ファーストビューとは?設定する際のポイント

この記事をご覧の皆さんは、ファーストビューについてご存知でしょうか。
近年、このファーストビューの注目度が高まりつつあります。なぜならファーストビューを設定すると、ユーザーのサイト滞在時間を長くできるだけでなく、最終的にはコンバージョン率の向上も見込めるためです。
現在、インターネット上には数多くのWebサイトが存在します。その中で、自社サイトを目立たせて集客することは容易ではありません。
しかし、ファーストビューを上手く活用すれば、Googleを始めとする検索エンジンがサイトを認識しやすくなり、評価を受けやすくなると考えられています。
そんな、ファーストビューという用語を一度は耳にしたことがあるものの、詳しい意味が分からずお困りの方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、「ファーストビューとは?設定する際のポイント」と題して、ファーストビューの定義とファーストビューを設定することが、なぜ?大切なのかを明らかにします。
その上で、デザインのポイントとサイズなど周辺知識も交えてご紹介させていただきます。
ファーストビューとは?なぜ大切?
ファーストビューとは?
ファーストビューとは「ユーザーがWebサイトに訪れたとき、スクロールせずに閲覧できる画面領域のこと」です。
なお、ファーストビューという用語は、新聞の折り畳み線(fold)より上が最初に目に入り込む範囲であることに由来しています。
別名ではAbove the foldと呼ばれ、画面の上半分に該当する部分を指します。反対に、スクロールしなければ見られない画面領域をBelow the foldと言います。
そんな、ファーストビューに関連する語として、「ページレイアウトアルゴリズム」という用語があります。
これは、2012年1月に発表されたGoogleのアルゴリズムの一つで、「検索結果から目的のページにアクセスした時に見えるページのレイアウトと、コンテンツの量に関してのランキング評価の指標」を意味します。
このアルゴリズムの変更に伴い、全体の1%未満のサイトが影響を受けることになりました。
実際に「多くの広告をスクロールしないと独自のコンテンツを閲覧できないWebページは評価を下げる」とGoogleも明言しています。
そのため、Webサイトを閲覧しにくくなるほど、過剰な量の広告がファーストビューに表示されると、ユーザーが望んでいない情報ばかりが画面上に映ることになり、検索エンジンからの評価が下がってしまいます。
ここで、注意していただきたいのは「ページレイアウトアルゴリズムがファーストビューに広告を表示することを禁止するものではない」ということです。
「広告の量があまりに多すぎると、検索エンジンからの評価が下がってしまうケースがある」という文脈ですので意味を取り違えないようにしましょう。
また万が一、ページレイアウトアルゴリズムの影響を受けてサイトの検索順位が下がってしまった場合には、コンテンツに修正を加える必要があります。
何はともあれ、Webサイトを運営する際にはユーザーの利便性を第一に考え、閲覧しやすいWebサイトを作成することが求められます。
特に、ユーザーがWebサイトに訪れて最初の画面であるファーストビューの設定は入念に行いましょう。
なぜファーストビューは大切なのか?
Webサイトを運営する際にファーストビューの設定が大切な理由は、「ユーザーはファーストビューを見てサイトを離脱するかどうか決定するため」です。
そもそもここで言う離脱率とは、Webページが開かれた回数の中でどれほどの割合のユーザーが離脱したかを示す値だと言えます。
式で表すと「Webページの離脱数÷WebページのPV数」を計算して求められる値のことです。よく似た用語として知られる直帰率とは以下の点で異なります。
直帰率は、最初にアクセスされたページであることに重点を置いているのに対し、離脱率はどのページで離脱されたかに焦点を置いています。
なお、直帰率とは「Webサイトを訪れたユーザーのうち、その中で最初の1ページしか閲覧せずにWebサイトから離脱していったユーザーの割合のこと」です。
したがって、「直帰率=直帰数÷セッション数」「離脱率=離脱数÷PV数」という式が成り立ちます。
そんな、離脱率が高くなってしまう原因はいくつか考えられます。
第一に挙げられるのは、ユーザーの求める情報を提供できていないことです。コンテンツの内容や動線に問題があるせいで、ユーザーをうまく誘導できていない場合もあります。
その他にも、Webサイトがスマホ対応していなかったり、入力フォームの項目が多かったりすると離脱率が高くなります。また、ユーザー側の問題でページが重く、速度が遅いために離脱してしまうこともあります。
このようにWebサイトの問題点に直面したとき、Googleアナリティクスを活用することで、ユーザーがどのページで離脱したのかを確認することができます。
サイト運営者は離脱率を下げるためにも、こうしたツールも活用しながらサイトの問題点を突き止め、改善に繋げていきましょう。
デザインのポイントとサイズ
ファーストビューの定義とファーストビューの設定が大切な理由が明らかになったところで、続いてファーストビューを設定する際のデザインのポイントとサイズについて見ていきましょう。
デザインのポイント6選
デザインのポイントは大きく6つあります。以下の通りです。
要素を明確化させる
ターゲットがどんな層か。
顧客が必要としているのはどんな情報か。
自社が展開している商品やサービスの情報について。
方向性を決める
Webサイトを今後どんなデザインに設計していくのか定めます。
導線を引く
ユーザーを商品やサービスの購入へと誘導し、最終的にはコンバージョンに繋げます。
例えば、申し込みボタンを目立つように表示したり、スクロールを指示する矢印を配置したりします。
メインビジュアルを設定する
サイトのビジュアルは文章よりも視覚的に訴えかけ、より多くの情報を伝えられるため、ファーストビューのデザインにおいて重要性が高いと言えます。
ヘッドコピー(最初に見せる文章のこと)を作成する
ターゲットであるユーザーにとって有益な情報を提供します。その際、検索キーワードを文章の中に散りばめます。
強みを盛り込む
自社の実績を裏付ける数値やデータを用いて、他社には無い優位性を示しましょう。
そんなデザインにも幾つかパターンがあります。
写真からイラスト、文字、動画、アニメーション、スライドショーまで多岐にわたります。
ファーストビューにおける理想的な画面サイズ
ファーストビューにおける理想的な画面サイズは以下の通りです。
・パソコンであれば 幅1366~1920px 高さ768~1080px
・スマホであれば 幅360~375px 高さ640~667px
概ね、この大きさが主流と言えます。
逆に、パソコンとスマホ各端末における画面サイズが主流から逸脱していると、Webサイトが見づらくなってしまいます。
ユーザーに長い時間Webサイトに滞在してもらうためにも、アクセスして最初の表示画面は見やすく仕上げることが求められます。
まとめ
今回は、ファーストビューの定義とファーストビューの設定が大切な理由を明らかにした上で、デザインのポイントとサイズなど周辺知識も交えてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
ファーストビューと呼ばれる画面の上半分に該当する部分は、ユーザーがWebサイトを見続けるかどうかを左右する重要な役割を果たします。実際にサイトの第一印象は最初の3秒で決まると言われるほどです。
ファーストビューの設定は「ターゲットが欲している情報を提供できているかどうか」「ユーザーがWebサイトに訪問して、第一印象でターゲットの心を掴めるか」が鍵となります。
さらに、ファーストビューを設定することで、Webサイトがユーザーにとって設定する前より魅力的に映り、離脱率の低下を見込めます。
しかし、Webサイトの閲覧がしにくくなるほど過剰に広告が表示されると、検索エンジンからの評価が下がってします。
このように、ファーストビューの設定は少なからずSEO効果にも影響します。
そのため、Googleから高く評価されるように、ユーザーを第一に考えて閲覧しやすいWebサイトを作成することが求められます。
ユーザーのサイト滞在時間を長くさせ、最終的にコンバージョン率の向上も見込みたいとお考えのサイト運営者は、是非この機会にファーストビューを設定してみてはいかがでしょうか。
その際、今回ご紹介したデザインのポイントや理想的な画面サイズをお役立て下さい。
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