MEO
MEOとは、Map Engine Optimizationの略称で、Google MAP向けの地図エンジンで最適化を図ることを言います。ローカルSEOと同義です。
そもそもローカルSEO(Local SEO)とは、「地名+キーワード」で検索をした場合、Googleの検索結果で上位に表示させる為のローカル検索に特化したSEOのことを言います。
例えば、「品川 歯医者」「表参道 カフェ」など特定の地域名を含むキーワードで検索上位を目指します。
代表的な表示をするものとして、種類は大きく2つあります。以下の通りです。
・ローカルパック
・ナレッジパネル
そんなMEOには幾つかメリットがあります。以下の通りです。
・集客に直結しやすい。
・競合が少ない。
・低予算で始められる。
MEOによる基本的な対策は以下の通りです。
・距離
・関連性
・知名度
・「NAP」表記
「NAP」とは、ビジネス情報(Name)所在地(Address)電話番号(Phone number)の頭文字を取った造語。
取り組む際の注意点は以下の通りです。
・情報の更新や修正をこまめに行う。
・口コミへの返信を行う。
このようにMEOの対策をしっかりと講じることで、ユーザーへの訴求力が高まります。
より多くのターゲットに自社の存在、さらには商品やサービスをアピールしたいとお考えの企業は、マップエンジン最適化に取り組んでみましょう。
meta description
meta description(メタ ディスクリプション)とは、head内に記述されるページの概要を表すテキスト情報のことです。
meta descriptionを最適化することでの検索結果へのSEO効果は、現在のGoogleアルゴリズムではほとんど影響はないと言えます。
HTMLのソースでは以下のように表されます。
〈meta name=‟description”content=‟○○”〉
○○の部分が検索エンジンの検索結果画面でタイトルの下部に表示される説明文に該当します。
そんなmeta descriptionはCTR(クリック率)にも大きく影響します。
そのため、説明文を記述する際には、情報を検索するユーザーの目線に立つことが求められます。
そしてページの内容を正しく記載することで、検索ユーザーを自サイトへ誘導することができます。WEBサイトを開きたくなるような魅力的な文章を書くようにしましょう。
実際にGoogleの検索結果で表示される文字数は、PC版で120文字程度、スマホ版で50文字程度とされているため、SEO対策したいキーワードを前の方に含めるなど工夫を凝らす必要があります。
このようにWEBサイトの概要を記述するHTMLタグ、meta descriptionを適切に書くことで、検索ユーザーを自サイトに集客することができます。
それだけでなく、検索エンジンにページ情報を伝える役割を果たせます。サイト運営者は適切な書き方を心掛けるようにしましょう。
nofollow属性タグ
nofollow属性タグとは、検索エンジンがnofollow属性タグの貼られたリンク先をクローリングしなくなるタグです。検索エンジンにヒントとして提示するための属性値だと言えます。
なお、2019年9月に変更されるまでは「命令」だったため、検索エンジンに確実に知らせることができていました。
そもそもnofollowがヒントになったのは、本来の用途に反して「外部サイトに評価を渡したくないから」という理由でタグを設置するサイト運営者が多かったことが背景にはあります。
この頃nofollow属性タグの変更と同時に、ユーザー生成コンテンツ用の「ugc」、広告リンク用の「sponsored」など、具体的にリンク先を示す属性値が登場しました。
そんなnofollow属性タグが使用される場面は幾つかあります。以下の通りです。
・有料の広告リンク
・コメントや口コミ、フォーラム投稿
・ユーザーによって生成可能なコンテンツ
・サイトにとって不利益になり得るリンク
このようにnofollow属性タグを使用すれば、悪質なサイトへ自サイトのリンク評価の受け渡しが行われることはありません。
基本的にはnofollow属性タグを設定することによるSEO効果は見込めません。
ただ、設置する際には正しい使用方法で活用するようにしましょう。
なぜなら、使い方を間違えると、サイトの評価が下がってしまう恐れがあるからです。
noindex
noindexとは、URLを検索エンジンにインデックスさせないようにするための構文のことです。
noindexの記述されているURLは、どんなキーワードで検索をした場合でも検索結果に表示されることはなくなります。
HTMLのソースでは以下のように表されます。
〈meta name=“robots”content=“noindex”/〉
Noindexタグを使用する目的は幾つかあります。以下の通りです。
・重複コンテンツ・類似コンテンツ
評価の分散を引き起こす可能性があるため、インデックスを制御する必要があります。
・404ページを始めとするエラーページ
・情報量の少ない動的に生成されるページ
・コピーコンテンツ
これら3つは検索エンジンから低品質なコンテンツとみなされ、評価が下がる恐れがあります。
その他にも、robots.txtのdisallowやUR削除ツールなどインデックスを制御する方法はあります。
使用する際には幾つか注意点があります。以下の通りです。
・noindexタグが本当に必要か否かを再度考える
・WordPressなどテンプレートでの使用
・robots.txtとのバッティング
またGoogleのサーチコンソールを活用することで、noindexタグが設定されているページを確認することができます。
このようにnoindexタグは検索結果に直接作用する要素です。設定を行う際は注意点に留意しつつ、慎重になりましょう。
PPC広告
PPC広告(Pay Per Click advertisement)とは、クリック数に応じて課金される「クリック課金型広告」のことを言います。種類は多岐にわたっており、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告に代表されます。
1回クリックされるごとに課金される仕組みをとる広告のことであり、表示されただけでは料金が発生しません。
したがって、PPC広告の料金を求める式は以下の通りです。
PPC広告料金=クリック数×クリック単価
PPC広告は企業の認知度やブランディングを向上させることではなく、主にターゲットユーザーへの販売および売上アップを目的としています。
そんなPPC広告には幾つかメリットがあります。以下の通りです。
・費用対効果が高い。
・低コストから運用できる。
・広告の停止や修正を柔軟に行える。
・効果測定できる。
反対にデメリットも幾つかあります。以下の通りです。
・運用し続けていくためにはリソースが必要。
・人気のあるキーワードはクリック単価が高くて手が出せない。
・一度掲載して終わりではなく、広告を運用する必要がある。
このようにPPC広告におけるクリックは、ユーザーが広告に興味を示しているということを表し、それにのみに課金がされるため、高い費用対効果があるとして、WEB広告の主流と言えます。
手軽に始められるPPC広告を活用して、顧客の集客さらには自社の売り上げ向上に役立てましょう。
QDD
QDD (Query Deserves Diversity)とは、検索結果のキーワードの中に含まれる検索意図に色々な可能性がある場合に、出来る限り複数のコンテンツのWEBページを表示しようとするGoogleのアルゴリズムのような位置付けです。
ただ、Googleは公式にQDDというアルゴリズムが存在するのか否かを明言してはいないため、アルゴリズムだと言い切ることはできません。
Googleは検索ユーザーの多様性に対応できるように、多様な意味を持つ検索クエリを複数パターンで表示します。そのため、検索結果が多様性に満ちています。
例えば、「リスト」という検索クエリで検索したとします。
すると、フランツ・リストという偉人のファミリネームとしての「リスト」や、手首を意味する「リスト」、Pythonでよく使われるデータ型listを表す「リスト」など、同一の検索クエリから多種多様な検索結果がWEBサイトに表示されます。
このようにGoogleはユーザーが求めている情報を提供できるように、様々な意味を持つ特定の検索クエリに対して多様性のある解釈をしようとします。
基本的に検索結果の1ページ目に表示されているWEBサイトはどれも、ユーザーの検索意図に沿っていながらも独自の切り口でコンテンツが作成されています。
したがってQDDを意識したSEO対策をしようとお考えのサイト運営者は、ユーザーを第一に考えたオリジナリティの高いコンテンツを作成するよう心がけましょう。
QDF
QDF(Query Deserves Freshness)とは、Googleが採用しているアルゴリズムの一つで、新しい情報のほうが優先されるべきニュース性の高いクエリにおいて、掲載されている情報が新しいページを優先して検索結果の上位に表示させようとするアルゴリズムのことです。
2007年にはGoogleが公式に存在を明言しました。
Googleは世間の動向を検索クエリのログやニュースを通じてリアルタイムに分析した上で、検索回数が急増した特定のキーワードをユーザーが求める最新情報だと見なして、検索結果に掲載します。
その時々で話題性の高くホットなコンテンツほど優先してインターネット上で多く取り上げられます。
しかし時間が経過すると多くの場合は、上位に表示される検索結果は元に戻ってしまい、通常のアルゴリズムによる検索結果が表示されます。
このようにQDFによって、人々の間で注目度が高くタイムリーで新鮮な情報ほど優先して上位に表示されやすくなります。
ユーザーが望む新鮮な情報をいち早く提供したいとお考えのサイト運営者は、時代の変化やトレンドに敏感になることが求められます。
同時に、話題性の高いトピックスを意識的に取り入れるようにしましょう。
サイトへの流入を促進したり、一時的に多くの被リンクを集めるきっかけを作れたりすることができます。
robots.txt
robots txtとは、検索エンジンのクローラーがWEBページを登録しないようにするために、WEBサーバー上に配置するテキストファイルのことです。Robots Exclusion Standardとも言います。
robots txtを活用することで、クロールの最適化によって効率的なインデックスがされます。
インデックスされにくくなりますが、外部リンクで見つけられた場合などにインデックスされることがあります。
そのため、特にページ数の多いWEBサイトにおいて役立ちます。
反対に、クロール制御が不要なページ数の少ないWEBサイトでは設置する必要性があまりないと言えます。
そんなrobots txtを書く際に必要な項目が4つあります。以下の通りです。
・User—agent: ユーザーがどんな環境からアクセスしたのかを表します。
・Allow: クロールさせたいページを指定します。
・Disallow: ブロックしたいページを指定します。
・Sitemap: クローラーのためにサイトマップの場所を指定します。
robots txt はnoindexのように、インデックス登録をブロックしたりパスワード保護したりすることで、WebページをGoogleに表示されないようにするメカニズムではありません。
完全にインデックスされたくない場合はnoindexを設定するようにしましょう。
設置する際の注意点は以下の通りです。
・アクセスを制御できるのはクローラーだけであり、ユーザーはアクセスできる。
・ファイル名を「robots txt」にする。
クローリングを最適化させてWEBサイトの検索順位を上げたいとお考えのサイト運営者は、robots txtを活用するようにしましょう。
ROI・ROAS
ROI(Return On Investment)とは、投資した資本に対してどれだけの利益が得られたのかを測るための指標のことです。
そのため、ROIの数値が高ければ高いほど効率よく投資できていることになります。
日本語では「投資利益率」「費用対効果」とも呼びます。
ROIを求める計算式は以下の通りです。
利益額÷広告費×100% = ROI
そんなROI求めるメリットは以下の通りです。
・規模の異なる企業や事業同士を比較した上で効果測定できる。
・投資に見合った利益を得られたかどうか数値で可視化できる。
したがってROIは、マーケティング活動を行う際に重視されていると言えます。
ROAS(Return On Advertising Spend)とは、売上高をベースに、広告費の回収率を示す指標のことです。
そのため、ROASの数値が高ければ高いほど効率よく売り上げを上げられていることになります。
日本語では「総資産利益率」「広告の費用対効果」と言います。ROASは広告費に対してどれだけの売上をあげたのかを明らかにするものになります。
ROASを求める計算式は以下の通りです。
売上高÷広告費×100% = ROAS
このようにROIとROASは、両者とも費やした広告費に対する効果を測る点で共通していますが、微妙な違いがあります。
ROIは投資効果を表すのに対し、ROASは売上効果を表します。似て非なる2つの用語を区別して覚えておきましょう。
RSS
RSS(RDF Site Summary /Rich Site Summary/Really Simple Syndication)とは、WEBサイトの見出しや要約などのメタデータを構造化して記述するXMLベースのフォーマットのことで、ニュースやブログを始めとするWebサイトの更新情報を公開・配信するのに使われています。
そんなRSSはバージョンによって正式名称が異なります。
またRSSの新しいデータ形式である「ATOM」には、WEBサイトの更新日時を簡潔に配信する仕組みがあり、基本的にはRSSと変わりません。
XMLファイルにはコンピューターが認識しやすい形で、ホームページの見出し、本文の要約、記事のページタイトル、記事のURL、更新日時などの情報が整理されています。
RSSはサイトが更新されたときに発信されるため、わざわざ1つ1つのサイトにアクセスしなくても、リーダーに登録したサイトであれば一度にまとめてチェックすることができます。
RSSリーダーというツールを活用することで、多種多様なWEBサイトの新着情報や更新情報を自動的に取得することができます。
かつてRSSリーダーはGoogleリーダーが定番ツールでしたが、2013年にサービスが終了して以降はfeedlyが主流となりました。世界中で使われています。
RSSに対応しているWEBサイトは、Wi-Fiのマークを少し右に傾けたようなオレンジ色のアイコンを配置しています。RSSをうまく活用することで、自分の欲しい情報だけを効率よく収集しましょう。