レスポンシブウェブデザイン
レスポンシブウェブデザイン(Responsive Web Design)とは、1つのHTMLをCSSで制御してユーザーが閲覧するデバイスの画面サイズに併せてWEBページのレイアウト、デザインを最適化して表示させるウェブデザイン手法のことです。
主に「PC表示用」、「タブレット表示用」、「スマートフォン表示用」を始めとする3つのデザインがあります。同じWEBページであっても表示が大きく変わるという特長があります。
そんなレスポンシブウェブデザインには幾つかメリットがあります。以下の通りです。
・ユーザー間で共有されやすい。
・更新や修正などの管理が楽になる。
・検索エンジンの上位に表示されやすくなる。
逆にデメリットもあります。以下の通りです。
・デザインによって工程の数が増えてしまう。
・見せ方の変更に制限がある。
・スマホでの表示に時間がかかってしまう。
作り方の手順は以下の通りです。
①HTMLファイルのヘッダー部分にmeta viewportタグを追加する。
②CSSファイルにPC用とスマートフォン用での表示方法の違いを記述する。
最近ではPCよりもスマートフォンで情報を得ている人が増えてきています。
サイト運営者はレスポンシブウェブデザインを設計することで、WEBサイトをスマホ対応させるようにしましょう。
ラストクリック
ラストクリック(Last click)とは、WEBサイトやECサイトなどで収益につながる最後のクリックのことです。CVに至る直前にクリックされた最後の点だと言えます。
対して、ファーストクリックとは企業のWEBサイトやECサイトなどで収益につながる最初のクリックのことです。両者はともに広告効果を評価する際の指標です。
ラストクリックとファーストクリックは、GoogleAdWordsのアトリビューション機能や計測ツールを活用することで、検索ユーザーがどこから流入してきたのかを確認することができます。
アトリビューション分析を行う際に、自社の商品やサービスを認知してもらうためのきっかけになるファーストクリックよりも、成果につながる最後のポイントとしてラストクリックが重視されます。ただ、どちらもCVに貢献しています。
しかし、実際にソーシャルメディアでは、ファーストクリックの方がむしろ重視すべきだとする調査データもあります。
この調査結果は、「消費者行動に最も大きな影響を及ぼすのが顧客が最初に接触したチャネルである」という根拠に基づいています。
とはいえファーストクリックであれラストクリックであれ、1つの点ばかりに目を向けていては、ユーザーがCVに至るきっかけとなっている要素が何なのかを正しく把握することができません。
複数のチャネルを評価しながら、ユーザーがCVに至るまでの一連の流れを分析していきましょう。
ロジック
ロジック(Logic)とは、「論理」や「議論の筋道」、「論法」「論理学」という意味の言葉で、正しいことを証明する形式や法則のことを意味します。
そもそもLogicという英単語は、ギリシア語のlogos(論理、理論、概念、思想)を語源としています。
類義語には「理論」「筋道」が挙げられます。
一方、対義語には「滅茶苦茶」や「支離滅裂」が挙げられます。一般に、論理の筋道が通っていない説明や発言、行動に対して用いられます。
そして「論理的に」を意味するロジカルは、名詞形ロジックの形容詞形で派生語に該当します。併せて覚えておきましょう。
また、ロジックを実践的に活用するものとして、ロジックツリーという手法があります。
目の前の話題やテーマを要素ごとに論理的に分解することで原因を明確化させ、問題を解決する糸口や打開策を見出すことができます。
このようにロジックという用語は、ビジネスシーンで用いられる頻度も高いです。なぜなら、論理がしっかりとしていると、説明や発言に説得力を持たせる効果があるからです。
話し相手も納得して会話を聞き入れてくれやすくなります。
ロジックの語源や類義語・対義語、派生語、周辺知識などとセットで覚えておきましょう。
レコメンド
レコメンド(Recommend)とは、インターネットなどのWEB上で、ユーザーの傾向にあった商品やサービスを「推薦する」「勧める」ことです。
そもそもRecommendという英単語には「おすすめ」「推薦」という意味があり、リコメンドと呼ばれることもあります。
第一に顧客単価や購入単価を上げることを目的としていて、近年レコメンド機能は主流になりつつあります。
そんなレコメンドには幾つかのメリットがあります。以下の通りです。
・サイトの利便性が向上する。
・ユーザーのサイト滞在時間を長くできる。
・販売員が直接応対せずに、商品やサービスを提案できる。
・売上高や顧客単価、購入単価を上げられる。
・リピーターを獲得できる。
また、レコメンドにおけるアルゴリズムの種類は大きく4つに分類されます。以下の通りです。
①ルールベースレコメンド
②コンテンツベース・フィルタリング
③協調フィルタリング(アイテムベースとユーザーベース)
④ベイズ理論に基づくレコメンドアルゴリズム
このようにレコメンドによる恩恵は数多くあり、種類も多岐にわたります。
レコメンドによる効果を得たいとお考えの企業は、デジタルマーケティングのツールとしてECサイトやWEBサイトにレコメンドエンジンを導入してみましょう。
ローカルSEO
ローカルSEO(Local SEO)とは、「地名+キーワード」で検索をした場合、Googleの検索結果で上位に表示させる為のローカル検索に特化したSEOのことを言います。
例えば、「品川 歯医者」「表参道 カフェ」など特定の地域名を含むキーワードで検索上位を目指します。
ローカルSEOは、Map Engine Optimizationの略語でマップエンジン最適化という意味を表すMEOと同義です。
代表的な表示をするものとして、種類は大きく2つあります。以下の通りです。
・ローカルパック
・ナレッジパネル
そんなローカルSEOには幾つかメリットがあります。以下の通りです。
・集客に直結しやすい。
・競合が少ない。
・低予算で始められる。
ローカルSEOによる基本的な対策は以下の通りです。
・距離
・関連性
・知名度
・「NAP」表記
※「NAP」とは、ビジネス情報(Name)所在地(Address)電話番号(Phone number)の頭文字を取った造語。
注意点は以下の通りです。
・情報の更新や修正をこまめに行う。
・口コミへの返信を行う。
このようにローカルSEOの対策をしっかりと講じることで、ユーザーへの訴求力が高まります。
より多くのターゲットに自社の存在、さらには商品やサービスをアピールしたいとお考えのお考え企業は、ローカルSEOに取り組んでみましょう。
ランディングページオプティマイゼーション
ランディングページオプティマイゼーション(Landing page optimization)とは、ユーザーが検索結果の画面から最初に訪問したページを、入力したキーワードに最適化することで、企業が目的とする行動をユーザーに起こさせる施策のことです。
いわば、「制作したランディングページを分析したのち、最終的な成果が出るように改善すること」だと言えます。
例えば、訪問者のWEBサイト滞在時間を延ばしたり、誘導したいページに移動させたりします。
略称はLPOで、ランディングページ最適化と呼ばれることもあります。
そんなランディングページ最適化を行う手順は以下の通りです。
①Googleアナリティクスによるページの分析。
直帰率、離脱率、クリック率、滞在時間、コンバージョン率を分析します。
②問題点の洗い出し。
③改善策を組み立てる。
このようにランディングページオプティマイゼーションは、ユーザーの直帰率や離脱率を下げることで、最終的なCVの獲得につなげます。
ランディングページを制作したものの、なかなかコンバージョンが現れずにお困りの企業はLPOを導入してみましょう。
特にECサイトのLPや資料請求をCVとするLP、問い合わせをCVとするLPにはLPOが適しています。
リスティング広告
リスティング広告(Listing advertisement)とは、PPC 広告(クリック報酬型広告)の一種でGoogleやYahooなどの検索エンジンや各エンジンが提携しているその他のWEBサイトなどに広告を掲載できるサービスのことです。
ユーザーには検索キーワードと関連性の高い広告が表示されるため、効率よく見込み顧客にアプローチすることができます。
特にYahoo!が提供している、検索キーワードに連動して表示されるリスティング広告サービスのことをスポンサードサーチと呼びます。
検索結果に沿った内容の広告を表示する点で通常の広告とは異なり、検索連動型広告と呼ばれます。
ユーザーがタイピングした検索キーワードと関連性の高い広告が、ユーザーの目につきやすい画面上部や右側に表示されます。
そんなリスティング広告の特長は、以下の通りです。
・集客効果が見込まれる。
・関心の高い見込み顧客へ宣伝できる。
・クリックされた場合にのみ課金されるモデルであり、広告の表示自体には料金がかからない。
・ターゲティングによって、地域・時間帯・デバイスに応じて効率的に広告を掲載できる。
・パソコンやスマートフォン、タブレット端末など、様々な媒体にアプローチできる。
・レポート機能のグラフや表で、数値解析による効果測定ができる。
このようにリスティング広告には優れた点が数多くあり、成果を出すのが難しいSEOよりも手軽に集客効果を生み出します。
リードナーチャリング
リードナーチャリング(Lead nurturing)とは、展示会やWEBサイトで収集した見込み客をメルマガやセミナーなどで啓蒙、育成をするマーケティングプロセスのことです。
近年、注目度が高いマーケティング手法だと言えます。
特に取引の成立に時間がかかるBtoBの現場ではリードナーチャリングが有効です。
そんなリードナーチャリングを行うメリットは幾つかあります。以下の通りです。
・既存顧客が競合他社に流出してしまうなどの機会損失を防げる。
・既存顧客との長期的な関係性を構築することで、新規顧客の開拓に追われることがなくなる。
・見込み顧客の優先度に応じてアプローチするため、営業効率や受注効率が高まる。
代表的な手法は以下の通りです。
・メール
・WEBコンテンツ 例)オウンドメディアなど
・イベント 例)セミナー、展示会
・SNS 例)Twitter、Instagram、Facebook
・リターゲティング広告
このようにリードナーチャリングは、見込み顧客を自社の優良顧客へと育てていきます。
その際、マーケティング担当者による手動のリードナーチャリングでは時間が掛かってしまいます。
マーケティングを自動的に行うMA(マーケティングオートメーション)を活用することで、効率よくリードナーチャリングを行うことができます。
これは見込み顧客が必要としている情報を的確に提供することにもつながります。
リッチコンテンツ
リッチコンテンツ(Rich contents)とは、映像や音声を利用した容量の大きなコンテンツのことです。
音声・音楽・動画・漫画・アニメーションなど動的な要素を持つコンテンツのことです。
従来はテキストや静止画がコンテンツの主流でした。
しかし、最近ではYouTubeを始めとする動画コンテンツを視聴するインターネットユーザーが増加するなど、ますます注目度が高まってきています。
従来のテキストや静止画によるコンテンツに比べて表現できる幅が広く、多くの情報を盛り込めるなど、リッチ(贅沢な)コンテンツであることから、リッチコンテンツと呼ばれるようになりました。
そんなリッチコンテンツには幾つかメリットがあります。以下の通りです。
・視覚だけでなく聴覚にも訴えられるなど、多彩な表現ができます。
・ユーザーにわかりやすく説明できる。
・プロモーション効果の高さを期待できます。
一方でデメリットもあります。以下の通りです。
・制作コストがかかる。
・情報を詰め込み過ぎると、かえってコンテンツの質が落ちてしまう恐れがある。
このようにリッチコンテンツは、従来のコンテンツよりも表現力や訴求力が高い点において優れています。これにより、商品やサービスの魅力を表現しやすくなりました。
集客をしたい企業はテキストによるコンテンツだけでなく、リッチコンテンツも作成してみましょう。
リッチスニペット
リッチスニペット(Rich snippet)とは、ユーザーが検索結果の画面からどのページをクリックするか、その判断が解かるためのページ内容が想像できるような情報のことです。
検索結果の画面では、ヒットしたWEBページのタイトル下部分に数行のテキストが表示されます。
そもそもsnippetとは「断片」「切れ端」を意味する英単語で、ページタイトルの下に表示される要約文のことです。
網羅性が高いと情報をより豊かにすることができるという前提の下で、スニペットの表現が豊か(rich)になるため、リッチスニペットと呼ばれるようになりました。
そんなリッチスニペットの種類は多岐にわたり、30種類ほどあります。代表的なものは以下の通りです。
・会社概要
・パンくずリスト
・写真・画像
・動画
・商品レビュー・評価
・価格
・料理のレシピ
・求人情報
・検索窓
・イベントスケジュール
・よくある質問(FAQ)
実際に検索結果をリッチスニペット化するには、検索エンジンにコンテンツの内容を伝える必要があります。
そのために、主要タグの記述を行った上で、構造化データを設定する必要があります。
しかし、必ずしも検索結果に反映されるわけではないので注意が必要です。
このようにリッチスニペットが表示されると、検索結果で目立つことができ、クリック率の向上を見込めます。
情報量を豊富にして競合サイトとの差別化を図りたいと考えるサイト運営者は、リッチスニペットを積極的に活用してみましょう。