インデックスとは?SEO対策に関係する?
この記事をご覧の皆さんは、インデックスについてご存知でしょうか。
近年、このインデックスの注目度が高まりつつあります。なぜなら、サイトが検索結果に表示されるように仕向けるためにインデックスが役立つからです。
インターネット上には、数多くのWebサイトが存在します。その中で、自社サイトを目立たせるのは容易なことではありません。
しかし、インデックスを上手く活用すれば、Googleを始めとする検索エンジンがサイトを認識しやすくなり評価されやすくなります。
そんな、インデックスという用語を一度は耳にしたことがあるものの、詳しい意味が分からずお困りの方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、「インデックスとは?SEO対策に関係する?」と題して、インデックスの定義を明らかにします。
その上で、インデックスのSEO効果や登録方法など周辺知識も交えてご紹介させていただきます。
インデックスとは
インデックスとは?
インデックスとは「作成したWebページが検索エンジンに登録されること」を指します。
本来、インデックス(Index)は、索引や見出し、添字、指数などの意味を持つ英単語のことですが、SEOの業界では「サイト内を巡回するクローラーが収集したWEBページのデータが、検索エンジンデータベースに格納されるという意味」で使われます。
このことをインデックス化と言います。そのため、インデックスされていないWEBページが検索エンジンで表示されることはありません。
なぜなら、クローラーが未だページを見つけられておらず、ホームページとして認識されていないからです。公開されたばかりのWEBサイトが典型例として挙げられます。
このように、GoogleやYahoo!を始めとする検索エンジンのデータベースに、WEBページが分類または記録されることをインデックスと言います。
そのため、インデックスされていないWebページは検索結果に表示すらされません。
このとき、Webページのデータがそのままの形でインデックスされるわけではありません。
インデクサと呼ばれるプログラムによって、検索エンジンが処理しやすいように変換されたデータがインデックスされます。
クローラーとは?
なおここで言う、クローラー(Crawler)とは、インターネット上でWEBサイトのあらゆる情報を周期的に収集して、検索用データベースインデックスを作成する自動巡回プログラムのことです。
クローラーは収集した情報をもとに、どのWebサイトを検索エンジンの上位に表示させるかを決めています。
別名で、ボット、スパイダー、ロボットなどとも呼ばれており、元々は「這う」を意味する英単語クロール(Crawl)の派生語であることから、インターネットという情報の海をクローラーが泳ぐイメージが浮かんでくるかと思います。
ちなみに、日本の検索エンジンの約9割がGooglebotで運用されていて、シェアの大部分を占めていることになります。
このようにクローラーは、巡回→解析という一連の流れを踏んだ上で、検索結果に反映させています。
このとき、インターネット上を回遊し、解析したWebサイトをデータベースとして記録・分類しています。
その際、Webサイトを上位に表示させるためには、クローラーによる巡回のしやすさ(クローラビリティ)を改善する必要があり、これが有効なSEO対策になります。
具体的には以下の7つが挙げられます。
被リンクを増やす
他のページからの回遊率が上がり、クローラーも巡回しやすくなります。
URLの見直しを行う
マイナス評価を受ける重複コンテンツをなくし、複数あるURLを1つに統一しましょう。
サイトを3階層の構造にする
階層が浅いページは、クローラーも巡回しやすいです。
Google search consoleを活用する
巡回してもらいたいWebサイトの存在をGoogleに知らせましょう。
画像リンクではなく、テキストリンクを使う
クローラーはテキストを優先的に巡回します。
アンカーテキストの改善
キーワードを盛り込むなど、ひと工夫を加えましょう。
パンくずリストの作成
設置することで、クローラーがサイト内を巡回しやすくなります。
このように、ただコンテンツの作成に当たるのではなく、どんなWebサイトがクローラーによる巡回がされやすいのかポイントを把握した上で、SEO対策を講じる必要があります。
インデックスのSEO効果
インデックスの定義が明らかになったところで、続いてインデックスのSEO効果について見ていきましょう。
SEOとは?
インデックスのSEO効果について見ていく前に、SEOとは何か明らかにしていきます。
ここで言うSEO(Search Engine Optimization)とは、Googleを始めとする検索エンジンにおいて、検索結果ページの上位表示の順位に自社のWEBサイトが表示されるように工夫することで、そのための技術やサービスを言います。「検索エンジン最適化」とも呼ばれます。
そんなSEOには幾つかメリットがあります。以下の通りです。
・無料または低コストで始められる。
・サイトが上位に表示されると、ブランディング効果を得られる。
反対にデメリットもあります。以下の通りです。
・一定の効果が現れるまでに時間がかかる。
・検索エンジンのアップデートやアルゴリズムに左右セットされる可能性がある。
そしてSEOは大きく2種類に分類されます。以下の通りです。
・内部施策 Webサイトの内部を改善すること。代表例は、コンテンツSEOやコンテンツマーケティング。
・外部施策 Webサイトの被リンクの質と量を向上し増やすこと。
このようにSEOで成果を上げるためには、内部施策と外部施策を講じる必要があります。
その中でも特に、ユーザーの目線に立って良質なコンテンツを提供し続けることが何より大切です。
その際、SEO対策したい検索キーワードを文脈に沿った形でコンテンツに含ませると効果的です。
実際に、GoogleもそうしたWebサイトを高く評価します。
同時にユーザーには、自社の商品やサービスを知ってもらう機会を与え、最終的には見込み顧客をファン化させることができます。
Webサイトを検索順位の上位に表示させることで、集客効果を得たりコンバーション数を増やしたりしたいとお考えのサイト運営者は、SEO対策を講じるようにしましょう。
インデックスのSEO効果
質の高いWebページほど検索結果に表示されやすくなります。これがインデックスの本質でありSEO効果だと言えます。
そもそもWebページというのは、検索エンジンにインデックスされないとサイトが認識されないため、SEO効果を得られるどころか検索結果に表示すらされません。
そのため、検索エンジンにWebページを認識してもらうことの重要性は高いです。
中でも、大規模なサイトや更新が頻繁に行われるサイトを運営する方は特に、Webページが検索エンジンにクロールされやすいようにSEO対策を講じるようにしましょう。
インデックスの登録方法
インデックスのSEO効果が把握できたところで、続いてインデックスの登録方法をご紹介いたします。
インデックスは「クロールキュー(検出)→クロール→レンダリング(ページの描画)→インデックス」という手順で進められます。
インデックス登録されるまでに、3つの工程を踏む必要があります。このとき、検出の主な手段としてXMLサイトマップがあります。
XMLサイトマップとは?
ここで言うXMLサイトマップ(XML site map)とは、WEBサイト内のURLを記述するxml形式のファイルのことです。
XMLサイトマップを提供すると、検索エンジンのクローラーがWEBページをクロールしやすくなります。ユーザーが目にすることはありません。
そもそもサイトマップは、HTMLサイトマップとXMLサイトマップの2種類に分類されます。
両者は、Webページの構造を分かりやすく伝えるという点で共通していますが、アプローチする対象が異なります。
HTMLサイトマップがユーザー向けであるのに対して、XMLサイトマップは検索エンジン向けだと言えます。
HTMLサイトマップ(HTML site map)とは、WEBサイトの各ページへリンクを貼った案内図のようなもののことです。各ページへのリンク集がリスト形式で記述されています。
また、HTMLサイトマップはhtmlで記述されていて、ユーザーにWEBサイト内を分かりやすく案内する役割を担います。
HTMLサイトマップを設置することで、ユーザーの離脱率も下げられます。そして、目当てのページを迷うことなく簡単に見つけ出せるようになるため、ユーザーの利便性を向上させられます。
しかし、クローラーによるサイト巡回の効率を高めるのに役立つXMLサイトマップのようなSEO効果はありません。
そのため、SEO効果を得たい方は、XMLサイトマップを設置することが求められます。
このようにサイトマップの一種であるXMLサイトマップは、クローラーによるサイト巡回の効率を高めるには欠かせません。
手動での作成は手間がかかる上にミスをする恐れがあるため、サイトマップを作成する際には、WordPressの自動生成プラグインを活用しましょう。
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インデックスされない時の対処法
インデックスされない時の対処法は幾つかあります。今回は、代表的な方法を1つご紹介いたします。
内部リンクを設置する
インデックスされない時は、まず初めにサイトに内部リンクを設置するようにしましょう。
そもそも内部リンク(Internal link)とは、外部ではなく、同じドメインの内部ページへ貼られたリンクのことです。
反対に外部リンク(被リンク)は、自サイトと他サイトを繋ぐリンクを意味します。
そんな内部リンク最適化によるSEO効果は、以下の通りです。
・検索エンジンからの評価が上がる。
関連性の高いページ同士を連結させることが重要になります。
・クローラーが巡回しやすくなる。
検索エンジンがデータベース化によってWebページを認識します。
・ユーザーのサイト滞在時間が長くなる。
幅広く情報を網羅しているページは、ユーザーにとって魅力的に映ります。これに伴い、離脱率が低くなります。
内部リンクを設置する際に、注意すべき点は以下の通りです。
・URLの正規化を行いましょう。
検索エンジンからの評価が分散してしまうのを防ぐために欠かせません。
・アンカーテキストを正確かつ簡潔に記述する。
クローラーが巡回をしやすくなります。
内部リンクを貼る場所として適しているのは、以下の通りです。
・グローバルメニューナビ
・サイドあるいはフッターのリンク
・コンテンツページ
このように内部リンクを設置することは、外部リンクと同様に効果的なSEO対策になります。
Webページを検索順位の上位に表示させたいサイト運営者は、内部リンクを最適化させるようにしましょう。
インデックスされないために付けるnoindexタグ
ここまで、インデックスされない時の対処法について見てきましたが、中にはnoindexのようにあえてインデックスされないように仕向けるタグも存在します。
noindexとは、URLを検索エンジンにインデックスさせないようにするための構文のことです。
noindexの記述されているURLは、どんなキーワードで検索をした場合でも検索結果に表示されることはなくなります。
HTMLのソースでは以下のように表されます。
〈meta name=“robots”content=“noindex”/〉
noindexタグを使用する目的は幾つかあります。以下の通りです。
・重複コンテンツや類似コンテンツなど、低品質なコンテンツの解消
評価の分散を引き起こす可能性があるため、インデックスを制御する必要があります。
・404ページを始めとするエラーページ
・情報量の少ない動的に生成されるページ
・コピーコンテンツ
これら3つは、検索エンジンから低品質なコンテンツとみなされ、評価が下がる恐れがあります。
その他にも、robots.txtのdisallowやURL削除ツールなどインデックスを制御する方法はあります。
また、使用する際には幾つか注意点があります。以下の通りです。
・noindexタグが本当に必要か否かを再度考える。
・WordPressなどテンプレートでの使用。
・robots.txtとのバッティング
Google search consoleを活用することで、noindexタグが設定されているページを確認することができます。
このようにnoindexタグは、検索結果に直接作用する要素です。設定を行う際は注意点に留意しつつ、慎重に活用するようにしましょう。
まとめ
今回は、インデックスの定義を明らかにした上で、インデックスのSEO効果や登録方法など周辺知識も交えてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
ただやみくもに大量のWebページを作成したとしても、質が低ければ検索エンジンからインデックスされません。
したがって、SEO対策による上位表示化を目論む以前に、質の高いWebページを作成していくことが求められます。
このように、ページ数があまりに多かったりサイトの質が低いと、Webページがインデックスされなくなってしまう場合もあります。
そこで求められるのが、クローラーによる巡回のしやすさ(クローラビリティ)を改善につなげるSEO対策だと言えます。
例えば、インデックス化されるためには、内部リンクを設定して被リンク数を増やしたり、URLの見直しをしたりする必要があります。
このとき、クローラーの巡回を手助けするXMLサイトマップも同時に活用すると効果的です。
インデックス化を通じて検索エンジンにWebページを認識してもらい、Webサイトを上位に表示させたい方は、質の高いWebページほど検索結果に表示されやすくなることを念頭に置いた上で、クローラーによる巡回のしやすさを改善する策を講じてみてはいかがでしょうか。
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