なりすまし
なりすまし(Spoofing)とは、インターネット上で他人のID/PASSを盗んで、その人になりきって活動をし、不正ログインを通じて第三者の機密情報を盗んだり、悪事を働かせたりすることです。
多くの場合がサービスの不正利用や個人情報の参照を目的としていますが、時に金銭や嫌がらせを目的としているケースもあります。
最近では、クレジットカード番号などの情報が不正に盗まれるフィッシング詐欺の被害が多数発生しており、問題になっています。
詐欺の被害に遭うと、口座から身に覚えのない引き落としがされてしまいます。
その他にも、メール詐欺という犯罪行為やインターネットバンキングを悪用したなりすましも広まっています。
なりすましを防ぐ具体的な対策として有効だと考えられるのは、以下の通りです。
・パスワードを複雑な文字列に設定する。
・不審なメールのリンクを開かない。
・二段階認証を設定する。
これらの対策を実践すれば、犯罪に巻き込まれるリスクを抑えられます。
このように自分の知らない所で、第三者が勝手に悪事を働いているのがなりすましです。
インターネットを利用する際はセキュリティ対策に万全を期して、なりすましの被害に遭わないように気を付けましょう。
ナレッジグラフ
ナレッジグラフ(Knowledge graph)とは、Googleの検索アルゴリズムの仕組みの一つで、特定のキーワードをユーザーが検索した時に、そのキーワードに関する情報がひとまとめになって概要が表示される仕組みのことです。
似た意味を持つものとして強調スニペットという用語がありますが、以下の点でナレッジグラフとは異なります。
・内容の変更ができない。
・選ばれたWEBページからの抜粋が表示される。
・検索順位の最上位に表示される。
自身のWEBサイトがナレッジグラフに取り上げられると多くのユーザーの目につき、SEO効果が高まります。
掲載してもらうためには、以下の2つが有効策となります。
①構造化データを利用する。
②Googleマイビジネスに登録する。
いずれの方法も講じることで、検索エンジンに自身のWEBサイトを認識してもらい易くなります。
また、自身がナレッジグラフの情報掲載の権利者であろうとなかろうと、内容の変更を提案することができます。その点において強調スニペットとは異なり、心配する必要はありません。
このようにナレッジグラフは大きなSEO効果が得られるという意味で、重要性が高いと言えます。
集客を目指しているサイト運営者は、ナレッジグラフに掲載してもらえるようなWEBページ作りを心掛けていきましょう。
ナレッジマネジメント
ナレッジマネジメント(Knowledge management)とは、各個人の持つ知識やノウハウ、情報を企業の内部で共有をして、有効活用することで、企業の業績向上に反映させる経営手法のことです。
KMと略されることもあり、1990年代に日本の大学院で野中教授が提唱したことに端を発します。
ナレッジマネジメントを成功させるためには、組織で「共有されにくい」知識(暗黙知)を「共有できる」知識(形式知)の形へと変換させることが重要となります。
このような継続した知識創造のプロセスをSECI(セキ)モデルと言います。
・共同化(Socialization)
・表出化(Externalization)
・連結化(Combination)
・内面化(Internalization)
その際、エクセルやファイルサーバ、企業内SNSを始めとするITシステムを活用します。
そんなナレッジマネジメントは大きく4つに分類することができます。
①経営資本・戦略策定型
②顧客知識共有型
③ベストプラクティス共有型
④専門知識型
そしてナレッジマネジメントツールのメリットは、以下の通りです。
・知識を円滑に収集できる。
・システム連携やサーバー横断ができる。
・ナレッジを個別に価値ある情報を提供する。
このようにナレッジマネジメントを活用することで、全体的な生産性の向上を見込むことができます。
そのため近年では、経営に活かす企業も多くなってきています。
ニーズ
ニーズ(Needs)とは、人々が生活を送る中で必要としている「需要」のことを言います。
Needsという英単語は、他にも「要求」「必要」という意味を持っていますが、マーケティング活動においては消費者の意識化された必要性のことだと言えます。
ニーズと似たような概念としてウォンツがありますが、両者の違いは以下の通りです。
ニーズが「目的」だとすれば、ウォンツは「手段」となります。
例えば「お腹が空いているため、何か食べ物を食べたい」というのは目的で、「ラーメンが食べたい」は手段に該当します。
何かを欲している状態にあるという点において両者は共通していますが、ウォンツの方がニーズよりも具体的な欲求だと言えます。
このようにニーズとウォンツの違いを明確化することで、顧客の本質的なニーズを把握できるようになります。これが将来的にビジネスチャンスを探る手がかりとなります。
顧客のニーズを把握するためには、以下の方法が有効です。
・インターネットの情報を参考にする。
・顧客データを分析する。
・アンケート調査を行う。
顧客のニーズを満たすためには、どういったアプローチが顧客を購買に至らせるのかを考えると同時に、常に顧客目線に立つことが重要になります。
ニューロマーケティング
ニューロマーケティング(Neuro marketing)とは、無意識に行われている人の脳の反応を見て、消費者の心理や行動の仕組みを把握して、マーケティング活動に役立てようとすることです。
つまり、脳科学の知見をマーケティングに応用した手法だと言えます。
そんなニューロマーケティングの一連の流れは以下の通りです。
まずは、視線や表情などのセンシングデータを分析します。
続いてこれらと同時に、最新の脳科学技術を駆使して、顧客の脳波を解析していきます。それにより、顧客の潜在的なニーズを予測することができます。
従来は、アンケートやインタビューによる主観的な評価が行われてきました。しかし、表面的な回答しか得られないことが問題点として懸念されてきました。
そこで、ニューロマーケティングという新たな手法が登場しました。脳科学の観点から直感的な反応を数値化し、客観的に評価できるようになりました。
主な特長は以下の通りです。
・言語化される前の感情を可視化できるようになった。
・感情の変化を始めとする情動的な領域を定量的に表せるようになった。
このとき、調査手法として用いられる技術をいくつかご紹介します。
①アイトラッキング
視線の動きから思考を読み解きます。
②表情認識
目や唇の動きからどのような感情を抱いているのか予測します。
③fMRI(functional magnetic resonance imaging)
脳の活動を画像化します。
近年では脳科学の知見をマーケティングに応用させたニューロマーケティングは注目度が高く、導入している企業も数多くあります。
ネガティブSEO
ネガティブSEO(Negative SEO)とは、標的にしたWEBサイトの評価を下げることを目的として、不自然かつ悪質な被リンクを大量に貼ることを言います。
ライバル企業や競合他社が運営するWEBサイトの検索順位を意図的に引き下げようとする妨害行為を指します。
万が一スパムリンク攻撃の被害に遭った場合には、Googleのリンク否認ツールを活用するようにしましょう。評価の対象から外してもらえるように申請することができます。
その他にも、虚偽のDMCA(デジタルミレニアム著作権法)がネガティブSEOの1つとして挙げられます。
著作権や肖像権、プライバシーを侵害されていないにもかかわらず、あたかも本当にされたかのように装い、ダミーサイトを作ることで、自作自演する悪質なケースも見受けられます。
また、ネガティブSEOとセットで知っておきたい用語として、逆SEOというものがあります。別名リバースSEOと言います。
逆SEOは複数の価値あるWEBサイトを自分で作成することにより、検索順位を上げようとするSEO対策だと言えます。ネガティブな行為を行わないという点で、ネガティブSEOとは大きく異なります。
両者の用語は混同されがちでありながら、全く違う意味合いを持っています。区別しておきましょう。
内部リンク
内部リンク(Internal link)とは、外部ではなく、同じドメインの内部ページへ貼られたリンクのことです。
反対に外部リンク(被リンク)は、自サイトと他サイトを繋ぐリンクを意味します。
そんな内部リンク最適化によるSEO効果は、以下の通りです。
・検索エンジンからの評価が上がる。
関連性の高いページ同士を連結させることが重要になります。
・クローラーが巡回しやすくなる。
検索エンジンがデータベース化によってWebページを認識します。
・ユーザーのサイト滞在時間が長くなる。
幅広く情報を網羅しているページは、ユーザーにとって魅力的に映ります。これに伴い、離脱率が低くなります。
内部リンクを設置する際に、注意すべき点は以下の通りです。
・URLの正規化を行いましょう。
検索エンジンからの評価が分散してしまうのを防ぐために欠かせません。
・アンカーテキストを正確かつ簡潔に記述する。
クローラーが巡回をしやすくなります。
内部リンクを貼る場所として適しているのは、以下の通りです。
・グローバルメニューナビ
・パンくずリスト
・サイドあるいはフッターのリンク
・サイトマップ
・コンテンツページ
このように内部リンクを設置することは、外部リンクと同様に効果的なSEO対策になります。
WEBページを検索順位の上位に表示させたいサイト運営者は、内部リンクを最適化させるようにしましょう。