリックされた時にしか費用が発生しない(クリック課金制)

 

広告を出したい方は、まずGoogleビジネスプロフィールにビジネス情報を登録し、連携させましょう。

そのうえで、Google広告にログインし「住所表示オプション」を設定してください。

以上の手順を踏むことで、自社の広告をローカル検索上に出すことができます。

 

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まとめ

 

ローカル検索とは、「ユーザーが地域によって答えの異なるキーワードを調べる際に、場所や地名を含めて検索すると、その地域周辺の情報だけがピンポイントで検索結果に表示される検索」です。

そんなローカル検索の順位は、「関連性」「距離」「知名度」の3要素でほとんど決まります。

 

ローカル検索の順位をチェックして、「Webサイトが上位に表示されていると、高い費用対効果が得られる」ので、ローカル検索の検索結果を調べる際は、GoogleデベロッパーツールかGoogle広告のツールを活用してみてください。

順位を上げるにはローカルSEO対策が効果的ですが、自社の広告を出稿するのも1つの手です。

店舗集客したい方は、ローカルSEO対策してみてはいかがでしょうか。

 

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