CMSとは?ホームページ制作にメリットはある

「CMSとは一体どういったものか」このようなお悩みをお持ちではありませんか。
本記事では、ホームページを制作するうえで欠かせないCMSについて解説します。
この記事を読めば、CMSを導入するメリット・デメリットやCMSを活用したSEO対策についてもわかるようになります。
Web関連の専門知識はなくても、ホームページ制作したいとお考えの方はCMSを導入してみましょう。
CMSとは
CMSとは、Contents Management System(コンテンツマネジメントシステム)の頭文字を取ったもので「Webページを自動で生成してくれるシステムのこと」です。
ホームページを制作する際に、多くの人が活用するWordPressはCSSの一種だと言えます。
そんなCMSにテキストや画像のデータを入力すれば、誰でも簡単にWebページを新規作成したり編集したりできます。
また、Googleアナリティクスと連携させることでサイトの状況を把握し、サイト改善に繋げられればアクセス数の増加を見込めます。
CMSが普及する2005年以前までは、Webページを作るとなればプログラミングをしなければなりませんでした。
加えて、システムやサーバーの知識も必要だったため、Webページの作成は誰でも簡単にできるものではなかったのです。
しかし、CMSが誕生したことで専門的な知識を持っていない人であっても、手軽にWebページを作れるようになり、更新できるページの量も増えました。
こうした利便性の高さが人気に火をつけ、今ではCMSを導入していないサイトの方が少なく、ホームページを制作するうえで欠かせないシステムとなっています。
CMSを導入しているサイトとしていないサイトの違い
CMSを導入しているサイトとしていないサイトの1番大きな違いは、「サイト更新や管理のしやすさ」にあります。
CMSを導入しているサイトは、Webページの生成が自動化されているため、制作したコンテンツを次から次へと公開できます。
一方、CMSを導入していないサイトは、コーディングをして1ページずつ作成していく必要があるため、手作業な分どうしても時間がかかってしまいます。
このように、CMSを導入することでサイトの更新や管理をスピーディーに進められます。
CMSを導入してホームページ制作をするメリット・デメリット
ホームページ制作する際にCMSを導入することで、次の4つのメリットを実感できます。
・専門的な知識がなくてもWebページを作成できる
・Webサイトの運用を組織で一元管理できる
・複数のデバイスに対応できる
・SNS連携できる
以下では、詳しく解説します。
専門的な知識がなくてもWebページを作成できる
CMSを導入すれば、専門知識がなくても誰でも簡単にWebページを作れるようになります。
なぜなら、テキストや画像のデータを登録すれば、Webページが自動で生成されるからです。
逆に、CMSを使わずにサイトを更新/管理しようとすると、HTMLやCSSといったマークアップ言語でソースコードを記述しなければなりません。
Web関連の専門知識がある人は、自分でコーディングをしてホームページを制作できますが、Web関連の専門知識がまったくない人の場合、プログラミング言語を1から学習するか、Web制作会社にホームページ制作を依頼する必要があります。
このように、専門知識がなくてもWebページを作成したい人こそCMSを導入しましょう。
Web制作会社にページの作成を外注すると費用がかかってしまいますが、CMSを導入すれば、学習コストと外注コストを削減することもできます。
Webサイトの運用を組織で一元管理できる
ホームページ制作する際にCMSを導入すれば、サイトの更新や管理を分担できます。
サイトの編集権限を各部署のメンバー全員に付与することで、みんなで手分けしてホームページ制作に向けた作業を進められます。
また、CMSは操作が簡単なので、これまでページを運用していた人が担当を降りた場合にもスムーズに引き継ぐことができます。
逆に、CMSを導入していない場合、特定の人しかサイトを更新したり管理したりできない状態なので、担当者が欠けるとサイトの運用が止まってしまいます。
たとえば、サイト管理の担当者が休みを取っている間、ページを更新したくてもWeb関連の専門知識がある人でなければサイトを運用できないのです。日頃からサイトの更新や管理を1人に任せていると、不測の事態が起こった時に対応が遅れ、業務が滞ってしまいます。
このように、CMSはページによって担当者が異なる運用体制で真価を発揮します。業務の効率化を図りたい人はCMSを導入しましょう。
複数のデバイスに対応できる
ホームページ制作する際にCMSを導入すれば、PCやタブレット、スマートフォンといった多種多様なデバイスに対応できます。
近年はインターネットで検索する際にスマートフォンからアクセスする人が増えているので、世間では多くのユーザーがスマホ対応しているサイトを求めています。
実際、レスポンシブ対応しているサイトはユーザーの利便性を第一に考えられていると言えるため、検索エンジンからの評価も高く、検索順位の上位に表示されやすいです。
逆に、ホームページ制作をする際CMSを導入しない場合、レスポンシブ対応していないデバイスでは画面上の表示が見づらく、ユーザーに使いやすいと感じてもらえません。
ユーザーの利便性が低いと、検索順位を下がってしまいます。
また、PC版サイトとスマホ版のサイトをそれぞれ作らなければならないため、労力がかかります。
自社で制作したホームページが使いやすいサイトだと、より多くのユーザーに感じてもらいたい人はCMSを導入することで、色々なデバイスに対応できるようにしておきましょう。
SNS連携できる
ホームページを制作する際にCMSを導入すれば、SNSとの連携を簡単に行えるようになります。
自社サイトを認知度アップさせたい人は、サイト内にSNSシェアボタンを設置して、ユーザーにSNS上で自社のWebページを拡散してもらいましょう。
特に、近年はスマートフォンが普及したことで、X(旧Twitter)やFacebook、InstagramといったSNSの重要性がますます高まっています。
そんな、SNSを活用して自社の存在を認知拡大させる方法として、次の3つが有効だと言えるでしょう。
サイトにSNSの投稿を表示する
実際のSNSの投稿を引用することで、ユーザーからの生の意見がコンテンツに説得力を持たせます。
SNSでユーザーに拡散してもらう
インターネット上で口コミが広がれば、被リンクやサイテーションの獲得を見込めます。
SNSに自ら発信する
公式アカウントなどを通じて自社が自ら発信する際には、OGPを正しく設定することで、ユーザーをサイトに流入できます。
自社サイトに呼び込みたい層を流入させるために、ユーザーがついクリックしたくなるようなキャッチーな文言や画像を設定するようにしましょう。
このように、SNSと連携することで自社の存在をさらにプロモーションしていきたい方は、CMSを導入してみましょう。
ここまで、メリットを見てきましたが、良い面ばかりではなく注意すべき点にも目を向ける必要があります。
ホームページ制作をする際にCMSを導入するデメリットとして次の3つが挙げられます。
・セキュリティ対策をする必要がある
・カスタマイズが難しい
・CMSへ移行する際に専門知識が欠かせない
以下では、詳しく解説します。
セキュリティ対策をする必要がある
ホームページ制作をする際にCMSを導入する場合、セキュリティ対策は必ず行うようにしましょう。
なぜなら、CMSは利便性の高さとは裏腹に、個人情報の流出やウイルス感染といった危険も潜んでいるからです。
特に、WordPressを始めとするCMSは、オープンソースが故の脆弱性を突かれてサイバー攻撃や不正アクセスされる可能性があります。
大切なデータを保護するために、万全なセキュリティ対策を施してホームページの安全性を確保しましょう。
カスタマイズが難しい
ホームページ制作をする際にCMSを導入した場合、デザインやレイアウトの面で1つ懸念点があります。
それは、「カスタマイズが難しい」ということです。
サイトのレイアウトは、新しいデザインのテンプレートやプラグイン(拡張機能)をインストールして有効にすることで変更できます。
その際、CMSに最初から組み込まれているデザインは使えますが、実装されていないレイアウトに変更するのはシステム上簡単ではありません。
HTMLやCSSといったプログラミング言語でソースコードを記述して、1ページずつ書き換える必要があります。
今よりも、カスタマイズ性の高いWebページを作成したい人は、プログラミング言語を記述して1ページずつコンテンツを制作するか、デザインの自由度が高いCMSを活用するようにしましょう。
CMSへ移行する際に専門知識が欠かせない
CMSを導入せずにホームページを制作しようとすると専門知識が必要であったように、既にCMSを使わずに出来上がっているWebページをCMSへ移行する際にも専門知識は求められます。
データを移行するのに専門知識が必要なのです。
このように、Webページが既に完成している場合、CMSに移行する際には、専門的な知識が欠かせません。
CMSを導入せずに制作したホームページをCMSへ移行させたい人は、専門知識のあるWeb制作会社などに依頼して移行してもらうことで対処できます。
こうした外注コストだけでなく、Web関連の専門知識を身に付けるのにかかる学習コストも抑えたい人には、最初からCMSを導入してホームページを制作することをおすすめします。
CMSの特徴
ここまで、CMSのメリット・デメリットについて見てきましたが、CMSと一括りに言っても、実は次の3つに分類できます。
・オープンソース型
・商用パッケージ型
・フルスクラッチ型(独自開発型)
以下では、詳しく解説します。
オープンソース型
オープンソース型CMSは、ソースコードが一般に公開されており、誰でも利用したり配布したりできます。
また、修正を加えられるカスタマイズ性の高さも大きな特徴です。
基本無料で使えますが、Web制作会社に管理や運用を手伝ってもらう場合、少し費用がかかります。相談窓口がないので、困ったことやわからないことがあってもサポートを受けられません。
そのため、予想外のトラブルや不具合が起こっても自分で対処しなければなりません。そういう意味で、小規模なサイトに適したCMSだと言えます。
代表的なCMSとしては、世界中で利用されているWordPressが第一に挙げられます。
実際、全世界のWebサイトの43.2%、CMSの65.2%がWordPressだと言われているほどです。
弊社のホームページもシェアの多いWordPressを使っています。
このように、オープンソース型CMS というと世界シェア1位を誇るWordPressが最初に思い浮かびますが、DrupalやJoomlaといったCMSも使われています。
商用パッケージ型
商用パッケージ型CMSは、システムベンダー(販売業者)によって販売されているライセンスをサーバーにインストールするCMSです。
相談窓口があるので、困ったことやわからないことがあればメーカーからの手厚いサポートを受けられます。そういう意味で、サイトの管理や運用が大変な中規模/大規模なサイトに適しています。
このように、オープンソース型は個人向けであったのに対し、商用パッケージ型は企業向けなCMSと言えます。オープンソース型とは違ってライセンス費用がかかってしまいますが、保証があるので安全性を確保できます。
ここまで、商用パッケージ型CMSには導入コストがかかることを見てきましたが、初期費用やサポート料金はメーカーによって異なります。
今後、企業向けのCMSの導入を検討している方は、自社に合ったメーカーのライセンスを購入するようにしましょう。
フルスクラッチ型
フルスクラッチ型CMSは、自社サイトに合った設計・開発を施したCMSのことで、独自開発型とも呼ばれます。
同じようなシステムのCMSを活用したサイトが多い中で、他社との差別化を図れます。
しかし、フルスクラッチ型は、エンジニアが1からプログラミングで構築し、手間をかけてオリジナルで制作している分、費用と時間がかかってしまいます。
3タイプあるCMSの中で最も高額であり、外注コストがかさむ点がネックです。
そんなフルスクラッチ型CMSは、オンプレミスタイプとクラウドタイプに分けられます。
オンプレミスタイプ
自社でサーバー管理 例)Movable Type
クラウドタイプ
クラウド事業者がサーバーを管理 例)Wix
両者は、どちらもサイトに合わせた設計・開発を施した、いわばフルオーダーメイドのCMSと言えますが、サーバーの管理者が異なります。
このように、フルスクラッチ型は費用と時間はかかってしまうものの、他社とは一線を画した独自性の高いCMSに強みを持っています。
また、オープンソース型や商用パッケージ型のように、導入に適したサイトの規模というものはないので、オリジナルのCMSを活用したい方におすすめです。
CMSを活用したSEO対策
ここまで、CMSとは一体どういったものか見てきましたが、実はCMSは活用することでSEO対策になります。
そこで、以下ではCMSを活用したSEO対策の中でも効果的な5つの施策を紹介します。
・サイト構造の最適化
・タグの設定
・リダイレクトの設定
・XMLサイトマップの作成
・パンくずリストの作成
以下では、詳しく解説します。
サイト構造の最適化
CMSを活用すれば、サイト構造を最適化させられます。
サイト構造がわかりやすいと、検索エンジンのクローラーから認識されるようになります。
CMSでは、こうした構造化データ(検索エンジンから認識されやすいようにテキスト情報にメタデータを持たせたもの)の作成に役立つプラグインをインストールできます。
サイト構造を最適化させることで、SEO対策を施したい方は、CMSを導入してみましょう。
タグの設定
CMSを活用することで、titleタグやhタグ、メタディスクリプションタグの設定も簡単に行えるようになります。
自社サイトの検索順位を上位に表示させたい人は、タイトルや見出しに対策キーワードを盛り込むようにしましょう。
その際、キーワードはクローラーが認識しやすいようにタイトルの前半に持ってくることで、SEO効果を高められます。
メタディスクリプションは、直接的なSEO効果は無いと言われていますが、ユーザーの利便性を向上させることを第一に考えて行動していれば、クローラーに評価されて間接的なSEO効果は見込めると言われています。
自社サイトをSEO対策して検索順位の上位に表示させたい人は、CMS導入してタグを設定しましょう。
リダイレクトの設定
CMSを活用すれば、リダイレクトの設定もできるようになります。
その際、CMSを通じて.htaccessと呼ばれるWebサーバーの動作をディレクトリ単位で制御できるファイルを記述するようにしましょう。
リダイレクト設定をすることで、古いURLにアクセスしてしまったユーザーを新しいURLのサイトに誘導するだけでなく、転送元のSEO評価を引き継ぐことができます。
ユーザーを混乱させないためにも、301リダイレクトでユーザーを転送先に誘導してあげることが大切です。
XMLサイトマップの作成
CMSを活用することで、XMLサイトマップを作成できます。
CMSを通じてXMLサイトマップを作ることで、クローラーにサイト情報を伝えることができます。そもそもサイトを検索上位に表示させるには、検索エンジンから評価されなければなりません。
そして、サイトが評価されるためにはクローラーから認識してもらう必要があります。
どんなに質の高いコンテンツを制作したとしても、気付いてもらえなければ意味がないのです。
したがって、自社サイトをクローラーに認識してもらいたい人は、XMLサイトマップを作成するようにしましょう。
パンくずリストの作成
CMSを活用すれば、パンくずリストの作成も簡単に行えます。
SEO対策を行う人の多くが、クローラーがサイトの階層構造を理解しやすくなるために作成しようとします。
そんな、パンくずリストはCMSを導入せずに作成しようとすると、htmlを記述する必要があります。さらに、コンテンツを1ページ制作するごとに作り直さなければなりません。
しかし、CMSであればパンくずリストを自動で生成してくれます。
このように、CMSを活用してSEO対策することで、自社サイトが検索上位に表示されるようになり、最終的には集客やコンバージョンに繋げられます。
まとめ
今回は、CMSについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
CMSとはContents Management System(コンテンツマネジメントシステム)の頭文字を取ったもので「Webページを自動で生成してくれるシステムのこと」です。
HTMLやCSSといったプログラミング言語でソースコードを記述することなく、Web関連の専門知識を持っていない人でもWebページを作れるのがCMS最大の特徴だと言えます。
CMSを導入しているサイトとしていないサイトの違いは、「サイト更新や管理のしやすさ」です。
CMSを導入することで「専門的な知識がなくてもWebページを作成できる」「Webサイトの運用を組織で一元管理できる」「複数のデバイスに対応できる」「SNS連携できる」といったメリットを実感できます。
一方で、「セキュリティ対策をする必要がある」「カスタマイズが難しい」「CMSへ移行する際に専門的な知識が欠かせない」といったデメリットもあるので、注意が必要です。
そんなCMSは、次の3つのタイプに分類できます。
・オープンソース型
・商用パッケージ型
・フルスクラッチ型
色々なタイプのCMSがありますが、自社に合ったCMSを活用しましょう。
CMSは、活用することでSEO対策になります。
数ある施策の中でも有効な手立ては、次の5つです。
・サイト構造の最適化
・タグの設定
・リダイレクトの設定
・XMLサイトマップの作成
・パンくずリストの作成
Web関連の専門知識はなくても、ホームページ制作したいとお考えの方は、是非この機会にCMSを導入してみてはいかがでしょうか。
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