Googleキーワードプランナーの使い方を解説!

この記事をご覧の皆さんは、Googleキーワードプランナーとはどのようなものかご存知でしょうか。
Googleキーワードプランナーとは「キーワードの選定や調査を支援するGoogle広告の無料ツールのこと」です。
SEO対策やリスティング広告を出稿するときに運用すると役立ちます。
Googleキーワードプランナーを活用すれば、自社がターゲットとする読者層を明確化させたり、記事の内容を充実させたりすることができます。
そんな、Googleキーワードプランナーというビジネス用語を聞いたことがあっても、詳しい意味までは分からずお困りの方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで、今回は「Googleキーワードプランナーの使い方を解説!」と題して、Googleキーワードプランナーの定義や登録方法、周辺知識を明らかにします。
その上で、Googleキーワードプランナーの使い方やキーワードの選定方法についてご紹介させていただきます。
Googleキーワードプランナーとは
Googleキーワードプランナーとは?
Googleキーワードプランナーとは「最適なSEO対策ワードやキーワードの月間検索数、広告を掲載するための入札単価などが調べられるGoogle公式のツール」を指します。
現在は、SEO対策のために使われることも多いですが、もともとはリスティング広告のために用意されたツールです。
Googleキーワードプランナーで見つけ出した関連キーワードは、コンテンツの作成や広告の配信に役立てることができます。
そんな、Googleキーワードプランナーには活用するとできることが幾つかあります。以下の通りです。
・「指定したキーワードが月間平均してどれほど検索されたか」「競合性の高さ」
一覧で表示される「関連キーワードの候補」を確認できる。
・検索キーワードのパフォーマンスを測れる
「広告掲載結果の予測データ」を確認できる。
例)リスティング広告で出稿するキーワードの検索ボリュームの予測
クリック数 表示回数 クリック率 平均クリック単価 リスティング広告を出稿するときにかかる費用の予測
・「キャンペーンプランの作成」
Google広告出稿を手軽に進めることができる。
このように多機能なキーワードプランナーは、Google広告を使っている人ならだれでも利用できるサービスです。キーワードの選定だけであれば、無料で利用できます。
しかし、2016年8月頃に仕様が変更してからは、広告を出稿していないアカウントでは曖昧なデータしか表示されなくなりました。
これまでは、無料で利用していても詳細かつ具体的な数値で検索ボリュームを知ることができましたが、今では一部利用が制限されており、広告を出稿すれば実数のデータを得られます。
Google広告(旧アドワーズ)とは?
現在は、Google広告という呼ばれ方に変わっていますが、アドワーズという名称は2018年7月まで使われていました。
アドワーズとは「Googleが広告主に対して提供しているクリック課金型広告のサービスのこと」です。
ここで言うクリック課金型広告というのは、クリックされた時に課金される仕組みをとる広告のことであり、表示されただけでは料金が発生しません。
そんなアドワーズには、4つの種類があります。以下の通りです。
・検索広告
・ディスプレイ広告
・動画広告
・アプリ広告
このように広告の種類が豊富であるに加え、予算やターゲットを自分の裁量で決められる自由度の高さもアドワーズが持つ魅力だと言えます。
また、アドセンスと混同されることも多いですが、アドワーズは広告を掲載する場を貸している側であるのに対して、アドセンスは広告を掲載する場を借りている側であるという違いがあります。似て非なる両者を区別しておきましょう。
そんなアドワーズは、自社の商品やサービスを宣伝したい広告主向けのサービスです。
効果を最大限引き出すためには、広告主が指定したキーワードがユーザーに検索されるキーワードと一致している必要があります。
そのため、キーワードプランナーを上手く活用して「関連キーワードの候補」の中から自社のテーマと合致するキーワードをページごとに見つけ出せると良いです。
キーワードプランナーの登録方法
Googleキーワードプランナーとは何か明らかになったところで、続いてキーワードプランナーの登録方法について見ていきましょう。
キーワードプランナーを利用するには、通常のGoogleアカウントとは別に、新しくアカウントを作る必要があります。
そのため、Google広告のアカウントを作成しましょう。
Googleキーワードプランナーが使えるようになるには、まずGoogle広告の設定を完了させて、エキスパートモードに変更しなければなりません。
Google広告の設定
そんなキーワードプランナーは、以下の手順を踏んで登録します。
・Google広告にログイン
まず、Google広告の公式サイトを開いて画面右上の「ログイン」か「キーワードプランナーに移動」をクリックします。
次に、Googleアカウントのメールアドレスとパスワードを入力してログインします。
・広告の目標を選択
Google広告にログインして新しいキャンペーンを作成というページに移ったら、「電話問い合わせを増やす/ウェブサイトでの商品購入や申し込みを増やす/店舗の来客数を増やす」の中から任意の項目を1つ選択して次へ進みます。
・ビジネスとユーザー層を設定
ビジネスの説明というページで自社のブログ名を入力したら、WebサイトのURLを入力します。
・効果測定(スキップ)
実際に広告を配信する場合には設定しますが、アカウントの設定だけで終わるのであれば「スキップ」で問題ありません。
・広告の作成
リスティング目的の方は、オリジナルの広告を作成しましょう。キーワードプランナーを利用するだけの方は、初期設定のテンプレートで問題ありません。
・キーワードのテーマを設定
実際に広告を配信するのであれば、きちんと設定する必要がありますが、広告を出稿しない場合には次へと進みましょう。
・広告を適切な地域に表示
入力する欄が特にないため「次へ」をクリックしましょう。
・広告の予算を設定
広告を出稿する場合は予算を設定しておきましょう。もちろん広告を配信しなければ料金が発生することはありません。
・お支払い情報の設定
お客様情報(名前や住所)の入力とクレジットカード情報の入力を済ませたら、利用規約を確認して、同意のチェックボックスにクリックします。
なお、アカウントの種類は「ビジネス」と「個人」の2種類があります。当てはまる方を選択しましょう。
・キャンペーン情報の確認
確認の画面なので「次へ」をクリックして進みます。
・最終確認
確認の画面なので「送信」をクリックして進みます。
・広告の配信停止設定
設定が完了しますが、ここで「キャンペーンを確認」をクリックします。なぜなら、広告の配信を停止する必要があるためです。
・広告配信の停止
作成した広告の詳細が表示されている画面に「有効」または「保留中」となっている部分があります。
そこをクリックすると表示される「キャンペーンを一時停止する」ボタンもクリックすると、広告の配信が停止します。
以上で、Google広告の初期設定が完了します。
エキスパートモードに変更する
Googleキーワードプランナーは、エキスパートモード出ないと利用できません。
そのため、まずはキーワードプランナーが使えるようにスマートモードからエキスパートモードに変更しましょう。
モードを切り替えると画面右上の「ツールと設定」からキーワードプランナーが選択できるようになります。
これでようやく、Googleキーワードプランナーが使えるようになります。
キーワードプランナーの使い方
Googleキーワードプランナーは、大きく2つの機能を持っています。
それは「新しいキーワードを見つける」と「検索のボリュームと予測のデータを確認する」です。以下では、各機能についてご紹介いたします。
新しいキーワードを見つける
「新しいキーワードを見つける」は、SEO目的で「キーワード選定」のために使われます。
まず、メインとなるキーワードを入力して関連キーワードを探し出そうとすると、軸となる単語に関連するキーワードが一覧で表示されます。
「キーワードから開始」すると上記のようになりますが、「ウェブサイトから開始」して新しいキーワードを見つけることもできます。
このように、Googleキーワードプランナーを活用すると、コンテンツを作成する上で重要なキーワードを選定したり、ユーザーの需要を把握したりすることができます。
コンテンツを作成する際には、検索ボリュームだけでなく、各キーワードの競合性やユーザーニーズにも着目していく必要があります。
なぜなら、ただ単に検索ボリュームの多いキーワードを盛り込んだ記事を量産しても上位表示されない恐れがあるからです。
なお、誤解されることの多い「競合性」という言葉ですが、ここでは同じキーワードでライバルが広告を出稿しているかどうかを意味します。
検索したときに、ライバルサイトが多いか少ないかの判断ではないことに注意しましょう。
また、Googleキーワードプランナーを活用して新しいキーワードが見つけられると、ロングテールキーワードを選ぶときに役立ちます。
なお、ここで言うロングテールキーワードとは「検索ボリュームが少なく、複数の単語の組み合わせからなるキーワードのこと」です。競合が少ないため、安定的なアクセスを集めやすく、検索では上位に表示されます。
さらに、ユーザーの検索意図に合わせた記事を作りやすく、購買意欲の高い人がアクセスするためビッグキーワードよりもコンバージョン率が高いです。
一方で、そもそもキーワードに需要がなくて大量のアクセスが期待できないという懸念があります。
また、成果が現れるまでに時間がかかるので、良質なコンテンツを根気よく配信し続けていくことが求められます。そんなロングテールキーワードは、スモールワードとも呼ばれます。
なお、スモールワードとは「検索ボリュームの小さいキーワードのこと」です。
通常2つまたは3つのキーワードの組み合わせからなっており、より個人のニーズや嗜好に合わせたSEOを可能にしてくれます。
検索回数が少ないであることから、スモールキーワードとも呼ばれます。そんなキーワードは大きく3つに分類されます。以下の通りです。
・ビッグキーワード
・ミドルキーワード
・スモールワード
例えば、「SEO」と検索すると基本技術や仕組みに関する情報が数多く表示されますが、ユーザーの検索意図はぼんやりとしています。
続いて、「SEO 対策」や「SEO 対策 自分で」というように、メインのキーワードに追加する形であらゆるワードを掛け合わせると、ユーザーが何を思ってそのキーワードで検索しているのかが次第にはっきりとしてきます。
このように、複数のキーワードを組み合わせて検索することで、ユーザーの求める情報が絞られていきます。
このうち、ビッグキーワードは競合が多いのに対して、スモールワードは検索順位の難易度があまり高くありません。
そのためサイトが比較的新しいが故に、検索エンジンからの評価があまり高くなかったとしても、上位表示を狙いやすくなっています。
さらに、スモールワードは、検索ユーザーの目的が明確なためコンバージョン率が高いという特徴があります。また、広告数が少ないためにコストも安いです。
このようにサイトの閲覧数を増やす際には、初めからいきなりビッグキーワードで上位表示を目指すよりは、まずは、競合が少ないスモールワードで着実に評価を受けるようにすると有効です。
そして段階的に、ミドルワードを経てビッグキーワードへと移行しましょう。
その上で、ロングテールSEOは有効な手法です。「ロングテールキーワードで検索するユーザーの意図を理解して、その意図にあった内部コンテンツを作成し、SEO内部施策をしたコンテンツを自社のWebサイト上で増やしていき、より幅広く購買確度の高い検索ユーザーを獲得できるようにするためのSEO対策のこと」を言います。
複合キーワードやテールワードなどの2つ以上の単語で構成されるキーワードを軸にしてコンテンツを作成していきます。
例えば、「キーワードプランナー」というキーワードで検索をかけると、検索数はとても多くなってしまいますが、「キーワードプランナー 使い方」「キーワードプランナー 検索ボリューム 詳細」のように幾つかのキーワードを掛け合わせることで、検索数を絞ることができます。
そんなロングテールSEOには、幾つかのメリットがあります。以下の通りです。
・コストが低い。
・順位変動の影響が少ない。
・競合が少ないため、上位に表示されやすい。
・ユーザーの行動に結びつきやすい。
逆にデメリットもあります。以下の通りです。
・ページ数が多くなるため、情報の管理が大変になる。
・成果が現れるまでに時間がかかるため、地道な努力が必要。
・ミドルキーワードやビッグワードで上位表示されにくい。
・似たようなコンテンツで溢れかえり、評価が分散してしまう。
ターゲットとする検索ユーザーからの注目度を高め、集客したいとお考えの方はロングテールSEOを活用するようにしましょう。
検索のボリュームと予測のデータを確認する
「検索のボリュームと予測のデータを確認」は、リスティング広告の運用ツールとして使われます。
そもそも、ここで言うリスティング広告とは「PPC広告(クリック報酬型広告)の一種でGoogleやYahooなどの検索エンジンや各エンジンが提携しているその他のWebサイトなどに広告を掲載できるサービスのこと」です。
ユーザーには、検索キーワードと関連性の高い広告が表示されるため、効率よく見込み顧客にアプローチすることができます。
特にYahoo!が提供している、検索キーワードに連動して表示されるリスティング広告サービスのことをスポンサードサーチと呼びます。
検索結果に沿った内容の広告を表示する点で通常の広告とは異なり、検索連動型広告と呼ばれます。
ユーザーがタイピングした検索キーワードと関連性の高い広告が、ユーザーの目につきやすい画面上部や右側に表示されます。
そんなリスティング広告には、幾つか特長があります。以下の通りです。
・集客効果が見込まれる。
・関心の高い見込み顧客へ宣伝できる。
・クリックされた場合にのみ課金されるモデルで、広告の表示自体には料金がかからない。
・ターゲティングによって、地域・時間帯・デバイスに応じて効率的に広告を掲載できる。
・パソコンやスマートフォン、タブレット端末など、様々な媒体にアプローチできる。
・レポート機能のグラフや表で、数値解析による効果測定ができる。
このように、リスティング広告には優れた点が数多くあり、成果を出すのが難しいSEOよりも手軽に集客効果を生み出します。
リスティング広告とは何か明らかになったところで、続いて「検索のボリュームと予測のデータを確認」する時の流れとキーワードプランナーを活用してその他にできることを見ていきましょう。
まず、Google広告の画面右上にある「ツールと設定」から「キーワードプランナー」を選びます。
調査したい検索キーワードを検索窓に入力して、検索のボリュームと予測のデータを確認すると、実際に広告を出稿した場合の配信シミュレーションを作成することができます。
どのキーワードでどれだけの費用や表示回数、クリックが発生するのか見積もりを立てられます。
さらには、コンバージョン率を指定してどれだけ費用対効果が得られるかを分析することができます。
自社で広告を運用する方は、数値をこまめに確認するようにして、改善に繋げるようにしましょう。
そうすることで広告費用に無駄が減り、費用対効果をさらに高めて、売上の増加を期待することができます。
他にもキーワードプランナーでは、選択した期間におけるキーワード情報の把握や、フィルタによる絞り込みでのキーワード候補の確認ができます。
キーワード候補における表示項目を変更したり、地域・言語・検索ネットワークの設定を変更したりしてキーワード候補を確認できます。
さらに、キーワード候補をダウンロードすることもできます。画面上部にある「キーワード候補をダウンロード」をクリックすれば、「.csv」か「Googleスプレッドシート」のどちらかを選べます。
エクセルで出力したい方は「.csv」を選択しましょう。
キーワードプランナーを使用したキーワード選定方法
検索キーワードを探す
まず、軸となるメインのキーワードを決めて、そこから関連するキーワードを幾つか探し出します。
競合のURLを参考にしてキーワードを探す方法もありますが、自社Webページの方向性を定めたら、まず「キーワードを検索」で単語を入力します。
すると、キーワード候補の一覧が表示されます。表示された関連キーワードの中から、自社サイトのテーマと近いキーワードを1つ選定して実際の記事に盛り込みましょう。
その際、Googleキーワードプランナーだけでなく、他のツールも併せて使うと漏れが少なくて済みます。
キーワードリストを作る
抽出した、関連キーワードすべてをGoogleキーワードプランナーの「検索のボリュームと予測のデータを確認」で調査します。
作成したリストをもとに、どういったキーワードで検索すればユーザーが抱えている悩みを解決する自社ページに辿り着くのか流入経路を考えます。
自社サイトの状況に合わせてキーワードを選定する
キーワードリストを作成したらキーワードの選定をします。
ただしこの時、単に検索ボリュームの高いものから順にコンテンツ化していくのではなく、目的に応じて選定するキーワードを決めましょう。
なぜなら、検索のボリュームが高いとユーザーの需要はあるものの、競合サイトも多く、その中で検索順位の上位に表示されるのは難しいためです。
選定したキーワードの動向を追えるようにしておく
選定したキーワードの状況をコンテンツ作成後も分析できるように、Google Search Consoleなどのツールを使って把握しておくと良いです。
SEO対策でキーワード選定やアクセス解析に必要なツールとは?
まとめ
今回は、「Googleキーワードプランナーの使い方を解説!」と題して、Googleキーワードプランナーの定義や登録方法、周辺知識を明らかにした上で、Googleキーワードプランナーの使い方やキーワードの選定方法についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
Googleキーワードプランナーとは「キーワードの選定や調査を支援するGoogle広告の無料ツール」です。
キーワードプランナーの利用を始める前には、Google広告のアカウントを作成してエキスパートモードに変更しましょう。
なぜなら、Google広告の初期設定が完了していないと、キーワードプランナーを利用できないからです。
そんな、キーワードプランナーを活用すると、SEO対策やリスティング広告の出稿を行う時に役立つ情報を数多く得られます。以下の通りです。
・月間検索数(検索ボリューム)
・候補となる関連キーワードの確認
・競合性の高さ
・広告掲載結果の予測データの確認
・広告出稿時の入札単価
・検索パフォーマンス(クリック数・表示回数・クリック率・平均クリック率・平均クリック単価)の確認
・キャンペーンプランの作成
また、キーワードプランナーが持っている2つの機能のうち、SEO目的で使う場合は「キーワードを検索」して、リスティング広告を目的で使う場合は「検索のボリュームと予測のデータを確認」するというように、目的に応じてキーワードプランナーを使い分けるようにしましょう。
このように、GoogleキーワードプランナーはSEO対策やリスティング広告を出稿するときに役立ちます。
自社サイトを上位表示させたい方や、リスティング広告を出稿して効率よく集客したいとお考えの方は、この機会にぜひGoogleキーワードプランナーを活用してみてはいかがでしょうか。
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