キュレーション(curation)とは、インターネット上のあらゆる情報コンテンツを収集して、独自に編集し公開することを指します。
その語源は、「学芸員」を意味するCuratorと言われています。
なぜなら、博物館や美術館を始めとする資料館において、企画・構成・運営を手掛ける姿をなぞらえているためです。
IT業界では、よくキューレーションサイト(まとめサイト)と言います。
キュレーションサイトが世に浸透した背景には、いくつか要因があります。まず第一に、インターネットが急速に普及を遂げたことが挙げられます。
その他にも、スマートフォンを手にした人々がSNSを活用するようになったこともキュレーションサイトの隆盛に拍車をかけました。
このように情報で溢れかえる現代において、必要とする情報を探し求めるのが容易ではなくなってきました。
そこで、大量の情報の中から有益な情報を選別する役割を持つキュレーションサイトが、情報をわかりやすくまとめて提供し、検索ユーザーの役に立っています。
Googleを始めとする検索エンジンでは情報の収集が自動に行われていますが、それに代わるキュレーションサイトは、手動でコンテンツをまとめているため、検索ユーザーの間でわかりやすいという声もあります。
しかし、正確性に欠ける誤った情報を載せたWebサイトが過去に問題となったこともあります。
このように、キュレーションサイトは便利な一方で、信憑性に乏しく粗悪なこともあるため、活用する際には、併せ持つ2つの側面を十分に理解した上で、利用していくことが求められます。