キャッシュ(cache)とは、よく利用するデータへのアクセスを速くするために、さらに高速な記憶装置に一時的に保存する仕組みのことを指します。
また、cacheという英単語には「隠し場所」「貯蔵所」という意味があります。これは「現金」を意味するcashと全く別の概念です。
普段インターネットを利用していて、一度訪れたことのあるWEBサイトへのアクセスが速く感じるのは、キャッシュが作用しているからです。
一方で、初めて訪れるWEBサイトへのアクセスに時間がかかるように感じるのは、データの記憶や保存に手間を要するからです。
一度辿ったことがあるかどうかによって、かかる時間も変わるという意味では、インターネットへのアクセスと人の移動は近しいと言えます。
例えば、見知らぬ場所に辿り着こうとすると、通る道が初めてということもあり、時間がかかってしまいます。
対して、一度行ったことのある場所は、道順やルートを知っているため、以前より速く到着することができます。
このようにインターネット上であれ現実世界であれ、昔の記憶を頼りにする人々は、素早く目的地にアクセスできるようになりました。