ホームページの保守にはどんな作業があるのか?

ホームページ制作をした後は、開設して終わりではなく必ず【保守】をしていかなければ、良好な状態を維持することができません。
お客様からは、WEBサイトやECサイトの保守についてよく聞かれますが、質問に対する回答は専門的な内容が多く、ホームページ制作会社が裏側でどのような作業をしているのか解り難いようです。
WEBサイトの保守は、ドメイン会社やサーバー会社へ必ず発生する支払い、更新対応が伴う【維持・管理】と日常の修正、削除、追加作業など労務が伴う【運用・管理】に分かれます。
今回は、このホームページの【保守】について、初心者の方にもわかるような内容で紹介をさせていただきます。
必ず発生する支払いや更新対応が伴う、サイトの維持・管理 3選
ドメインの維持・管理
ドメインは、1年や数年に一回という形で契約期間が決まっているため、契約更新の期限が来ればドメイン会社への支払いがそのタイミングで発生します。
契約の更新を行わない場合には、WEBサイトそのものが公開できなくなってしまうため、必ず維持をするための費用と更新対応の両方が必要になります。
サーバーの維持・管理
サーバーもドメインと同じように、1年や数年に一回という形で契約期間が決まっているため、契約更新の期限が来れば、サーバー会社への支払いがそのタイミングで発生します。
契約の更新を行わない場合には、WEBサイトそのものが公開できなくなったり、メールが使用できなくなったりするので、必ず維持をするための費用と更新対応の両方が必要になります。
SSLサーバー証明書の維持・管理
ドメインやサーバーと違って、サイトが公開できなくなってしまうことは無いですが、期限切れの警告が表示されるので、個人情報を取り扱うWEBサイトの信頼性という意味では重要な項目です。
こちらも維持をするための費用と更新対応が必要になりますし、サーバーへのインストールなどの技術的な作業も併せて発生します。
また、2018年7月24日発表のGoogle Chromeバージョン68からは、SSL対応されていないサイトには、【保護されていない通信】という警告をアドレスバーに強制的に表示させることにブラウザの仕様が変更になりました。
このことからも、常時SSL(https)化されたWEBサイトのみが、SEO対策の観点からもGoogle検索エンジンが決めるスタンダードになったと言えます。
SSLサーバー証明書の維持・管理は、これからのサイトの運用では必須の項目で、重要度が高い保守の内容と考えられています。
ホームページを制作する際は、常時SSL(https)化が必須!
日常の作業など労務が伴う、サイトの運用・管理 6選
テキストの修正、削除、追加
WEBサイトの制作をした後に必ず発生する保守は、軽微なテキストの修正や削除、追加などの作業です。
商品、サービスの変更や移転に伴う住所変更、修正、削除、追加など、WEBサイトを継続して運用するためには必ず発生する保守項目です。
写真や画像のデザイン修正、削除、追加
こちらもテキストの場合と同様でWEBサイトの制作をした後には、必ず発生してくる作業です。
写真や画像のデザイン修正、削除、追加などは、WEBサイトを継続して良好な状態で運用するためには必ず発生する保守項目です。
CMS(Wordpress,MovableTypeなど)のバージョンアップ
意外と忘れがちな内容がCMS(WordPress,MovableTypeなど)の定期的なバージョンアップ対応です。
バージョンアップの多くは、脆弱性の更新などが頻繁に発生します。ほとんどがボタンひとつのワンクリックで対応できますが、バージョンアップをしたことで互換性の不具合が発生するケースもまれに起こります。
CMS(Wordpress,MovableTypeなど)のバージョンアップ作業は、互換性の不具合など専門性が伴う要素がありますので、ホームページ制作会社に委託することが望ましい保守項目です。
SNS(facebook,LINE, X・旧Twitter,Instagramなど)の仕様変更やバージョンアップ
WEBサイトは、外部連携しているSNSの仕様変更やバージョンアップに伴って、互換性の不具合が発生することが見られます。
こちらもCMS(Wordpress,MovableTypeなど)のバージョンアップ対応と同様に専門性が伴う内容なので、制作会社に委託した方が良い保守項目です。
ホームページは制作会社、自社のどちらで制作をすれば良いのか?
新しいブラウザ、新しい端末など新サービスへのバージョンアップ
新しいブラウザや新しいパソコン、タブレット、スマートフォンの端末は、昨今のIT技術やWEBサービスの進化によって頻繁に登場してきますので、その都度ブラウザのチェックと最適化も確認したうえで更新した方が良い項目です。
こちらは、保守の適用範囲に含めている会社も現時点では少ないかもしれませんが、あらかじめ認識をしておいた方が良い保守項目と言えるでしょう。
メールアドレスの設定変更、追加
新しく従業員が入社した時や退職した場合には、メール設定の変更、追加作業は必ず発生します。
また、メールの制限容量が小さいサーバーをご利用の場合は、容量がオーバーになった時の初期化もまれに発生します。
メール設定や初期化に対応出来る人材を社内で確保できない時は、その他のバージョンアップと同様に専門性が伴う内容なので、ホームページ制作会社に委託した方が良い項目です。
ホームページ制作会社へ依頼する際に確認すべきこと
前項までの解説は、保守の業務内容を中心に紹介をさせていただきました。
ここでは、WEBサイトの保守をホームページ制作会社へ依頼する場合に確認すべき内容について紹介させていただきます。
保守作業の適用範囲
保守の作業範囲は、お客様とホームページ制作会社でトラブルになりやすい事項です。
この作業は保守の適用範囲か、範囲外か、作業内容を細分化しながら明らかにして、どのような運用体制で対応してくれるのかまで明確にしておく必要があります。
保守費用
保守費用は、スポットで支払うのか、月額の定額制にするのか、年間で一括清算をするのか、の中から取り決めます。
こちらは、保守の適用範囲の絡みで費用が変わることがありますので、作業内容と併せて明確にしておかなければなりません。
所有権の帰属
ドメインやサーバーの所有権は、お客様側にあるのか、制作会社側にあるのか、を明らかにします。
名義がホームページ制作会社にある場合は、業者を変更する際にドメイン移管やサーバー移転ができないケースも出てきますので、保守契約を締結する前に明確にしておく必要があります。
著作権の帰属
ホームページ制作会社が作成したテキストや画像、撮影した写真などの著作権は、お客様に帰属しないケースがあります。
本来なら、制作の開始前に明らかにしなければならない話ですが、ドメインやサーバーの所有権と併せて、保守契約の時点でも確認すべき内容です。
おわりに
今回は、ホームページの【保守】にはどんな作業があるのか?弊社の制作実績を元に紹介をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
多くのお客様は、高額な費用を掛けてデザインに注力したWEBサイトを制作しますが、開設をした後の保守の重要性まで認識されている方は少ないようです。
また、保守の作業内容を実際に項目として挙げてみると、お客様がご自身で対応できるものは少なく、専門のホームページ制作会社に委託をしなくてはならないものが数多くあります。
WEBサイトの保守は、お客様ご自身の努力によって、保守費用を抑えることも重要ですが、必ず対応しなければならない項目は、それなりの予算を年間で確保しながら、サイトの維持・運用・管理をしていくことが求められます。
この記事をご覧になった方は、WEBサイトを良好な状態で保つことのメリットを十分に理解したうえで、今後のホームページの保守に取り組まれてみてはいかがでしょうか。
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